皆さん、こんにちは!TAKAHIROです!
「中国輸入 やめとけ」。検索するとこう出てきますよね。品質が悪い、ライバルが多い、円安で儲からない、在庫リスクがある——。これから始めようか考えている人にとっては、いちばん気になるところだと思います。
先に自己紹介をしておくと、僕は楽天市場で店をやっている現役の店長です。楽天は8年目、年商は6,000万円ほど、累計売上は3億円を超えました。仕入れは1688(アリババ)からの中国輸入一本で5年やっています。
つまり僕は「やめなかった側」の人間です。だからこそ、ポジショントークにならないように、「やめとけ」と言われる言い分を1つずつ、8年の実感で正直に検証していきます。
この記事でわかること
- 「やめとけ」7つの言い分の検証結果(事実と違うもの/事実なもの、を正直に仕分けします)
- 8年間で一番きつかった時期の話(良いことだけ書く記事にはしません)
- 昔と今で何が難しくなり、何が楽になったのか
- 向いている人・向いていない人の話
では、いきましょう。
先に僕の立ち位置|「やめとけ」とも「始めろ」とも言いません

検証に入る前に、この記事の立ち位置をはっきりさせておきます。
僕は、あなたに中国輸入を勧めるかどうか、断言できません。
無責任に聞こえるかもしれませんが、逆です。あなたの資金も、使える時間も、家族構成も、性格も、僕は知りません。それを知らずに「絶対やるべき」と言い切る人がいたら、その人はあなたのためではなく、自分の商材のために言っています。断言できることなんて、本当はないんですよ。
ただ、ひとつだけ確実に言えることがあります。
もし今の知識を全部持ったままゼロに戻れるなら、僕はまた中国輸入をやります。
8年やって、きつい時期も全部経験した上で、それでも「またこれを選ぶ」と言える。これが僕の正直な立ち位置です。この前提で、7つの言い分を見ていってください。
「やめとけ」7つの言い分を、1つずつ検証する

