皆さん、こんにちは!TAKAHIROです!
- 「並行輸入品って書いてあるけど、これって偽物なの?」
- 「正規品よりだいぶ安いけど、買っても大丈夫…?」
Amazonや楽天で買い物をしていると、たまに見かける【並行輸入品】という表記。一瞬、手が止まったことはありませんか?
正規品よりだいぶ安いことが多くて、「え、これって本物?それとも偽物?」と一瞬手が止まったことはありませんか?
今回は、この「並行輸入品」の正体を徹底的に解説します。
最初に、僕の立ち位置を正直に言っておきます。
- 僕は楽天市場で運営8年目・年商6,000万円の現役ネットショップ店長です。仕入れは中国輸入がメイン
- ただし、並行輸入ビジネス自体はやっていません。僕が扱うのはブランド品ではなく、ノーブランドの既製品です
- なのでこの記事は「並行輸入で儲けよう」という記事ではありません。制度は税関・裁判例などの公的情報を調べて書き、輸入物販の現役プレイヤーとして「売る側のリアルな注意点」を添えた解説記事です
買う側の人にも、これから物販を始めたい人にも、両方に効く内容にしました。それではいきましょう。
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並行輸入品とは?「ルートが違うだけの本物」

並行輸入品とは、海外で正規に販売されている本物の商品を、メーカーの正規代理店ルートを通さずに輸入したもののことです。
ちょっと具体的にイメージしてみます。例えば、海外ブランドの腕時計が日本で売られるまでには、普通はこういうルートを通ります。
正規ルート
- 海外メーカー → 日本の正規代理店(日本法人など) → 国内の販売店 → あなた
これが「正規輸入品」です。一方で、こういうルートもあります。
並行ルート
- 海外メーカー → 海外の小売店・卸業者 → 日本の輸入業者が買い付けて輸入 → あなた

海外の店で普通に売られている本物を、正規代理店を「通らずに(=並行して)」日本に持ってくる。だから「並行」輸入品と呼ばれるわけです。
並行輸入品とは、偽物のことではなく「輸入ルートが正規と違うだけの本物」のことです。
じゃあ、なんで安いの?
理由はシンプルで、国によって同じ商品の値段が違うからです。
為替や現地の価格設定によって、海外で買ったほうが安い商品はたくさんあります。その価格差を利用して、安く仕入れて日本で売る。
正規代理店のマージンや国内の広告費が乗らない分、価格を抑えやすいという構造もあります。
正規輸入品との違いを整理する

「本物なら正規品と同じでは?」と思うかもしれません。商品そのものは同じでも、買ったあとの扱いがけっこう違います。
| 項目 | 正規輸入品 | 並行輸入品 |
|---|---|---|
| 商品 | 本物 | 本物(前提) |
| 輸入ルート | メーカー公認の正規代理店 | 正規代理店以外の業者 |
| 価格 | 定価ベースで安定 | 為替・仕入れ先次第で安いことが多い |
| メーカー保証 | 国内正規保証が付く | 国内保証の対象外になることが多い |
| 修理・サポート | 国内正規窓口で受けられる | 断られる・有償になる場合がある |
| 仕様・付属品 | 日本仕様(説明書・電源プラグ等) | 海外仕様のことがある |
一番大きな違いは保証とサポートです。
正規代理店は「自分たちが輸入した商品」に対して保証を付けています。並行輸入品はそのルートの外から来ているので、国内の正規保証が受けられないケースが多いんです。
あとは細かいところで、説明書が外国語だったり、電源プラグの形状が海外仕様だったり、香水や食品なら現地版とパッケージが違ったり。
モノは同じでも「買ったあとの安心」の部分に差がある。
ここを分かった上で価格差と天秤にかける、というのが並行輸入品との正しい付き合い方です。
安さには理由があるけど、その理由をちゃんと知った上で選べば怖くないよ!
並行輸入品は偽物?違法?→ どちらも誤解です

