皆さん、こんにちは!TAKAHIROです!
「何を売ってるんですか?」
この質問、本当にめちゃくちゃ聞かれます。メールでも、コメント欄でも。特にYouTubeをやっていた頃、一番最初に伸びた200万再生の動画のコメント欄には、たぶん今でもいっぱい残っていると思います。
「儲かる商品を教えてください」というド直球のものもありました。
当時の僕は、ふわっとしか答えられませんでした。「アパレルです」とか、「それは教えられないんですよ」とか。
でも、これずっと引っかかっていたんです。ちゃんと答えたことが一度もなかったな、と。
今回、ちょうどいい機会がありました。世の中で配られている「儲かる商品リスト」の現物が手に入ったので、100商品ぶんを全部データにして数えてみたんです。
その結果を見ながら、あの質問にちゃんと答えます。
先に結論を言っておくと、「リストが本物か偽物か」より前に、リストという形式そのものに構造的な限界がある、というのが僕の答えです。
ただ、「探すな」という説教をしたいわけではありません。探しても手に入らないものは何で、代わりに何が手に入るのか。そこを判断材料として置いていきます。
この記事で分かること
- 実際に配られていた「儲かる商品リスト」100商品を数えて分かったこと
- そのリストに書かれていなかった8つの項目
- 仮に本物のリストでも構造的に詰む理由
- 僕が自分の「儲かる商品リスト」をどう作ったか
- 代わりに今日からやれること
配られていた「儲かる商品リスト」を、100商品ぶん数えてみた

僕の手元にあるのは、SNSでLINE登録の特典として配られていたPDFです。
よくある「儲かる商品リスト100!」的なやつですね。
興味本位でもらってみたもので、どこの誰が配ったものかは書きません。特定の誰かを叩きたいわけではないですし、この記事で言いたいのは「この人がひどい」ではなく「リストという形式がどうなのか」だからです。
中身はこうでした。
リストの構成
- 全部で102ページ
- 1ページに1商品、それが100商品ぶん
- 各ページに書いてあるのは5項目だけ
その5項目というのが、商品名/仕入れ値(○元=約○円)/販売価格/利益/利益率。
つまり、こうです。

右側が問題でして。100商品を全ページ調べても、右の8項目は1つも出てきませんでした。
「販路」「送料」「関税」「手数料」「代行」「為替」「競合」「レビュー」——これらの言葉が、102ページの中で出現回数ゼロです。商品ページのURLも1本もありません。
順番に、なぜそれが問題なのかを見ていきます。
① いつ調べた数字なのかが、どこにも書いていない
102ページを検索しましたが、年月日の記載が1つもありませんでした。「2026年」も「調査時点」も「更新日」も、一度も出てきません。
中国輸入において、仕入れ値と販売価格と競合の数は、常に動いています。去年おいしかった商品が今年も同じとは限らないし、半年前に競合3店だった市場が今は30店ということも普通にあります。
だから中国輸入の情報では「いつの話か」がほぼすべてなんですが、日付がないとそのリストが古いのかどうかすら判断できません。
② どこで売る前提なのかが書いていない
「販売価格 1,980円」と書いてあります。
でも、どこで1,980円なのかが分からない。楽天なのか、Amazonなのか、メルカリなのか、自社サイトなのか。102ページ中、モール名は一度も出てきません。
これ、地味に見えて致命的です。売る場所によって、
- 販売手数料(数%〜十数%)
- 送料をこちらが持つのか、お客さんが持つのか
- 広告を出さないと露出しないのか、出さなくても見てもらえるのか
- 返品・キャンセルのルール
が全部変わるからです。
③「利益」がどう計算されたのかが分からない
ここはデータで検算してみました。
まず円換算。95件中92件が、1元=30円ちょうどで計算されていました。
つまり実際の為替レートで計算しているわけではなく、「元の数字に30を掛ける」という丸めた係数を使っているということです。レートが動けば原価も動くのに、その前提が書かれていない。
次に利益。「販売価格-仕入れ値-利益」を計算すると、差額が出ます。何かを引いた形跡です。
その差額は販売価格の平均33%(商品によって20%〜50%)でした。何を引いたのかは、どこにも書いてありません。
国際送料なのか、代行手数料なのか、販売手数料なのか、関税なのか、それとも全部まとめた勘なのか。読んだ側には分かりません。
つまり読者がその「利益」を検算できないということです。数字が出ているのに、正しいかどうか確かめる手段がない。
原価をどう出すかは、この記事にまとめてあります。自分で数字を組み立てられるようになると、他人の数字が正しいかどうかも一瞬で分かるようになります。
公平に言うと、リストが全部ダメだとも思っていません

