商品ページに出ている「最短で◯月◯日にお届け」という表示。
あれを近づけたくて設定をいじったのに、日付がまったく動かないという相談をよく聞きます。
理由はだいたい同じで、楽天の納期は2つの日数を足して計算されているからです。
片方だけ直しても、もう片方が長ければ表示は変わりません。
この記事では、出荷リードタイムと配送リードタイムがそれぞれ何の日数なのか、どの日が数に入るのかを書きます。
2つのリードタイムは別物
まず、名前が似ているので混ざりがちですが、この2つはまったく別の区間の話です。

境目は、荷物を配送会社に渡した瞬間です。
そこまでが店の責任範囲で、そこから先は配送会社の話になります。
| 出荷リードタイム | 配送リードタイム | |
|---|---|---|
| 何の日数か | 注文を受けてから配送会社に渡すまで | 配送会社が届け先まで運ぶ日数 |
| 誰が決めるか | 店が日数を決めて設定する | 楽天が自動で計算する |
| 数える日 | 受注の業務ができる日 | 荷物を渡したあとの日 |
| 手を入れる場所 | 出荷リードタイムと休業の設定 | 配送会社と配送方法の設定 |
出荷リードタイムは、受注後、配送会社に荷物を渡すまでの日数と定義されています。
梱包が終わった日ではなく、渡すまでです。
午後に集荷が来る店なら、その集荷に載せられるかどうかが基準になります。
商品ごとに違う日数を持てる
出荷リードタイムは、店で1つだけ持つものではありません。
管理しやすい名前を付けて何種類か作っておき、商品ごとに割り当てる形です。
在庫を持っている商品と、取り寄せてから出す商品で、同じ日数を出す必要はないということです。
ここを1種類で回している店は、遅いほうに合わせた日数を全商品に出していることになります。
在庫を持っている商品だけでも短い日数に切り替えると、触る商品数のわりに効きます。
よく売れている商品から順に見直していけば十分です。
全商品を一度に整理しようとすると終わらないので、まずは売れ筋の10商品くらいから始めるといいと思います。
出荷リードタイムの数え方
ここがいちばん誤解されているところです。
出荷リードタイムの日数は、カレンダーの日数ではありません。

数えるのは、受注の業務ができる日です。
休業日はとばされます。
だから「出荷リードタイム2日」と書いていても、間に休みが2日入れば、実際のお届けはその分後ろにずれます。
受注と発送は、別々に休める
楽天の休業設定は、店ごと丸ごと休みにするだけでなく、業務ごとに休みを分けることもできます。
受注業務、発送業務、問い合わせ業務の3つです。
たとえば土曜は注文の処理だけして発送はしない、という設定が作れます。
このとき、出荷リードタイムのカウントは進みますが、荷物を渡せないので配送のカウントは始まりません。
逆に、荷物を渡したあとは休業日でも配送のカウントは進みます。
運んでいるのは配送会社なので、店が休みかどうかは関係ないからです。
注文締め切り時間で1日ずれる
もう1つ、日数に効いてくる設定があります。
通常注文締め切り時間です。
これは、その日の注文として受け付ける締め切りで、設定した時間より前の注文が、当日の注文として扱われます。
締め切りが15時なら、14時50分の注文は当日分、15時10分の注文は翌日分です。
同じ日の注文でも、ここを境にカウントの起点が1日変わります。
集荷の時間から逆算して決める
この時間は、店の営業時間ではなく、実際に荷物を渡せる最後のタイミングから決めます。
集荷が16時に来るなら、そこから梱包にかかる時間を引いた時刻です。
店を19時まで開けているからと19時に設定すると、その日には絶対に出せない注文を当日扱いにすることになります。
表示上は間に合うことになっているのに、現実には間に合わない。
この形がいちばん問い合わせを生みます。
配送リードタイムは楽天が自動で計算する
もう片方の配送リードタイムは、店が日数を入れるものではありません。
配送会社と配送方法、そして出荷元と送付先の郵便番号をもとに、楽天側で自動計算されます。
主要な配送会社が対象で、対象外の会社を使っている場合のために、店が自分で日数を入れられる仕組みも別に用意されています。
自動計算されない落とし穴
気をつけたいのが、配送会社の設定を「その他」にしているケースです。
実際には主要な配送会社を使っていても、設定上「その他」になっていると自動計算の対象から外れます。
長く運営している店ほど、昔の設定のまま「その他」で止まっていることがあります。
もう1つ、同じ会社でも通常の宅配便とクール便では参照される日数が違う場合があります。
自動計算に使われる日数のデータは、月に一度の頻度で最新のものに更新されています。
つまり配送リードタイムは、店が短くしようと思って短くできるものではありません。
ここを削りにいっても表示は動きません。
どちらを直せば表示が変わるのか
表示を早めたいとき、手を入れられる場所と入れられない場所を分けます。

