皆さん、こんにちは!TAKAHIROです!
「楽天 SEO」で検索すると、順位を上げるテクニックがずらっと出てきます。キーワードの詰め方、サジェストの拾い方、転換率の計算式……。でも先に、8年やってきた人間の結論を言ってしまいますね。
楽天の検索順位を裏技的に上げる方法は、僕の知る限りありません。順位は「上げる」ものではなく、売れた結果として「上がる」ものです。がっかりさせたらすみません。でもこれ、悪いニュースじゃないんです。裏技がないということは、裏技を知っている誰かに負ける心配もないということだからです。
あらためて自己紹介をすると、僕は楽天市場で店をやっている現役の店長です。楽天は8年目、年商は6,000万円ほど、累計売上は3億円を超えました。
そして今回は、実感の話だけで終わらせません。楽天は「検索が何を評価しているか」を、出店者向けに公表しています。ログインしないと読めない場所にあるので外にはあまり出てきませんが、そこに書いてあることと、8年やってきた現場の実感を、両方すり合わせながらお話しします。
この記事でわかること
- 楽天の検索が何を見て順位を決めているのか(楽天が公表している4つの評価軸)
- そもそも商品情報のどこが検索に引っかかっているのか
- 僕の店で検索順位が大きく動いた日に、実際に何が起きていたか
- 現役店長がやっているSEO対策は実は3つだけ、という話とその中身
- やると露出が下がる「不適切な検索対策」の具体例
- レビュー・在庫切れ・値下げは順位にどう効くのか(現場の実感)
では、いきましょう。
楽天SEOとは?|Googleと違って「お客さんは買う気で検索している」

楽天SEOとは、楽天市場内の検索結果で自分の商品を上位に表示させるための取り組みのことです。楽天のお客さんの多くは、トップページからではなく検索窓から商品を探します。だから検索結果のどこに出るかが、そのまま店の売上を左右します。
Google SEOとの一番の違いは、検索している人の状態です。
| Google検索 | 楽天市場内の検索 | |
|---|---|---|
| 検索する人 | 調べものの人も多い | ほぼ全員が「買う気」 |
| 評価の中心 | コンテンツの質・被リンクなど | 売れた実績・商品情報の正しさ |
| 順位が動く主因 | ページの改善 | 売上そのもの |
もうひとつ、意外と知られていない前提があります。楽天の検索には「全商品サーチ」と「店舗内サーチ」の2種類がありますが、基本的な仕様は共通です。そして検索の対象になるのは、買い物かごボタンがついている商品。予約商品や定期購入・頒布会の商品も含まれます。
商品情報の「どこ」が検索に引っかかっているのか
ここ、けっこう大事です。お客さんが検索窓に打った言葉は、商品情報の次のところと照合されています。
| 検索対象になる項目 | 意味と、僕なりの補足 |
|---|---|
| 商品名 | 一番大事な場所。後で1章まるごと使って説明します |
| キャッチコピー | 商品名に入れきれない言い換えの言葉を置く場所 |
| 商品属性 | サイズ・カラー・素材など。絞り込み検索の入り口にもなる |
| ジャンルを表すID・カタログID | 商品がどの棚に置かれているかを表すID |
| PC用の商品説明文・販売説明文 | ページ本文。ここも見られている |
| スマートフォン用の商品説明文 | スマホ用に別で持たせている場合はこちらも |
| ショップ名 | 店名で指名検索される場合の受け皿 |
| 商品番号 | 型番などで探される商品では効いてくる |
並び順は8種類ある。そして「関連性」が最初に効く
お客さんが選べる並び順は8種類です。標準(関連性の高い順)・安い順と高い順(価格+送料)・安い順と高い順(価格のみ)・レビュー件数順・レビュー評価順・新着順。
ここに、店側として知っておく価値のある仕様がひとつあります。
検索でヒットした商品が多いとき、楽天はまず「関連性の高い商品」に絞り込んでから、並べ替えをおこないます。つまりお客さんが「安い順」に並べ替えても、それは絞り込まれた後の中での安い順だということです。関連性の輪の外にいる商品は、いくら安くても最初から土俵に上がっていない。逆に言うと、お客さんが自分で関連性の絞り込みを解除したときだけ、全商品が並べ替えの対象になります。
「うちは最安値なのに安い順で出てこない」という相談、たまに聞きます。だいたいこれが答えです。
そして、その肝心の関連性のロジックは非公開です。ここから先は、楽天が「評価軸」として公表している範囲の話に移ります。
楽天が公表している「検索の評価軸」は4つ