世間で言われる「やめとけ」の理由を集めると、だいたいこの7つに集約されます。そして検証した結論を先に言うと、この7つは3種類に仕分けできます。

「全部ウソだ!」でも「全部本当だからやめとけ」でもありません。事実と違うものが2つ、事実だけど中国輸入に限らないものが2つ、事実でありむしろ参入障壁なものが3つ。先に検証結果を一覧にしておきます。
| 言い分 | 検証結果 |
|---|---|
| ① 品質が悪い | 事実と違う。工場を選べば普通に良い |
| ② ライバルが多い | 事実。ただし今はどのビジネスも多い |
| ③ 円安で儲からない | 事実と違う。コスト増は本当だが、儲かるかは設計次第 |
| ④ 在庫リスクがある | 事実。そして、それが参入障壁になっている |
| ⑤ カントリーリスク | 事実。ただしどのビジネスにも同種のリスクがある |
| ⑥ 規制が厳しくなった | 事実。市場が健全化している証拠でもある |
| ⑦ 初期費用が高い | 事実。そして、これも参入障壁 |
それでは、1つずつ見ていきます。
①「品質が悪い」→ これは事実と違います
一番よく聞く言い分ですが、これは今の実態と合っていません。考えてみてほしいんですが、Amazonや楽天で売れている日用品・雑貨、あの大半が中国製です。皆さん星4や星5のレビューをつけて、満足して使っていますよね。あれの多くが、まさに「中国輸入」の商品です。
ある芸能人がアパレルブランドを立ち上げた話をしていたのが印象的でした。
「中国製って安かろう悪かろうだと思っていたけど、完全に偏見だった。安くて品質が良かった」と。
②「ライバルが多い」→ 事実です。ただし、どこも多い
これは事実です。ライバル、多いです。コロナ禍以降の副業ブームで参入者は確実に増えました。
ただ、ここで一度周りを見てほしいんです。ブログもnoteもYouTubeも「AIで稼ごう」系も、今どこのフィールドもライバルだらけです。「ライバルが少ない美味しい市場」を探して渡り歩いても、そんな場所は基本的にありません。あったとしても、美味しいと分かった瞬間に人が来ます。
だから比べるべきは「ライバルの数」ではなく「参入のハードルの質」です。物販は、現物を仕入れて売るビジネスです。現金がないと勝負にならないし、仕入れの知見がないと失敗します。
たとえばの話ですが、1,000万売って利益が200〜300万、みたいな薄さの世界でもある。でも、だからこそ「AIで記事や動画を無限に量産する」タイプの参入者が入ってこられない。コンテンツ系の競争とは、質が違うんです。
③「円安で儲からない」→ 僕は、この円安でも儲かっています
円安が仕入れコストを押し上げているのは事実です。仕入れ値は昔より確実に上がりました。ここはごまかしません。
その上で、事実として書きます。僕はこの円安の中でも普通に利益を出して続けています。円安はコストの一要因であって、儲かるかどうかを決めるのは価格設定・商品選定・経費構造を含めた設計全体だからです。為替だけで商売の生き死にが決まるなら、輸入業はとっくに全滅しています。
僕がこの話で必ず思い出すのが、武田信玄の言葉です。
- 真剣だと知恵が出る。中途半端だと愚痴が出る。いい加減だと言い訳ばかり。
これは誰かを批判するためではなく、自分への戒めとして置いておきます。円安のような外部環境は、愚痴の材料にもできるし、知恵を絞る材料にもできる。僕は後者でいたい、という話です。
④「在庫を抱えるリスクがある」→ 正しい。そして、それが参入障壁です
これは完全に正しいです。中国輸入は在庫を抱えます。売れなければお金が商品の形のまま倉庫に眠ります。これはまぎれもなくリスクです。
でも、想像してみてください。もし「無在庫で、誰でも、翌日配送できます」という世界になったら? AIで商品画像を作って、1,000個2,000個と出品する参入者が押し寄せて、価格は一瞬で崩壊します。在庫リスクという「入場料」があるからこそ、そういう参入の仕方ができない。リスクを取った人だけが立てる場所が守られているわけです。
⑤「中国リスク(カントリーリスク)」→ ある。ただし、どのビジネスにもある
台湾有事、政策変更、輸出規制。中国という国に依存するリスクは、確かにあります。これも事実です。
ただしこれも、中国輸入固有の欠点ではありません。YouTubeは、ある日いきなりチャンネルをBANされたり収益化を止められたりするリスクと隣り合わせです。ブログはGoogleのアルゴリズム変動ひとつで収入が消えます。
そして「じゃあ国内メーカーから仕入れよう」と思っても、その国内メーカーの製品自体が中国でOEM生産されていたりします。中国が止まれば、そこも止まる。
つまりこれは「中国輸入をやめる理由」ではなく、「一つの仕入れ先・一つの販路・一つのモデルに全依存しない」というリスク管理の話です。どのビジネスを選んでも、この宿題からは逃げられません。
⑥「規制が厳しくなっている」→ 事実。それは市場が健全化している証拠です
PSCの対象品目が増えたり、輸入まわりの制度が変わったり、規制が厳しくなっているのは事実です。
でも僕は、これをネガティブに捉えていません。市場が成熟するほど規制が厳しくなるのは、歴史が証明してきたパターンです。規制が緩い市場は、粗悪品と無法者で荒れます。規制が入るということは、市場が「ちゃんとした事業者だけが残る」方向に整備されているということ。真面目にやる側にとっては、追い風ですらあります。
⑦「初期費用が高い」→ 事実。そしてこれも、僕たちを守る壁です
仕入れ資金、送料、ツール代。確かに、ブログを1つ立ち上げるのに比べたら初期費用はかかります。
もうお気づきだと思いますが、これも④⑥と同じ構造です。「初期費用が高いからやめとけ」と言う人がいるおかげで、その入場料を払った人と市場が守られる。デメリットと参入障壁は、同じものの裏表なんです。