左側は、全部いまから触れます。
出荷までの日数、休業日の入れ方、受注と発送の可否、締め切り時間。
右側は、配送会社が決めていることなので店では動かせません。
順番に見ていくと早い
表示がおかしいと感じたら、次の順で見ると原因にたどり着きやすいです。
確認する順番
- 配送会社の設定が「その他」になっていないか
- 休業設定で、受注と発送の可否が実態と合っているか
- 通常注文締め切り時間が、集荷の時間と合っているか
- 商品に割り当てた出荷リードタイムが、その商品の実力と合っているか
上から順に、影響が大きいものから並べています。
日数の数字をいじるのは最後です。
数字より先に、休みの設定と締め切り時間のほうがずれていることのほうが多いからです。
短く出すか、長く出すかの判断
最後に、日数を何日にするかです。

早く見せたい気持ちは分かります。
ただ、守れない日数を出すと、そのぶん連絡の仕事が増えます。
間に合わなかった注文にはお詫びの連絡が必要で、それが積み重なると、日々の受注処理が止まります。
繁忙期に守れるかどうかで決める
判断の基準は、いちばん忙しい日に守れるかです。
暇な日の実力で日数を決めると、セールのたびに破綻します。
逆に、繁忙期でも守れる日数にしておけば、普段は表示より早く届くことになります。
早く届いたことを怒る人はいません。
日数を変えたら、しばらく見ておく
日数を短くしたときは、そのあと2週間ほど、間に合ったかどうかを見ておくといいです。
机の上で「これなら出せる」と思った日数と、実際に毎日出せる日数はずれていることがあります。
数件でも間に合わない日が出たら、その日数はまだ早いということです。
遅れた理由を説明するより、そちらのほうがずっと楽です。
納期の表示は、速さを競う場所ではありません。書いたとおりに届くかどうかを見られています。
この2つのリードタイムを、最強翌日配送のラベルを取れる値にそろえるとどうなるか。
店の側の基準と、RMSでやる設定6つは、こちらの記事にまとめています。
倉庫に預ける形にすると、このあたりの日数の計算そのものを引き受けてもらえます。実際に使ってみた話は別の記事にまとめています。
この2つの日数から、商品ページに出る日付が作られます。
出していい日数の書き方には、楽天のガイドラインがあります。
さいごに
楽天の納期は、出荷リードタイムと配送リードタイムを足した結果です。
境目は、荷物を配送会社に渡した瞬間。
前半は店が決められて、後半は楽天が自動で計算します。
そして出荷リードタイムは、カレンダーの日数ではなく受注の業務ができる日で数えます。
休みはとばされ、締め切り時間の前後で起点が1日ずれます。
表示を早めたいときは、日数の数字をいじる前に、配送会社の設定と休業の設定、締め切り時間を見てください。
たいていの原因は、日数ではなくカレンダー側にあります。
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この記事を書いた人

ラクマート認定講師:TAKAHIRO
- 2015年から3年間ネットショップに挑戦するも1円も稼げず、100万円以上の借金を負う
- 2018年に融資を受け、ネットショップ経営に独学で挑戦する
- 初年度から年商2,000万円以上を売り上げる
- 2022年に楽天市場「月間優良ショップ」を受賞
- 2022年に始めたYouTubeが1ヶ月で登録者1万人突破(現在は3万人以上)
- 2023年に楽天市場「ショップ・オブ・ザ・マンス【都道府県賞】」を受賞
- 2024年にラクマート史上初の「認定講師」7人のうちの1人に選ばれる
- 楽天市場は出店8年目。2025年度は年商6,000万円、累計売上3億円を突破
- ラクマートでの累計仕入れは6,000万円以上。最上位のV10会員
- 紹介したラクマート利用者は1,400人以上。中国の工場・船便倉庫と1688本社も現地視察ずみ
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