商品ページやお買い物かごに出ている「最短で◯月◯日にお届け」という日付。
あれは店が手で書いているものではありません。
お客様の住所ごとに、そのつど計算されて出ています。
だから同じ商品でも、東京の人と沖縄の人では違う日付が表示されます。
この記事では、あの日付がどこから作られているのか、そして設定したのに出ないときに何が起きているのかを書きます。
あの日付はどこから来るのか
楽天には最短お届け可能日計算という機能があります。
最短でいつ届くのかを、お客様に表示するための仕組みです。

材料になるのは3つです。
- お客様の届け先(郵便番号)
- 店が設定した出荷までの日数
- 配送会社が運ぶのにかかる日数
この3つを足したうえで、店の休みと注文締め切り時間で調整されます。
日数の数え方そのものは別の記事に書いたので、ここでは表示の側から見ていきます。
売れ方に効く表示でもある
この日付は、単に親切なだけの表示ではありません。
楽天の調査では、この表示を使っている商品で転換率が約9%上がったという結果が出ています。
大型セールや0と5がつく日を除いた期間で、設定前と設定後を比べた数字です。
お客様からすると、「いつ届くか分からない店」と「◯日に届く店」なら、後者を選ぶのは自然だと思います。
とくに、誰かに渡す予定がある買い物だと効きます。
誕生日やお祝いのように、日付が決まっている買い方をする人は、間に合うかどうかで店を選びます。
価格を見る前に、届く日で候補から外されているということです。
最短お届け可能日と、お届けの目安は別の機能
納期の表示には、性格の違う2種類があります。

大きな違いは、日付が出るか、日数が出るかです。
最短お届け可能日は、お届け先の住所に応じた具体的な日付が出ます。
お届けの目安のほうは、「1〜2日以内に発送予定」のような、発送までの日数が出ます。
こちらは届け先に関係なく一律で、お客様は日時の指定ができません。
どちらを使うかは、約束できるかどうか
使い分けの基準はシンプルです。
お届け日をお約束できる商品なら、最短お届け可能日。
取り寄せや受注生産のように、いつ届くか約束できない商品なら、お届けの目安を使います。
お届けの目安は、自分で文言を作って登録する形です。
店の休みの形に合わせて、次のような書き方をします。
| 店の休みの形 | お届けの目安の書き方 |
|---|---|
| 土日祝も発送できる | 1〜2日以内に発送予定 |
| 土日祝は発送できない | 1〜2日以内に発送予定(土日祝を除く) |
| 日曜と祝日が休み | 1〜2日以内に発送予定(日祝を除く) |
| 年末年始が休み | 1〜2日以内に発送予定(年末年始を除く) |
登録できるのは最大100個までです。
数を作れるからといって細かく分けると、商品ごとにどれを選ぶのか分からなくなります。
休みの形ごとに数種類あれば足ります。
表示されるまでに必要な設定
日付を出すには、3段階の設定が必要です。
日付が出るまでの3段階
- 休みと注文締め切り時間、配送日時の表示を設定する
- 出荷リードタイムと配送リードタイムをそれぞれ登録する
- 登録したものを、商品に紐づける
つまずきやすいのは3番目です。
リードタイムを登録した時点で終わったと思ってしまいますが、商品に紐づけるまで表示は出ません。
登録は店の棚に道具を置いただけで、商品ごとに「これを使う」と指定して初めて動きます。
休みの設定も、表示に効いている
意外と抜けるのが、1番目の休みの設定です。
受注業務と発送業務の休み、そして通常注文締め切り時間は、お届け指定可能日の計算に使われています。
ここが実態とずれていると、本来お届けできない日が指定できてしまったり、逆に、本当は届けられる日より遅い日付しか出なくなったりします。
日付が妙に遠いと感じたら、日数より先に休みの設定を見てください。
設定したのに日付が出ないことがある
設定を全部終えても、かごに日付が出ないケースがあります。

