楽天には、商品の在庫設定・納期情報設定および配送に関するガイドラインというものがあります。
長い名前ですが、中身はシンプルで、「いつ届くのかを、ちゃんと出しておいてください」というルールです。
背景もはっきり書かれていて、「いつ届くかわからない」という問い合わせが多いことが理由になっています。
この記事では、このガイドラインで何が決められているのか、そして納期を約束できない商品をどう扱うのかを書きます。
何が決まっているのか
決められているのは、売る前と、売れたあとの両方です。

納期の表示だけの話だと思われがちですが、そうではありません。
在庫数の入れ方まで決まっている
まず、すべての商品ページで在庫設定をすることが求められています。
そして、入れるべき在庫数の考え方も示されています。
| 商品の売り方 | 在庫数に入れる数 |
|---|---|
| すぐ発送できる在庫がある | 表示している納期で発送できる数 |
| 注文を受けてから発注する | 自店で処理できる数と、発注先が受けられる数 |
| 注文を受けてから作る | その納期で作り終えて発送できる数 |
| ラッピングなどのオプション | その納期で対応できる数 |
共通しているのは、表示している納期で出せる数を入れるという考え方です。
在庫数は「持っている数」ではなく、「その日数で出せる数」として扱われているということです。
取り寄せの商品に、仕入れ先の在庫を丸ごと入れている店は、ここの考え方とずれています。
売れたあとの入力も対象
売れたあとについても決まりがあります。
発送日を入れること、伝票番号と配送会社を1営業日以内に入れること、そして希望日時を守ることです。
発送日を入れると、お客様に発送の通知が自動で送られます。
だから発送日を偽ることは禁止されていますし、過去の日付を入れると自動通知はおこなわれません。
通る書き方と、通らない書き方
納期の文言には、はっきりと例が示されています。

分かれ目は1つだけです。
いつまでに発送するのかが書かれているか。
「入荷次第発送」も「◯日以降順次発送」も、いつまでに出るのかが示されていないので通りません。
お客様の側からすると、これは何も言われていないのと同じです。
幅を持たせるのは問題ない
誤解されやすいのですが、日数に幅を持たせること自体は認められています。
「1〜2週間以内に発送予定」でも構いません。
禁止されているのは、終わりが決まっていない書き方です。
正確に1日を言い当てる必要はないので、守れる範囲で上限を決めて書けば大丈夫です。
在庫切れでも注文を受けるとき
在庫が切れても注文を受け付ける売り方をしている場合、別の設定が必要になります。
お届け日を約束できる商品なら、在庫切れ時の出荷リードタイムを設定します。
このとき、在庫がある時より余裕を持った日数を入れることとされています。
約束できない商品なら、在庫切れ時の納期管理番号のほうを設定します。
「納期未定」は書けない
在庫切れのときの文言にも、通る形と通らない形があります。
通るのは「納期は1〜2営業日以内にお知らせします」のような書き方。
通らないのは、納期未定です。
納期そのものは分からなくても、いつ連絡するかは約束できるはずだ、という考え方です。
これは、言われてみればそのとおりだと思います。
お客様が困るのは、待たされること自体ではなく、いつまで待てばいいのか分からないことのほうです。
連絡する日を先に言っておけば、その日までは待ってもらえます。
自社と在庫を共有しているとき
もう1つ、実店舗や他店と在庫を共有している場合の決まりもあります。
在庫更新のタイミングによってやむを得ずキャンセルになる可能性があるなら、その旨を商品ページに明確に書いておくこととされています。
あとから謝るのではなく、先に書いておく。
順番が決められているということです。
例外にできる商品は2つだけ
どうしても納期を約束できない商品はあります。
その場合、例外として扱ってもらう仕組みが用意されています。

ただし、例外にできる分類は2つだけです。
メーカー直送・産地直送の商品と、受注後に発注する取り寄せの商品です。
どちらも「発送元や仕入れ先の都合で納期が動く」ことが理由になっています。
自分の都合は例外にならない
ここは間違えやすいところです。
例外の理由は、店の外側に原因があることに限られています。
人手が足りない、まとめて出したい、といった店の側の都合は例外の理由になりません。
また、産地直送であっても、産地が自社の場合など、直送品の商材審査の対象外である商品は例外とみなされません。
以前は別の分類もありましたが、そちらは仕様の改善にともなって運用が終わっています。
古い情報を見て「うちも例外になるはず」と思い込んでいると、ずれます。
例外に当たらない商品は、納期を短くするか、書ける形の文言に直すかのどちらかになります。
どちらも面倒ですが、放置よりはずっと軽い作業です。
例外商品タグの審査で見られること
例外にするには、審査を通ってタグを受け取る必要があります。