楽天は検索ロジックの中身そのものは公開していませんが、何を評価しているかの分類は出店者向けに公表しています。大きく4つです。

① 商品情報の品質|店舗が今日から直せる唯一の場所
商品名、キャッチコピー、商品説明文、商品画像、属性情報。ここは店舗が自分の意思で今すぐ直せる数少ない場所です。楽天も「店舗様が積極的に取り組むことができる重要な施策」という言い方をしています。
注意しておきたいのは、楽天がはっきり書いている次の一文です。
検索結果に表示されるのに、その後クリックも購入もされない商品は、検索順位が低くなる傾向にある。だから必要以上に検索対策キーワードを商品情報に盛り込むのは、基本的に逆効果。
キーワードを詰め込むと、たしかに表示はされます。でも関係ない検索に出てクリックされない状態は、評価を下げにいっているのと同じということです。これ、昔よくやられていた手口が正面から否定されたということでもあります。
② 商品・ショップの実績|検索ワードごとに見られている
ここが「売れるから上がる」の正体です。楽天は検索ワードごとに、その商品のクリック率や転換率を評価していると説明しています。「全体でよく売れている店」ではなく、「そのキーワードで出したときに、ちゃんとクリックされて買われる商品か」を見ている、ということです。
さらに実績には、売上以外のものも含まれます。
- レビューの情報
- 問い合わせ対応
- 配送品質
お客さんとの接点でのパフォーマンスが、長期的に効いてくると明記されています。つまり「検索対策」と「まともな店をやること」は、楽天の中ではほぼ同じ意味なんです。
③ カスタム指標|条件を満たすと一時的に優遇されることがある
あまり知られていないのがこれです。楽天のビジネス上の狙いに応じて、ある条件を満たした商品が一時的に検索順位で優遇されることがある、と公表されています。例として挙げられているのが「早く届く商品」です。
恒久的な仕組みではなく、そのときどきの施策なので、これを狙って店の設計を変えるのは違うと思います。ただ配送スピードは検索の露出にも関わりうると知っておくと、物流の判断が少し変わります。僕がRSL(楽天スーパーロジスティクス)を使っている理由のひとつも、正直ここです。
④ 規約・ガイドライン|違反点数は検索順位に直結する
楽天には違反点数制度があります。そして違反点数が一定の基準を超えると、その商品の検索順位が下がる。改善が見られない場合は検索結果から除外される可能性があるとはっきり書かれています。
逆に、適切に対応すれば順位の回復や検索結果への再表示も可能とされています。一発退場ではないけれど、放置は効くということですね。
検索順位が大きく動いた日、僕の店で何が起きていたか

評価軸の②が現実にどう効くのか。一番実感した出来事の話をします。
ある日、うちの商品に注文が雪崩のように入った日がありました。原因は店の外にありました。楽天ROOM(楽天のショッピングSNS)で影響力のある方が、うちの商品を紹介してくれていたんです。
注文の通知が止まらなくて、何かの不具合かと思ったくらいでした。
そして数日後、その商品の検索順位が目に見えて上がっていました。順位対策なんて何もしていません。外部からの紹介で売れた。その「売れた実績」を検索エンジンが評価した。順序はこれだけです。