ここまで散々に書きましたが、フェアな話もしておきます。
実はこのPDF、冒頭に注意書きがついていました。要約すると、
作った側が最初に書いていたこと(要約)
- ここに載っている商品をそのまま仕入れることは推奨していない
- 同じ商品に人が殺到すれば価格競争や在庫過多になり、一時的に稼げても続かない
- 「真似するためのリスト」ではなく、自分の稼げる商品を見つけるための教材として使ってほしい
つまり、作った側も「そのままでは機能しない」と分かっているんですよね。ここは正直だと思いました。
で、それを踏まえると、リストにも使い道はあります。
リストの正しい使い道(2つ)
- ジャンルの体感をつかむ: 車やバイクまわりの部品、介護・ペット用品、屋外用の道具、収納の小物…といった「型番でも季節物でもない実用の小物」が多い。中国輸入と相性のいいジャンルの雰囲気は伝わってきます
- 自分のリサーチの答え合わせに使う: 自分で調べたあとに眺めて、「あ、この発想はなかった」を拾う
逆に言うと、「そのまま仕入れる」用途では機能しません。
それは配った人が悪いというより、リストという形式の限界です。次の章がその話です。
仮に「本物のリスト」が手に入っても、構造的に詰む

ここからが本題です。
もし仮に、日付も販路も手数料も全部書いてある、完璧に検証された「本物の儲かる商品リスト」が手に入ったとします。
それでも僕は、あまりうまくいかないと思っています。理由はシンプルで、
正解って、存在しているようで存在していないからです。
市場の環境はずっと変動しています。だから、その時に正解だったものも、正解じゃなくなっていく。
ということは、今日の正解をもらって当てられたとしても、次の正解を当てようと思ったら、また誰かに正解を聞きに行くことになるんですよね。

左のループは、1周するたびに次の「正解」を探しに行くことになります。右のループは、1周するたびに自分の中にデータと仮説が残る。
同じ「1周」でも、2周目に立っている場所がまったく違うんです。
リストが古いから悪い、という話じゃないんですよね。新品のリストでも同じことが起きます。
教えてくれる人には、教えてくれる理由がある
もうひとつ、考えてみてほしいことがあります。
本当に儲かっている商品を、見ず知らずの人に無料で配る理由って、あまりないですよね。
これは「配っている人が悪い」という話ではありません。ビジネスとして当たり前の話です。無料で配る側には、登録者を集めるとか、その先の商品につなげるとか、ちゃんとメリットがある。だから配れる。
大事なのは、自分は何を渡して、その情報を受け取っているのかを意識しておくことだと思っています。お金を払っているのか、連絡先を渡しているのか、時間を渡しているのか。
そして逆から見ると、「無料で配っても困らない商品」だから配られているとも言えます。
簡単に見つかるものは、簡単に真似される
僕がずっと考えているのは、参入障壁をどこで作るのかということです。
仕入れの難易度と、販売の難易度はトレードオフになっています。
| 仕入れが簡単な商品 | 仕入れが大変な商品(認証・コスト・手間) | |
|---|---|---|
| 競合 | 多い | 少ない |
| リサーチ | ハードルが上がる | 市場が開きやすい |
| 販促 | ハードルが上がる | ?(下記) |
簡単に仕入れられるということは、誰でも簡単に売れるということ。だったら勝負は販売側に持ち越されるので、リサーチか販促のハードルが上がります。
逆に、電池が入っていて認証マークが必要とか、取得にお金がめちゃくちゃかかるとか、そういう商品はやってみようという人が圧倒的に少ないので、その分だけ市場は開きやすい。
この目で見ると、リストに載る商品は全部「誰でも仕入れられる」側です。つまり参入障壁は販売側にしか作れない。
リストが配っているのは仕入れの答えですが、勝負がつくのは販売側なんですよね。
「初心者は触らないほうがいい」と言われる商品の話も、実は同じ構造です。触らないほうがいい理由は、そのまま「触れたら強い理由」になります。
僕は自分の「儲かる商品リスト」を、無在庫で作りました