8年間で一番きつかった時期の話|良いことだけは書きません

ここまで読むと「なんだ、中国輸入っていいことだらけじゃん」と見えるかもしれないので、バランスを取るために、僕が実際にきつかった時期の話を正直に書いておきます。
きつかったこと①|無在庫時代のクレーム対応
僕は最初、資金がなかったので無在庫販売からスタートしました(注文が入ってから中国に発注する方式です)。資金ゼロ側の人間にとっては合理的な戦略だった一方で、お届けまでの日数が長いことによるクレーム対応は、本当にきつかった。毎日届く「まだ届かないんですか」に向き合い続けるのは、精神的に削られます。
在庫リスクを避けると、リスクが消えるのではなく、クレームという別の形に変わる。④の在庫の話には、こういう裏面もあります。
きつかったこと②|資金繰り
物販は、売れれば売れるほど先に仕入れ資金が出ていく商売です。売上が伸びている時期ほど、手元の現金は薄くなる。この構造を理解して資金を回せるようになるまでは、ずっと胃が痛かったです。
きつかったこと③|本音を言うと、税金です
そして、あまり他の記事に書かれない本音がこれです。8年やって「俺、何やってんのかな」と思った瞬間が一番強かったのは、実は税金の支払いの時期でした。
物販は在庫と仕入れにお金が化けているので、帳簿の上では利益が出ているのに、手元に現金がないという状態が普通に起きます。
しかし、利益に対して税金はきっちり来る。だから「稼いでいるはずなのに、納税のためにお金を借りに行く」みたいなことが構造的に起こり得るんです。これを知らずに始めると、最初の納税で心が折れます。逆に、知ってさえいれば、納税資金を先に取り分けておくだけで防げる話でもあります。
昔と今|難しくなったのは「利益」、楽になったのは「環境」

「昔は良かった。今から始めるのは遅い」という声もよく聞きます。8年やってきた実感で答えると、これは半分本当で、半分違います。軸を2つに分けると、綺麗に整理できます。

まず、利益を出すことは、確実に難しくなりました。広告費も配送費も仕入れ値も上がって、円安も進んだ。同じことをやっていたら、利益率は昔より薄くなります。ここは認めます。
でも一方で、運営する環境は、比べものにならないほど楽になりました。
- 楽天のRSLや代行業者のシステムは、昔よりはるかに使いやすく改善されている
- CanvaやPhotoshop、ダンボールの通販など、「やりたいな」と思ったことに安価なサービスがすぐ見つかる
- そして何よりAI。商品登録も、ページの編集も、売上の分析も、AIに任せられるようになった
昔なら、分析のために何十万円払ってコンサルを雇ったり、月額1万円のツールを契約したりしていたことが、今はAIツールひとつで、口で指示するだけで済んでしまう。僕自身、店舗運営の作業のかなりの部分をAIにやってもらっています。
「難しくなった」だけを語るのは古参の懐古で、「楽になった」だけを語るのは勧誘です。両方が本当。難しくなった利益は、楽になった環境で取り返しに行く。これが2026年の中国輸入だと思います。
なお、「利益が薄くなった時代にどう利益を残すか」は、原価計算の記事で具体的に書いています。
向いている人・向いていない人|生活は「漫画家」に似ています

最後に、能力やお金の話ではなく、ライフスタイルの話をさせてください。ここが合わないと、稼げても続きません。
向いていないかもしれない人|人と関わるのが好きな人
意外に思われるんですが、接客が好きな人・毎日人と関わっていたい人は、あまり向いていないと思います。中国輸入の物販は、基本的にずっと家の中で作業する仕事だからです。
YouTubeで漫画家さんの1日密着をよく見るんですが、見るたびに思います。この生活、中国輸入やってる人とほぼ同じだなと。ずっと家の中で机に向かって、たまに取材(僕らで言えば仕入れや発送業務)で外に出る。あの生活を「快適そう」と感じるか「無理」と感じるかは、かなり正確な適性テストだと思います。
せどりやメルカリと比べてどうなの?と聞かれたら
よく聞かれるんですが、正直に答えます。せどりも、メルカリ販売も、国内メーカー仕入れも、僕はやったことがありません。だから優劣は語れません。やったことのない手法を「あれはダメだ」と言う人を、僕は信用しないので、自分もやりません。
言えるのは構造の話だけです。たとえば「メルカリは気軽に始められる」のは本当だと思います。ただ、気軽に始められるということは、参入者が多く競争が激しいということと必ずセットです。
いい面の裏には必ず悪い面がある。コインの裏表です。だから「どれが正解か」ではなく、どのコインの裏表なら自分が許容できるかで選べばいいと思います。
「中国輸入はやめとけ」のよくある質問