この経験から僕が学んだのは、「順位を上げてから売る」という発想を捨てることでした。実際は逆で、先に売れる状態を作った店の順位が、後から上がってくる。だから楽天SEOの本体は検索窓の中ではなく、「求められる商品を扱っているか」と「入り口をいくつ持っているか」にあります。
現役店長がやっている楽天SEOは、実は3つだけ

では、店側でやれることは何もないのかというと、そうではありません。評価軸でいえば①の「商品情報の品質」がそこにあたります。僕が8年間続けているのは、次の3つです。地味さに驚かないでください。
僕がやっている楽天SEO対策の全て
- ジャンルIDを正しく設定する
- 商品属性を埋められるだけ埋める
- 商品名を「お客さんが検索する言葉」で付ける
「え、それだけ?」と思いますよね。それだけです。ただしこの3つには、それぞれ楽天が定めたルールがあります。知らずにやると「埋めたつもり」で終わるので、ひとつずつ中身を見ていきます。
① ジャンルID|6桁の数字、しかも「末端」しか選べない
楽天は商品を階層構造で分類していて、その各ジャンルを表す6桁の数字がジャンルIDです。出品する全商品に登録が必須です。
ここで最初に引っかかるのが、次のルールです。
中間階層のジャンルには商品を登録できません。登録できるのは、階層のいちばん末端のジャンルIDだけです。たとえば「靴 → メンズ靴 → スニーカー」のように、行き止まりまで降りたところにしか置けない。「靴」や「メンズ靴」の階層では登録できないということです。
そしてここからが本当に大事な話です。
ジャンルIDで事故る3点
- 不適切なジャンル登録が確認されると、楽天側でジャンルIDが補正されます(全店舗・全商品が対象)
- 🔴 楽天が補正したジャンルIDは、それ以降、店舗側では変更できなくなります
- 補正で新しいジャンルに移ると、そのジャンルの「必須」属性が変わり、入力し直しが必要になることがあります
CSVで一括更新をかけても、楽天が補正した項目だけは更新されずに残ります。「勝手にジャンルが変わったうえに、こっちからは戻せない」という状態になるわけです。だから最初から適切なジャンルに置く。これは順位の話である以前に、後戻りできない設定だから慎重にやる、という話です。
② 商品属性|「必須」は4種類ある。全部埋めるのが正解
商品属性は、ジャンルよりもさらに細かい商品の特性を表す情報です。色・サイズ・素材・容量といったやつですね。SKUごとに登録できます。
楽天は属性についてこう言っています。正確であること。そしてできるだけ多く登録することを推奨する。理由は2つあって、正確な属性は検索ロジックで優遇されること、そして絞り込み検索に対応してリーチが増えることです。
属性の項目には4つの区分があります。ここを知らないと「必須だけ埋めて終わり」になります。
| 区分 | 中身 |
|---|---|
| 必須 | 商品登録に最低限必要。必ず入力 |
| いずれか必須 | そのグループの中から最低1つは必ず入力 |
| ナビゲーション用任意 | 入力は任意。ただしこれが絞り込み検索に使われる |
| 商品ページ用任意 | 入力は任意。主に商品ページの表示に使われる |
入力の形式にもルールがあります。実務でつまずきやすいところだけ挙げます。
- 入力方式は選択式(決められた選択肢から選ぶ)と記述式(自由入力)がある
- 数値項目は半角。単位の入力が必須の項目もあり、楽天推奨の単位で入れるのが無難(単価表示などの機能に使われるため)
- 1つの項目に複数の値を入れるときは、区切り文字が半角の縦棒「|」で決まっている(例: ホワイト|ブラック)。値と縦棒の間にスペースを入れてはいけません
- ジャンルごとに「商品属性定義書」が用意されていて、必須項目・入力形式・最大文字数・推奨値はそこで確認できる
もうひとつ。ジャンルIDと商品属性のデータは定期的に更新(リリース)されます。直近だと2026年7月28日に変更が入りました。更新のたびに、既存商品の登録内容が最新の定義に合っているか見直す必要があるということです。ここは1回やって終わりの作業ではありません。
③ 商品名|楽天は「並べる順番」まで決めている
3つ目が商品名です。ここは楽天が専用のガイドラインを1本立てているくらい重視している場所です。