じゃあお前はどうだったんだ、という話ですよね。
僕はリストを探したことが一度もありません。探さなかったというより、当時そういう発想がなかったです。
代わりにやっていたのが、無在庫でひたすら試して、自分でリストを蓄積していくことでした。
2018年5月から2021年12月まで、僕はほぼ無在庫でやっていました。売れてから仕入れるので、在庫を持つ前に「売れるかどうか」だけを確かめられるんです。
つまり僕にとって無在庫は、お金のリスクをほぼ持たずに商品をテストする装置でした。売れた商品だけ在庫を持ちに行く。売れなかった商品は、そのまま消す。
こうやって数年かけて溜まっていったデータが、僕にとっての「儲かる商品リスト」です。
儲かる商品リストは買うものではなく、自分の店の実売データとして貯まっていくものでした。
そしてここが大事なんですが、そのリストは他の人の店では再現しません。
僕の店で売れたのは、僕の店に集まっているお客さんと、僕の店のレビューと、僕の価格帯と、僕の広告予算の組み合わせの上でのことだからです。同じ商品を別の店が並べても、同じようには売れないと思います。
※ ちなみに「じゃあ今から無在庫をやればいいのか」というと、そこは慎重に考えたほうがいいです。当時と今ではモールの規約もお客さんの期待値も変わっていますし、僕自身も無在庫をやめたことで評価が改善した経験があります。ここは別記事で詳しく書きます。
代わりに今日からやれること

「リストを探すな」だけで終わったら、それはただの説教なので、代わりにやることを書きます。
といっても、特別なことは何もありません。
やることは3つだけ
- 需要をリサーチする(その商品を欲しい人が、どれくらいいるのか)
- 競合の強さをリサーチする(すでに誰が、どれくらい強く売っているのか)
- 自分が何の価値を提供できるのかを考える(相手の感情をどう動かすか)
拍子抜けするかもしれませんが、これを愚直にやっていくしかないと思っています。
リサーチに8割の力を使う
僕が意識しているのは、「勝てる土俵」を探すことにいちばん力を使うということです。
ランチェスター戦略の本に「戦士は戦うことが本分ではない、戦いに勝つことが本分なのだ」という一節があります。まさにこれで、むやみに戦う前に勝てる場所を探す。ここに8割がたの力を使うイメージです。
ここに手を抜くと、「勝つのが難しい土俵で必死に戦い続けて負ける」という展開が待っています。
市場を見るときのチェックは3つです。
- トップの商品がどれくらいの売上を上げているか
- 1位以外の商品も売上を上げられているか(トップ独占ではないか)
- 圧倒的なブランドが君臨していないか
そして、自分の予算で狙える土俵かどうかも先に見ます。商品開発費と画像制作費と広告費を合わせて使える額が決まっているなら、その額で戦えるキーワードの規模を選ぶ。ビッグキーワードでいきなり殴り合っても、広告予算で押し切られて終わりです。
今日やれる1歩
今日1つだけやるなら、これをおすすめします。
今日の1歩
- 気になる商品ジャンルを1つ決める
- モールで検索して、上位10商品を眺める
- その10商品のレビューを、10件ずつ読む
- 出てきた不満・要望をメモする
そこに書いてある不満が、あなたが提供できる価値の候補です。
リストには絶対に載っていない情報ですし、誰かからもらうこともできません。でも、今日1時間あれば手に入ります。
リサーチのやり方をもう少し具体的に知りたい方は、こちらもどうぞ。
「そもそも売れない・アクセスが来ない」という段階の方は、順番を診断するこちらの記事から読んでみてください。
さいごに|「何を売ってるんですか」に、今なら答えられます

長くなったので、やることをもう一度だけ並べます。
- 需要をリサーチする
- 競合の強さをリサーチする
- 自分が何の価値を提供できるかを考える
- 小さく1商品試して、データを自分の手元に残す
これだけです。そして正直に言うと、近道はないと思っています。
投げやりに言っているのではなくて、やることは上の4つで明確だからこそ、そこに近道を挟む余地がない、という意味です。
もうひとつだけ。
もし、始めたばかりの人が一発で当てられて、二発目も当てられるようなことだとしたら、それはそんなに難しいことではないということになります。難しくないことには人が集まるので、利益は薄くなっていく。
逆に言えば、自分で調べて、自分で試して、自分で見つけた商品が売れたときの「なぜ売れたか」は、誰にも配れません。それが自分の参入障壁になります。
冒頭の「何を売ってるんですか」に戻ります。
今の僕なら、こう答えます。
「商品名を言っても、たぶん役に立たないんですよ。だから代わりに、探し方を全部話しますね」
この記事が、その答えです。
ではでは!
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ここまで読んでいただきありがとうございました。僕のことをもっと知りたい方はこちらもどうぞ。