Q. 結局、初期費用はいくらあれば始められますか?
A. 正直に答えると「あなたの状況を知らないので、断言できません」です。ただ、楽天出店にかかるお金の判断材料は、実額ベースでこちらの記事にまとめてあります。この金額を見て「用意できない」と感じるなら、今は始め時ではない、という判断も含めて材料にしてください。
Q. 今から始めて、月30万稼げるまでどのくらいかかりますか?
A. これも答えられません。理由は2つあります。1つ目は、扱う商品・資金量・かけられる作業時間で結果が全部変わるので、期間の約束は誰にもできないから(している人がいたら、その根拠を疑ってください)。2つ目は、もっと大事な話で、「◯ヶ月で◯万円になるなら頑張る」という発想は、その期限が来た瞬間に「やめる理由」に変わってしまうからです。続いている人は、期限付きの取引としてではなく、事業として淡々と改善を続けています。
Q. 今から参入するのは、もう遅いですか?
A. 「昔より利益を出すのが難しくなった」のは事実です。同時に「昔より運営環境が楽になった」のも事実です。遅いかどうかより、薄くなった利益を、楽になった環境(AI・外部サービス)でどう取り返す設計にするかが今のゲームだと思ってください。
Q. やっぱり品質が不安です
A. 「中国製だから悪い」は偏見ですが、「中国製なら全部良い」も間違いです。品質は工場とセラーの選び方で決まります。最初はサンプルを取り寄せて自分の目で確認する。これだけで品質事故の大半は防げます。
Q. 在庫リスクが怖いので、無在庫で始めるのはどうですか?
A. 僕自身、資金がなかった時期に無在庫から始めたので、頭ごなしに否定はしません。ただ経験者として言うと、在庫リスクを避けた分は「長い納期へのクレーム対応」という別のリスクに変わります。僕の8年で一番きつかった時期の一つがそれです。リスクは消えず、形を変えるだけ。これを知った上で選んでください。
Q. 「やめとけ」と言われて迷っています。どう考えればいいですか?
A. この記事の3分類に戻ってください。①品質と③円安は事実と違う。②ライバルと⑤カントリーリスクはどのビジネスにもある。残るのは④在庫・⑥規制・⑦初期費用という「本物のコスト」を、あなたが許容できるかどうかだけです。許容できないなら、やめておくのが正解です。許容できるなら、そのコストがそのまま参入障壁としてあなたを守ります。
さいごに|「やめとけ」の中身を知った上で、選んでください

まとめます。
- 「やめとけ」7つの言い分は3種類。事実と違うもの(品質・円安)/事実だがどこも同じもの(ライバル・カントリーリスク)/事実で参入障壁なもの(在庫・規制・初期費用)
- 8年で一番きつかったのは、無在庫時代のクレーム・資金繰り・そして税金。難所は売ることよりお金の流れの設計にある
- 昔より利益は難しく、環境は楽になった。両方本当。楽になった環境で薄くなった利益を取り返すのが今のゲーム
- 生活スタイルは漫画家型。人と関わるのが好きな人には向かないかもしれない
- 期限付きの覚悟(◯ヶ月で◯万円なら頑張る)は、期限が来た日にやめる理由になる
僕は「やめとけ」とも「始めろ」とも言いません。ただ、7つの言い分の中身を知らないまま、検索結果の空気だけで諦めるのはもったいない。中身を知った上で、自分のコストとして許容できるかどうかで決める。この記事がその判断材料になれば嬉しいです。
そして最後にもう一度だけ。今の知識を持ってゼロに戻れるなら、僕はまた中国輸入を選びます。8年やった人間の、これが一番正直な答えです。
ではでは!
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ここまで読んでいただきありがとうございました。僕のことをもっと知りたい方はこちらもどうぞ。