基本の考え方はシンプルで、必要な情報が過不足なく入っていて、より有益な情報ほど商品名の先頭に近いところに置く。そのうえで、ジャンルごとに推奨される並び順が定義されています。
| ジャンルの例 | 推奨されている並び(区切りは半角スペース) |
|---|---|
| ファッション | ブランド名 → 商品名称 → 対象性別 → シーズン → 仕様 → 色 → サイズ |
| 靴・バッグ・時計など | 上記に加えて末尾に型番 |
| 食品 | メーカー名 → ブランド名 → 商品名称 → 仕様 → 内容量 → 数量 |
| 家電・パソコン | メーカー名 → ブランド名 → 商品名称 → 色 → 仕様 → 型番 |
| 本・雑誌 | タイトル → 出版社 → 著者 |
細かいところでは、こういう決まりもあります。
- ブランド名の表記ゆれ(アルファベット・カタカナ)は一般的に使われているものを1つ。判断がつかないときだけ2つ併記
- 商品画像から誤解なく分かる要素は省略してよい(女性が着用している画像なら対象性別を書かなくていい、など)
- SKUで変わる要素は「全8色」「S-XL」のようなまとめた表現で書く
- ★や◇のような意味を持たない飾り文字は使わない。英数字と記号は半角、区切りも半角スペース
- 検索結果では商品名は全部は表示されません。表示される範囲に重要な情報が入るよう、要素の数と順番を調整する
商品名の先頭に【 】で入れるもの、キャッチコピーに逃がすもの
商品名には、先頭に【 】(隅付き括弧)で入れることになっている注意文言があります。誤購入を防ぐためのものです。該当するものが複数あるときは、それぞれ別々に【 】を付けます。
| 注意文言 | 対象 |
|---|---|
| 【中古】 | 中古品。あわせて属性の「状態」「中古状態」の入力も必要 |
| 【訳あり】【再生品】【展示品】 | 規格外・傷あり・返品された商品・展示品など |
| 【並行輸入品】 | 正規ルート以外で輸入され、品質やサービスが国内正規品と異なる商品 |
| 【予約】【定期購入】【頒布会】 | 該当する販売形態のもの |
| 【レンタル】 | レンタル商品。レンタル品タグの登録も必須 |
| 【要回線契約】 | 光回線やモバイル通信の契約を伴う商品 |
| 【見積】【サンプル】 | 見積もりで価格が決まる商品/見本として提供する商品 |
| 【同梱専用】など | 他商品の同時注文が条件になっている商品 |
逆に、商品名に入れずキャッチコピー欄に回すものもはっきり決められています。
- 販促のための文言(雑誌掲載商品、○○賞受賞 など)
- 検索用の関連キーワード(同じ意味の言い換え、使い道の言葉など)
つまりキーワードを入れる場所自体は、ちゃんと用意されているんですね。商品名を汚さずに検索の間口を広げたいなら、こっちを使えという設計になっています。
季節の特集に出したいときは、商品名に指定の言葉を入れる
これは知らないと取りこぼす話です。楽天のシーズナル特集には、対象期間中だけ商品名に入れておくべき指定キーワードがあります。
| 特集 | 商品名に入れる言葉 | 対象期間 |
|---|---|---|
| おせち特集 | おせち | 8月中旬〜12月 |
| 初売り・福袋特集 | 初売 または 福袋 | 12月下旬〜1月中旬 |
| バレンタイン特集 | バレンタイン | 1月〜2月 |
| ホワイトデー特集 | ホワイトデー | 2月〜3月 |
| 母の日特集 | 母の日 | 3月〜5月 |
| 父の日特集 | 父の日 | 4月〜6月 |
| お中元・夏ギフト特集 | お中元 または 夏ギフト | 6月〜8月 |
| 敬老の日特集 | 敬老の日 | 8月〜9月 |
| お歳暮・冬ギフト特集 | お歳暮 または 冬ギフト | 10月〜12月 |
| クリスマス特集 | クリスマス | 11月〜12月 |
ポイントは「対象期間に限り」というところです。年中入れっぱなしにするものではありません。ギフト需要のある商材を扱っているなら、この表はカレンダーに落としておく価値があります。
実際の検索キーワードの調べ方も含めた商品名の付け方は、別記事で詳しく解説しています。
そして、3つの土台の上で商品ページを愚直に磨く
3つを整えたら、あとは商品ページを愚直に磨くことです。画像を差し替える、説明文を分かりやすくする、質問された内容をページに反映する。
楽天も、商品画像について「ガイドラインに沿った高品質な画像は検索ロジックからもユーザーからも評価される」と書いています。さらに面白いのが、検索結果に直接表示されない画像であっても、商品の魅力を伝える画像を複数登録することは重要だとしている点です。検索側が商品を正確に理解する助けになるから、という理屈です。
やると露出が下がる「不適切な検索対策」