ここが今日いちばん大事なところです。
誤解1: 並行輸入品=偽物 → 違います
前の章の通り、並行輸入品は「本物を別ルートで輸入したもの」です。定義上、偽物ではありません。
誤解2: 並行輸入は違法 → 違います
これは意外に思うかもしれませんが、日本では一定の条件を満たす並行輸入は適法という整理が、最高裁判所の判決(平成15年2月27日・いわゆるフレッドペリー事件)で確立しています。
法律論に深入りはしませんが、超ざっくり噛み砕くと、最高裁が示した条件はこの3つです。
「本物の並行輸入」としてOKとされる3つの条件(超訳)
- その商標(ブランドロゴ)が、海外の権利者によって適法に付けられた本物であること
- 海外の商標権者と日本の商標権者が、同一またはグループ会社のような関係にあること
- 日本の正規品と品質が実質的に同じであること

要するに「本物で、出どころが同じで、品質も同じなら、ルートが違ってもブランドの信用を傷つけないからOK」という考え方です。
逆に言うと、この条件から外れると商標権侵害になり得ます。ライセンス契約の範囲外で作られた商品などは、たとえ「工場は本物と同じ」でもアウトになった例があるんです(フレッドペリー事件がまさにそのケースでした)。
ただし「並行輸入品と称した偽物」は存在する
ここが現実のややこしいところです。並行輸入品という言葉自体は健全なのに、その看板を悪用して偽物を売る業者が実際にいます。
偽物(知的財産権を侵害する物品)は、関税法という法律でそもそも日本への輸入が禁止されていて(関税法第69条の11)、税関が水際で取り締まっています。

つまりこう整理できます。
「並行輸入」という仕組みは合法。危ないのは、その言葉を隠れ蓑にした偽物のほうです。
買う側の注意点4つ

ここからは実践編です。まず、買い物客として並行輸入品を買うときの注意点から。
注意点1: メーカー保証が使えない前提で考える
家電・時計・カメラなど「壊れたら修理したいもの」は、国内正規保証の対象外になる可能性を織り込んでください。
その代わり販売店が独自保証を付けている場合があるので、商品ページの保証欄は必ず確認です。
注意点2: 海外仕様の可能性をチェックする
説明書が英語、電源プラグが海外型、サイズ表記が海外基準(靴や服は特に)など。「本物だけど日本版と微妙に違う」は並行輸入品あるあるです。
注意点3: 販売者で選ぶ
並行輸入品の真贋は、正直、届いた商品を素人が見抜くのはかなり難しいです。
だからこそ、商品ではなく販売者の信頼性(レビューの内容、運営歴、返品対応の明記)で選ぶのが現実的な自衛策になります。
注意点4: 安すぎるものは疑う
相場より少し安いのは並行輸入の正常な姿ですが、正規価格の半額以下のような極端な安さは危険信号です。
前の章の通り、税関の差止件数は毎年3万件前後で高止まりしています。市場に偽物が流れ込もうとしている量は減っていないのが現実なので、「安すぎる本物」は基本的に存在しないと思っておいたほうがいいです。
僕も仕入れをしていて思うけど、相場からかけ離れた安さには必ず理由があるよ!
売る側の注意点|商標権と税関の差止

ここからは、物販をやる人・これから始めたい人向けの話です。
僕自身が輸入仕入れを8年やってきた立場から言うと、並行輸入販売は「仕入れて売る」の中でもリスク管理の難易度が高いジャンルです。理由を3つ挙げます。
理由1: 「本物のつもりだった」では済まない
仕入れた商品が偽物だった場合、あなたに騙すつもりがなくても、販売すれば商標権侵害の当事者になります。
「知らなかった」は免罪符になりません。損害賠償請求や、最悪の場合は刑事責任のリスクまである世界です。
理由2: 税関で止められるリスク
前の章で触れた通り、偽物は関税法で輸入禁止です。
税関で「侵害疑義物品」と判断されると認定手続きという審査が始まり、侵害品と認定されれば没収・廃棄。仕入れ代金はまるごと損失になります。
しかもブランド側が税関に「差止申立て」をしている商標は、水際のチェックがより厳しくなります。