申請のときに出すものは分類によって違い、メーカー直送なら店舗URL、取り寄せなら出品中の商品の発注先や取り寄せ先の情報まで求められます。
メーカー直送で申請する場合は、その前に直送品の商材審査を通って取り扱いの許可を得ていることが前提です。
許可がない状態で申請しても、タグは配布されません。
タグを付けただけでは終わらない
ここがいちばん見落とされます。
タグを受け取って商品に登録しても、それだけでは条件を満たしていません。
納期情報と商品ページの両方に、発送日の目安を明記できていることが条件になっています。
取り寄せの分類なら、さらにお届けの目安の文言に「取り寄せ商品」と分かる言葉を入れる必要があります。
文言を完全に一致させる必要はなく、取り寄せだと分かれば大丈夫です。
また、タグを登録した商品は、あとからモニタリングされるとされています。
通ったあとに条件から外れた商品は、タグの登録を解除することも求められています。
タグを付けずに逃げるとどうなるか
納期を約束できない商品を、例外の手続きをせずに「入荷次第発送」と書いて置いておく。
これがいちばんやってはいけない形です。
納期の未登録や非表示は、ガイドライン違反として扱われます。
通らない文言で書いている場合も同じです。
検索の側にも効いてくる
もう1つ、配送品質を見る制度のほうにも関係します。
例外の条件に当たる商品は、店舗基準の母数から除外され、検索順位で不利にならない扱いになります。
裏を返せば、手続きをしていない商品はそのまま母数に入って評価されているということです。
納期を守れない商品を例外にせず抱えていると、店全体の数字を自分で下げることになります。
例外の手続きは、面倒を増やすためのものではありません。守れない商品を、守れる商品と同じ土俵で評価されないようにするための仕組みです。
例外にしない商品のほうは、納期を守れれば最強翌日配送のラベルを狙えます。
自社発送でそのラベルを取る条件と設定は、こちらの記事にまとめています。
倉庫に預けている商品なら、納期の表示そのものを自動で出せる仕組みもあります。実際に使ってみた話は別の記事にまとめています。
ガイドラインに沿った日付を実際に出す設定は、こちらにまとめています。
例外商品タグが関わってくる配送品質向上制度そのものは、こちらです。
さいごに
納期のガイドラインが求めているのは、いつまでに発送するかを、必ず書いておくことです。
日数に幅があっても構いません。
通らないのは、終わりが決まっていない書き方のほうです。
どうしても約束できない商品は、例外の手続きがあります。
ただし、例外にできるのはメーカー直送と、受注後に発注する取り寄せの2つだけ。
タグを受け取っても、発送日の目安を書いていなければ条件は満たしません。
自分の店にどれくらい該当する商品があるのか、まずは洗い出してみてください。
思っているより少ないか、思っているより多いか。どちらにしても、数えてみないと動けません。
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この記事を書いた人

ラクマート認定講師:TAKAHIRO
- 2015年から3年間ネットショップに挑戦するも1円も稼げず、100万円以上の借金を負う
- 2018年に融資を受け、ネットショップ経営に独学で挑戦する
- 初年度から年商2,000万円以上を売り上げる
- 2022年に楽天市場「月間優良ショップ」を受賞
- 2022年に始めたYouTubeが1ヶ月で登録者1万人突破(現在は3万人以上)
- 2023年に楽天市場「ショップ・オブ・ザ・マンス【都道府県賞】」を受賞
- 2024年にラクマート史上初の「認定講師」7人のうちの1人に選ばれる
- 楽天市場は出店8年目。2025年度は年商6,000万円、累計売上3億円を突破
- ラクマートでの累計仕入れは6,000万円以上。最上位のV10会員
- 紹介したラクマート利用者は1,400人以上。中国の工場・船便倉庫と1688本社も現地視察ずみ
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