楽天には不適切な検索対策行為に関するガイドラインというものがあります。ここに書かれていることは、そのまま「やってはいけないSEO」の一覧です。
前提として、楽天はこう説明しています。ガイドラインを守っている商品は露出が向上する可能性があり、違反している商品は露出が低下する可能性がある。順位を上げる方法ではなく、下げない方法として読んでください。
| 禁止されていること | 具体例 |
|---|---|
| 商品名・キャッチコピーに関係ないワードを書く | ノーブランドのスニーカーのキャッチコピーに有名スポーツブランド名を並べる/ソファのキャッチコピーに「本棚 テーブル テレビボード…」と店の取扱商品を並べる |
| 説明文に関係ないキーワードを羅列する | 「関連検索キーワード:〜」「HOT WORD:〜」として商品と無関係な言葉を並べる |
| 隠し文字を入れる | 背景と同じ色の文字、極小フォント、HTML内に仕込んだ見えない文字 |
| 同一商品を複数登録する | 検索結果での重複表示を狙って、違いが判断できない商品を複数登録する(複数店舗をまたぐ場合も同じ) |
| 誤解を招く価格表示 | 一定金額以上でだけ送料無料になるのに「送料無料」で登録する/24本セットでしか買えないのに1本分の価格で登録する |
このうち2つは、露出が下がるだけでは済みません。
違反点数がつくもの
- 隠し文字 … 不適切な検索対策(検索文字)として違反点数35点
- 同一商品の複数登録 … 不適切な検索対策(同一商品複数登録)として違反点数35点
そして評価軸の④で見たとおり、違反点数が積み上がると検索順位そのものが下がり、改善されなければ検索結果から外れる。ここがつながっているわけです。
「隠し文字くらい」と思うかもしれませんが、35点はかなり重いです。小手先をやらない理由として、これで十分だと思っています。
価格と送料の設定も、検索の評価に入っている