右側に並べたものは、設定の不備ではなく、そもそも計算の対象外です。
送付先が国外だったり、複数の送付先を指定されていたりすると出ません。
離島も、都道府県別の日数が使われるケースでは対象から外れます。
一緒に買われた商品に引っぱられる
見落としやすいのが、対象の商品と対象外の商品を同時に買われたときです。
この場合、せっかく設定した商品のほうも日付が出なくなります。
つまり、一部の商品だけ設定していると、まとめ買いのたびに表示が消えることになります。
売れ筋から順に設定していくにしても、一緒に買われやすい商品はセットで進めたほうがいいです。
アクセスが集中して一時的に情報が取れなかったときにも表示されません。
セール中に一瞬出なかった、という程度なら、そういうこともあります。
未設定のまま置いておくとどうなるか
ここは、知らずに放置している店が多いところです。
日付指定ができる配送方法を設定している商品は、最短お届け可能日の設定が必要とされています。
宅配便、クール便、小型宅配便、大型宅配便などが該当します。
そして、納期を登録しない、または非表示にすることはガイドライン違反にあたります。
親切のために設定するものではなく、設定しておくべきものとして扱われているということです。
ラベルの基準にも効いてくる
もう1つ、翌日配送のラベルを狙っている店にも関係します。
ラベルの商品基準を満たすには、納期の設定が適切におこなわれていることが前提になります。
出荷体制だけ整えても、設定が抜けていると届きません。
ガイドラインそのものと、受注生産や予約商品をどう扱うかは、別の記事にまとめます。
納期の表示は、書いておくと親切なもの、ではありません。設定していない状態そのものが、いまはマイナスとして扱われています。
どの商品から手をつけるか
商品数が多い店ほど、全部やろうとして止まります。

順番としては、日時指定ができる配送方法を設定している商品が先です。
そもそも設定が必要とされている側なので、ここから片づけます。
そのなかでも、よく売れている商品から。
表示が売れ方に効くなら、アクセスの多い商品ほど効き目も大きいからです。
約束できない商品は、無理に日付を出さない
取り寄せの商品や、作ってから出す商品まで日付を出そうとしないでください。
守れない日付を出すくらいなら、お届けの目安のほうで正直な日数を出す。
そのほうが、あとの問い合わせがずっと減ります。
日付が出ていないこと自体で、買うのをやめるお客様はそれほど多くありません。出ていた日付を過ぎるほうが、はるかに強く残ります。
表示を増やすより先に、出した日付を守れる状態になっているかを見てください。
納期の表示は、早さを見せる場所ではなく、ずれを作らない場所です。
最短お届け可能日は、最強翌日配送のラベルを取るための土台にもなっています。
自社発送でそのラベルまで取りにいく場合に何を満たす必要があるのかは、こちらの記事で解説しています。
倉庫に預ける形にすると、この計算そのものを引き受けてもらえます。実際に使ってみた話は別の記事にまとめています。
日付のもとになる2つのリードタイムは、こちらで解説しています。
守れない商品に日付を出さないための例外商品タグは、こちらです。
さいごに
商品ページに出ている日付は、お客様の住所ごとに計算された結果です。
出荷までの日数と運ばれる日数を足して、店の休みと締め切り時間で調整されています。
日付を約束できる商品には最短お届け可能日、約束できない商品にはお届けの目安。この使い分けが基本です。
そして、リードタイムを登録しただけでは表示は出ません。
商品に紐づけて、はじめて動きます。
設定したのに出ないときは、まず対象外の条件に当たっていないかを確認してください。
とくに、対象外の商品と一緒に買われると表示が消えます。
一緒に買われやすい商品は、セットで設定しておくといいと思います。
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この記事を書いた人

ラクマート認定講師:TAKAHIRO
- 2015年から3年間ネットショップに挑戦するも1円も稼げず、100万円以上の借金を負う
- 2018年に融資を受け、ネットショップ経営に独学で挑戦する
- 初年度から年商2,000万円以上を売り上げる
- 2022年に楽天市場「月間優良ショップ」を受賞
- 2022年に始めたYouTubeが1ヶ月で登録者1万人突破(現在は3万人以上)
- 2023年に楽天市場「ショップ・オブ・ザ・マンス【都道府県賞】」を受賞
- 2024年にラクマート史上初の「認定講師」7人のうちの1人に選ばれる
- 楽天市場は出店8年目。2025年度は年商6,000万円、累計売上3億円を突破
- ラクマートでの累計仕入れは6,000万円以上。最上位のV10会員
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