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楽天の送料設定の基本|全国一律・地域別・2軸の使い分けを店長が解説

74.楽天の送料設定の基本

この記事を書いた人:TAKAHIRO|楽天市場出店8年目・年商6,000万円|ラクマート史上初の認定講師7人の1人

楽天市場の送料設定は、画面を開いた瞬間に手が止まる場所だと思います。

全国一律、地域別、2つの軸、まとめ買い時の扱い、割引特典。用語が一度に出てきて、どこから決めればいいのか分かりません。

ただ、決める順番さえ分かっていれば、そこまで複雑な機能ではありません

この記事では、楽天の送料設定が何を決めているのか、料金表の3つのパターン、そしていまの機能ではできないことまでを整理します。

できないことを先に知っておくと、ムダに悩む時間が減ります。

送料設定は、どこで効いてくるのか

最初に押さえておきたいのは、店の送料設定が使われるのは、その商品を送料別にしているときだけという点です。

どの送料が使われるかの優先順位

商品ページ側で「商品価格に送料を含む」と設定していれば、店の送料設定は使われません。

商品ごとに個別の送料を登録している場合も同じで、商品側の設定が優先されます。

つまり送料設定というのは、店の全商品に一律でかかるものではなく、送料別の商品に対する計算ルールです。

設定していない配送方法を選ばれるとどうなるか

配送方法を作ったのに、その送料設定をしていない場合もあります。

この状態でお客様がその配送方法を選ぶと、「送料は注文後に店舗から連絡します」という扱いになります。

これは店にとってもお客様にとっても、気持ちのいい買い物になりません

注文のあとに金額が変わる可能性があると、かごに入れる前に判断できないからです。

配送方法を新しく作ったら、その配送方法の送料設定まで必ずセットで終わらせてください。作りかけの配送方法が1つ残っているだけで、注文後のやり取りが増えます。

料金表は3つのパターンで作る

送料の料金表は、大きく3つの形しかありません。

料金表の3つのパターン

1つ目は全国一律です。お届け先がどこでも、購入金額がいくらでも、同じ送料になります。

2つ目は、1つの軸で分ける形です。地域や個数など、条件を1つ選んで、それに応じて金額を変えます。

3つ目が、2つの軸で分ける形です。横軸と縦軸の表になり、地域とサイズのように条件を掛け合わせられます。

軸に使えるのは5種類

軸として選べるものは決まっています。

軸に使えるもの何を見て判定するか
地域ごとお届け先の都道府県
購入料金ごと商品の単価を合計した金額
商品数ごと注文された商品の個数
商品グループ1(送料区分1)その商品に付けた送料区分1
商品グループ2(送料区分2)その商品に付けた送料区分2