理由3: 真贋の立証がとにかく難しい
疑いをかけられたとき、「これは本物です」と証明する材料(仕入れのインボイス、仕入れ先が正規流通品を扱っている証明など)を揃えるのは輸入者側の仕事になります。
海外の卸業者から買った商品の流通経路を、末端の個人が遡って証明する。これ、めちゃくちゃハードです。
売る側の鉄則
- ブランド品(商標のある商品)を扱うなら、真贋リスク・権利リスクは全部自分が背負うと覚悟する
- 仕入れ先の素性と流通経路の書類を確認できないブランド品には手を出さない
- プラットフォーム側の規約も別途ある(ブランドによっては出品自体が制限される)ので、法律OK=出品OKではない
じゃあ物販実務ではどう向き合う?僕の結論

最後に、現役の輸入物販プレイヤーとしての結論を正直に言います。
ここまでリスクの話をたくさん書いてきたので、「並行輸入はやめとけ」と言うと思われたかもしれません。
でも、そうは思っていません。
「難易度が高い」と「やめたほうがいい」は、別の話です。
先に、ブランド品を扱う大きなメリットの話
リスクの話ばかりしてきたので、公平にメリットも書きます。ブランド品には、ノーブランド商品にはない強力な武器があります。
ブランド品の強み
- 集客がしやすい: ブランド名で検索する人が、そもそも大量にいる
- フリマアプリでも売りやすい: 商品名を書くだけで需要が拾える
- 価格を高く設定できる: ブランド自体に価値があるので、高くても買ってもらえる
考えてみてください。例えばルイ・ヴィトンのようなブランドは、長い年月をかけて莫大な広告費とブランド投資を積み上げてきました。
その積み上げがあるから、高い価格でも買われるわけです。
並行輸入で正規流通品を扱えるなら、そのブランドが何十年もかけて築いた価値に乗せてもらって販売できる、ということです。
販売する側としては、利益が確保しやすい。ビジネスモデルとして見れば、これはかなり有利な構造です。
一方で、ノーブランドの中国輸入は真逆
僕がやっているノーブランドの既製品仕入れは、事情がまったく違います。
ノーブランド商品の課題
- ブランド力がないので、価格競争に巻き込まれやすい
- どうやって集客するかを、自分で考えないといけない
- 商品ページもブランディングも、全部ゼロから自分で作る
売りやすさだけで比べれば、ブランド品のほうが有利な場面は確実にあります。
正直に言うと、僕の意見はポジショントークかもしれない
その上で、僕が感じている「難易度の差」は書いておきます。
ブランド品を扱うなら、事前に学ばなければいけないことが多いんです。
ブランド品の並行輸入で必要になる知識
- 真贋を見極める知識(本物かどうかを判断できるか)
- ブランドごとのルールや取り扱いの知識
- 関連する法律や規制の理解(商標・関税法・プラットフォーム規約)
中国輸入のノーブランド仕入れと比べると、スタートラインに立つまでに必要な勉強量が多い。だから初心者にとっては難易度が高い分野だと思います。
逆に言えば、そこを学べる人・学ぶ気がある人にとっては、有利な武器を手に入れられる分野でもある、ということです。
どちらが「事業者として成長できるか」は一概に言えない
では、どちらを選ぶべきなのか。
利益が出るなら、ブランド品の並行輸入を選ぶのも当然アリだと思います。
ただ、僕が中国輸入をやってきて感じているのは、こういうことです。
無名の商品を扱うと、商品を自分で選び、売り方を自分で考え、無名だったものを育てていくしかありません。
だから商品企画・マーケティング・販売戦略といった「事業を伸ばすスキル」は、めちゃくちゃ身につきやすいです。
ブランドの力を借りて売るのか、自分で価値を作るのか。どちらが正解ということではなく、手に入るものが違うという話なんじゃないかなと思います。
| ブランド品の並行輸入 | ノーブランドの中国輸入 | |
|---|---|---|
| 集客 | ブランド名で検索されるので有利 | 自分で集客を設計する必要がある |
| 価格 | ブランド価値で高く設定できる | 価格競争に巻き込まれやすい |
| 始めるまでの勉強量 | 真贋・ブランド知識・法律の理解が必要 | 比較的少なく始められる |
| 背負うリスク | 真贋リスク・商標リスク・税関リスク | 不良品リスク・在庫リスク |
| 身につくスキル | ブランド知識・目利き・仕入れルート開拓 | 商品企画・マーケティング・ブランディング |
どっちが上とかじゃなくて、入り口が違うだけ。自分がどっちのスキルを育てたいかで選んでいいと思うよ!
ただし、これだけは分けて考えてください
だから、この記事で書いてきた知識には、こういう意味があります。
並行輸入と商標の知識は「稼ぐため」だけでなく「地雷を踏まないため」に、輸入物販をやる全員に必要な知識です。
中国の仕入れサイトには、ブランドロゴ入りの商品が普通に混ざって表示されます。
知識がないと「売れてそうだから」と気軽に仕入れてしまい、気づいたら侵害品を輸入していた、という事故が起こり得ます。知識があれば、リサーチの段階で「これは触らない」と即判断できる。
守りの知識こそ、長く物販を続けるための土台なんじゃないかなと思います。
攻めの知識より、守りの知識のほうが寿命を伸ばしてくれるよ!
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よくある質問(FAQ)