見落とされがちですが、楽天は商品価格と送料の設定も検索順位に影響する要素だと明言しています。
特にはっきり書かれているのが送料です。
過剰に高い送料や、商品価格に対して不自然に高い送料を設定した場合、検索ロジックはこれを不適切と見なし、検索順位に悪影響を及ぼす可能性があります。本体価格を極端に安く見せて送料で回収する売り方は、検索側から見て不適切な設定だということですね。価格の見せ方の小細工は、ここでも止められています。
サーチに出る納期は「代表SKU」の設定で決まる
もうひとつ、SKUを複数持っている商品ページで知っておきたい仕様があります。検索結果に表示される最短お届け可能日は、その商品ページの「代表SKU」に紐づいた設定が使われます。
代表SKUの決まり方はこうです。
代表SKUはこの順番で決まる
- いちばん安いSKU
- 最安が複数あるときは、出荷リードタイムがいちばん短いもの
- それも並んだときは、SKU管理番号のアルファベット順で先頭のもの
さらに、代表SKUに複数の配送方法が紐づいている場合は「送料がいちばん安い配送方法」の設定が適用されます。
検索結果の画面には、商品画像・商品名・価格・送料込み価格・送料・レビューの星と件数・ポイント・納期の文言などが並びます。順位が同じでも、ここの見え方でクリック率は変わります。そしてクリック率は評価軸②そのものです。順位を上げる作業と、検索結果での見せ方を整える作業は、地続きなんです。
レビュー・在庫切れ・値下げは順位にどう効く?|現場の実感

ここからは、楽天が公表している話ではなく僕の実感です。あくまで一店舗の経験則として読んでください。
レビューは「順位」より「購入率」に効く
「レビューが増えると順位が上がる」とよく言われます。実際、楽天も実績の評価要素にレビューを挙げています。ただ僕の実感では、レビューの本当の価値は順位ではなく購入率と集客にあります。
同じ順位に並んだとき、レビュー4.5の店とレビューなしの店、どちらから買うか——お客さんの立場になれば答えは明らかですよね。レビューは順位を押し上げる燃料というより、クリックと購入を後押しする信頼の資産です。そしてクリックと購入が増えれば、結果的に順位にも返ってきます。順番はここでも同じです。
在庫切れで順位は「即死」しない
「在庫を切らすと順位が飛ぶ」という話も有名です。Amazonでは実際それに近い動きをすると聞きますが、楽天は僕の経験上、そこまで急激には落ちません。在庫が復活したあと、広告も使いながら販売を再開すれば、順位は戻せてきました。
もちろん欠品しないに越したことはありませんが、「一度切らしたら終わり」と怯える必要はない、というのが実感です。
値下げは、最近は効かなくなってきた
昔は、値下げをすると分かりやすく順位や売上が動いた時期がありました。でもここ最近は、値下げをしても以前ほど反応がなくなってきたと感じています。
安さで順位を買う戦い方は、体力を削るわりに効きが悪くなっている。だからこそ、価格ではなくページとレビューと入り口で勝負する方向に、僕は舵を切っています。
楽天の検索は「安定している」|8年見てきた持論

最後に、これは僕の持論として聞いてほしいのですが——楽天の検索は、いい意味で「安定」しています。
Googleでは大型アップデートのたびに順位が激変して、サイトが一夜で吹き飛ぶ話を聞きます。楽天にもアルゴリズムの調整はあるはずですが、8年やってきて「昨日まで1位だったのに今日圏外」のような理不尽な乱高下は、ほとんど経験していません。売れている商品は上にいて、売れなくなれば下がる。因果がシンプルなんです。
なぜ安定していると感じるのか。僕の解釈は、楽天が「検索エンジン」である前に「商売の場」だからです。お客さんに売れる商品を上に出すのが楽天自身の利益なので、評価軸が「売れているか」からブレようがない。
実際、公表されている評価軸を並べてみても、飛び道具はひとつもありませんでした。商品情報を正確に整えて、まともに売って、規約を守る。それが全部です。
楽天SEOのよくある質問