1つの軸なら最大15、2つの軸なら15×15までの表が作れます。

数だけ見ると自由度が高そうですが、作った表は自分で運用し続けることになります

最初から細かく作りすぎると、商品を登録するたびにどの区分に入れるか迷うようになります。

地域別で気をつけること

地域別の設定でいちばん誤解されやすいのが、離島の扱いです。

離島の送料は、自動では計算されません

地域別の判定はあくまで都道府県単位で、同じ都道府県の中にある離島は分けられない仕組みです。

たとえば北海道の大部分は通常の送料で送れても、一部の離島だけは別途費用がかかる、ということは実際にあります。

この場合にやるべきなのは、追加料金がかかる可能性を先に表示しておくことです。

設定の中に、離島や一部地域に追加料金がかかる場合がある、と注意文を出す項目があります。そこをオンにしておかないと、あとから説明するしかなくなります。

47都道府県を1つずつ分けることはできない

地域別にすれば都道府県ごとに自由な金額を付けられる、と思っている方も多いです。

実際には、47都道府県すべてを別料金にすることはできません

配送業者の料金表をそのまま持ち込もうとすると、ここで必ず行き止まりになります。

だから地域別を使うときは、業者の表を再現するのではなく、自分の店として何段階に丸めるかを決める作業になります。

2軸を使う場面

2つの軸を使うのは、地域だけでも、サイズだけでも足りないときです。

分かりやすいのは、地域とサイズの組み合わせです。

同じ地域でも60サイズと80サイズで原価が変わる場合、横軸に地域、縦軸に送料区分を置くと、業者の料金表に近い形になります。

購入金額と地域を掛け合わせることもできます。「北海道は一定額以上、関東はもっと低い金額から送料0円」といった形です。

2軸は便利ですが、商品側で送料区分を付ける作業がセットになります。区分を付け忘れた商品が1つあるだけで、意図しない送料で売れてしまいます。

まとめ買いのときの計算方法も決めておく

送料別の商品が複数買われたとき、送料をどう計算するかも設定で決めます。

1回分の送料でまとめるのか、商品ごとに送料を掛けるのか、あるいは注文後に店から連絡するのか。

大型商品と小型商品を同時に買われたとき、実際には2つの荷物を出すのに送料が1つ分しか取れない、という事故はここで起きます。

扱っている商品の形と、実際の出荷のしかたを見て決めてください。

この設定は、あとから変えると、それ以降の注文にだけ効きます。

セールの直前に慌てて直すのではなく、注文が落ち着いている時期に決めておいたほうが安全です。

とくに、同梱できる商品と同梱できない商品が混ざっている店は、まとめ買いの設定だけで守り切ろうとしないほうがいいです。

商品ページ側の設定と組み合わせて、同梱できない商品は最初から別扱いにしておくほうが、事故が起きません。

割引特典は2種類ある

送料設定には、割引の機能も用意されています。

1つが高額購入割引です。一定の金額以上を買われたときに、送料を一律の金額にできます。

もう1つが期間限定割引で、決めた期間だけ送料を一律にできます。セールの時期に合わせて使う機能です。

どちらも「送料を0円にする」ためだけの機能ではなく、一律いくらにするか、という形で設定します。

楽天市場には共通の送料込みラインという仕組みがあり、一定金額以上の注文はもともと送料が0円になります。高額購入割引を使うときは、そのラインとぶつからない金額かどうかを先に確認してください。

できないことを先に知っておく

送料設定でつまずく時間の多くは、できないことを、できると思って探している時間です。

送料設定でできること・できないこと

商品ごとに送料無料の条件を変えたい、という要望もよく聞きます。これも設定ではできず、注文後に金額を直す形になります。

その場合は、必ずお客様の同意を得てから金額を修正する必要があります。連絡しただけでは足りません。

温度帯の違う商品を同梱したときに、宅配便とクール便の送料を別々に足すこともできません。

この場合は、まとめ買い時の扱いを「注文後に店から連絡する」形にしておき、注文内容の修正で対応することになります。

ただし、高額購入割引を設定していると、その注文が送料無料と表示されてしまう場合があります

お客様の画面では送料0円に見えているのに、あとから店が金額を直しにいく形になるので、説明の負担はかなり大きいです。

設定はシンプルなほど事故が減る

僕の店では、送料は全国一律にしています。

沖縄・離島や北海道の別料金は設定していません。これは手を抜いているのではなく、使っている物流が全国一律の料金体系だからです。

自社で配送業者と契約している場合は、地域で料金が変わるので、地域別の設定が必要になります。どちらが正しいという話ではなく、使っている物流の仕組みで決まります

送料設定を作るときの順番

順番も大事です。料金表から作り始めると、あとから配送方法を足すたびに全部を見直すことになります。

送料設定でやることの順番

  1. 使う配送方法を決めて登録する
  2. その配送方法ごとに料金表を作る
  3. まとめ買い時の計算方法と割引特典を決める
  4. 商品側で、どの配送方法を選べるようにするかを割り当てる
TAKAHIRO

迷ったら、まず全国一律で始めるのがおすすめです。運用してみて足りなくなってから、軸を増やせば間に合います。

送料込みにするか送料別にするか、という判断そのものについては、別の記事に書いています。

ネットショップの送料設定|送料込みと送料別どっちにするべき?
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料金表を商品ごとに割り当てるときに出てくるのが、送料区分(送料用商品グループ)です。

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そもそも何円で送料無料にするのか、という線引きはこちらです。

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さいごに

楽天の送料設定は、機能の名前が多いだけで、決めることは4つしかありません。

どの配送方法を使うか。料金表をどの形で作るか。まとめ買いをどう計算するか。割引特典を使うか。

料金表は全国一律、1つの軸、2つの軸の3パターン。軸に使えるのは地域・購入料金・商品数・送料区分の5種類です。

そして、47都道府県の個別設定と、離島の自動計算はできません

できないことを先に知っておけば、探し回る時間が消えて、注意文の表示などいま打てる手のほうに時間を使えます

ではでは!

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この記事を書いた人

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ラクマート認定講師:TAKAHIRO

  • 2015年から3年間ネットショップに挑戦するも1円も稼げず、100万円以上の借金を負う
  • 2018年に融資を受け、ネットショップ経営に独学で挑戦する
  • 初年度から年商2,000万円以上を売り上げる
  • 2022年に楽天市場「月間優良ショップ」を受賞
  • 2022年に始めたYouTubeが1ヶ月で登録者1万人突破(現在は3万人以上)
  • 2023年に楽天市場「ショップ・オブ・ザ・マンス【都道府県賞】」を受賞
  • 2024年にラクマート史上初の「認定講師」7人のうちの1人に選ばれる
  • 楽天市場は出店8年目。2025年度は年商6,000万円、累計売上3億円を突破
  • ラクマートでの累計仕入れは6,000万円以上。最上位のV10会員
  • 紹介したラクマート利用者は1,400人以上。中国の工場・船便倉庫と1688本社も現地視察ずみ

ふだんは、こんな発信をしています

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TAKAHIRO
自宅で妻と2人ネットショップを経営8年目 ・27歳まで社畜 ・現在の年商6000万 ・受賞歴:楽天市場月間優良ショップ ・通算売上4億円突破 ・好きなもの:ゼルダの伝説、ドラクエ、NBA

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