Q. 並行輸入品は偽物ですか?
いいえ。並行輸入品は「海外で正規に販売されている本物を、正規代理店以外のルートで輸入したもの」で、定義上は本物です。ただし並行輸入品と称して偽物を売る業者も存在するため、販売者の信頼性の確認は必要です。
Q. 並行輸入品はなぜ安いのですか?
国による価格差・為替差を利用して仕入れているためです。正規代理店のマージンや国内広告費が乗らない分、安くなりやすい構造があります。
Q. 並行輸入品でもメーカー保証は受けられますか?
国内の正規保証は対象外になることが多いです。販売店独自の保証が付く場合があるので、購入前に商品ページの保証条件を確認してください。
Q. 並行輸入品を販売するのは違法ですか?
本物の並行輸入・販売自体は、一定の条件を満たせば適法という整理が最高裁判決(平成15年)で示されています。ただし偽物だった場合は商標権侵害となり、輸入自体が関税法で禁止されています。真贋リスクを輸入者が負う点に注意が必要です。
Q. 初心者が中国の仕入れサイトでブランド品を仕入れても大丈夫ですか?
おすすめしません。中国の仕入れサイトに並ぶブランドロゴ入り商品は、偽物である可能性が高く、輸入した時点で商標権侵害になり得ます。まずは商標のないノーブランド既製品からの仕入れが安全です。
Q. ブランド品の並行輸入ビジネスは初心者には無理ですか?
無理ではありませんが、難易度は高めです。真贋を見極める知識、ブランドごとの取り扱いルール、法律や規制の理解など、スタートラインに立つまでに学ぶことが多いためです。一方で、ブランド名で検索されるので集客がしやすい、価格を高く設定しやすいという大きなメリットもあります。準備をしたうえで挑戦するなら、有効なビジネスモデルだと思います。
さいごに
長くなりましたが、今日の内容を一言でいうと「並行輸入品は本物。ただし買うなら販売者を、売るなら土俵を選べ」です。
仕組みを知ってしまえば、【並行輸入品】の表記はもう怖くありません。
むしろ「ルートが違うだけね」と分かった上で、価格差と保証を天秤にかけて選べるようになります。
僕もこの記事を書くために税関の差止データを読み込んでいたら、想像以上の件数に「世の中こんなに偽物が動いてるのか…」とちょっと引きました(笑)
だからこそ、正しい知識で自衛していきましょう。
少しまとまらない部分もあったかもしれませんが、参考になれば嬉しいです。
ではでは!
ここまで読んでいただきありがとうございました。僕のことをもっと知りたい方はこちらもどうぞ。








僕は8年間、ブランド品を一切扱わずにやってきました。だから「ノーブランドのほうがいい」と言いたくなる立場にいます。この記事を読むときは、そこは差し引いて読んでください。