Q. 検索順位はどうやって確認すればいいですか?
A. 一番シンプルなのは、シークレットモードのブラウザで実際に検索してみることです。定点観測したい場合は順位チェックのツールもありますが、初心者のうちは「主要キーワードでたまに確認する」程度で十分です。順位の監視より、売れるページ作りに時間を使ってください。
Q. 商品属性は、任意の項目まで全部埋めるべきですか?
A. 正確に書ける範囲は全部埋めるのが得だと思っています。楽天も「正確でありながら、より多くの属性情報の登録を推奨する」と書いていますし、任意項目の中には絞り込み検索に使われるものがあります。ただし不正確な値を入れるとペナルティの可能性があるとも明記されているので、「埋めるために適当に入れる」のは逆効果です。
Q. ジャンルIDが勝手に変わっていました。戻せますか?
A. 楽天が補正したジャンルIDは、それ以降、店舗側では変更できなくなります。CSVで一括更新をかけても、補正された項目だけは更新されません。だからこそ最初に適切なジャンルへ登録することが大事です。なお補正でジャンルが変わると、そのジャンルの必須属性が変わって入力が必要になることがあるので、あわせて確認してください。
Q. 商品名にキーワードを詰め込むのは効果がありますか?
A. おすすめしません。楽天自身が「必要以上に検索対策キーワードを商品情報に多用するのは基本的に逆効果」と書いています。表示はされてもクリックされない商品は順位が下がる傾向にあるからです。言い換えの言葉を入れたいなら、商品名ではなくキャッチコピー欄。そこが楽天の想定している置き場所です。
Q. 広告(RPP)は検索順位に影響しますか?
A. 広告枠と自然検索の順位は別物です。ただ、広告経由でも「売れた実績」は積み上がるので、間接的には効いてくるというのが僕の実感です。在庫切れ後の順位回復でも、広告で販売の勢いを取り戻すやり方をしています。
Q. SEO対策を代行会社に頼むのはアリですか?
A. 僕は頼んだことがありませんし、この記事で書いた通り、楽天SEOの本体は「ジャンルID・属性・商品名を正しく+ページを磨く」という店側にしかできない地道な作業です。ここを外部に丸投げして伸びる構造には、なっていないと思います。むしろ小手先の対策を入れられると、違反点数のリスクを背負うのは店側です。
Q. 何をやっても順位が上がりません。何が原因でしょうか?
A. 順位の前に、そもそもその商品に検索需要があるかを疑ってみてください。誰も探していない商品は、完璧に最適化しても上がりようがありません。需要のある商品で、入り口が正しくて、ページで買ってもらえていれば、順位は後からついてきます。順番はいつも「売れる→上がる」です。
さいごに|裏技がないことは、悪いニュースじゃない

まとめます。
- 楽天が公表している評価軸は4つ。商品情報の品質/実績/カスタム指標/規約・ガイドライン。店が今日さわれるのは1つ目だけ
- 実績は検索ワードごとのクリック率・転換率で見られている。レビューも配送品質もそこに入る
- やることは3つ: ジャンルID・商品属性・商品名。それぞれに楽天のルールがあり、埋め方を間違えると意味がない
- ジャンルIDは楽天に補正されると店側から戻せない。属性の任意項目は絞り込みの入り口
- キーワードの詰め込みは楽天自身が逆効果と明言。言い換えはキャッチコピー欄へ
- 隠し文字と同一商品の複数登録は違反点数35点。違反点数は検索順位に直結する
- 送料の盛りすぎも順位に悪影響。価格と送料の設定も評価対象
- 楽天の検索は「商売の場」だから安定している。アルゴリズムではなく、売れる状態を追いかける
こうして楽天が公表している中身を並べてみると、結局どこにも近道は書かれていませんでした。書いてあったのは「正確に情報を出しなさい」「ちゃんと売りなさい」「ルールを守りなさい」の3つだけです。
SEOという言葉には、どこか「攻略法」の匂いがあります。でも楽天の検索窓の向こうにいるのは、アルゴリズムではなく、買い物を楽しみに来ているお客さんです。その人が探しやすいように整えて、その人が買いやすいように磨く。楽天SEOの正体は、結局それだけなんだと思います。
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ここまで読んでいただきありがとうございました。僕のことをもっと知りたい方はこちらもどうぞ。







