皆さん、こんにちは!TAKAHIROです!
今日は「1688(アリババ)とは何なのか」を書きます。
先に自己紹介をしておくと、僕は楽天市場で店をやっている現役の店長です。楽天は8年目、おかげさまで年商は6,000万円ほど、累計の売上は3億円を超えました。
そして、その商品の仕入れ先が1688です。使い始めて5年、累計の仕入れ額は約6,000万円。全部1688です。タオバオもアリエクも、他のサイトは使っていません。
さらに言うと、東京・中央区京橋にあるアリババグループの日本法人に招待されて、1688についてヒアリングを受けたこともあるし、中国の本社もこの目で見てきました(この話は後で書きます)。
つまりこの記事は、解説サイトの寄せ集めではなく、1688で商売をしている人間の一次情報です。
この記事でわかること
- 1688とは何か。タオバオ・アリエクとの違い(アリババグループの整理)
- 日本の個人がそのまま買えるのかという疑問への答え
- 僕が実際にやっているリサーチ手順の全部
- 最小ロット・段階価格・為替のリアルな実像
- 5年使ってきた僕の品質と安全の実感
長くなりますが、この1記事で「1688の全体像」が掴めるように書きます。どうぞお付き合いください。
1688とは?|アリババグループの「中国国内向け卸サイト」です

まず定義から。1688(イチロクハチハチ)は、中国のアリババグループが運営する、中国国内向けのBtoB(卸売)サイトです。URLが「1688.com」なので、みんな「1688」と呼んでいます。
「アリババ」と聞くといろんなサイトが頭に浮かぶと思うので、先に整理します。同じアリババグループでも、役割が全然違います。
| サイト | 誰向け | 形態 | 日本への直送 |
|---|---|---|---|
| 1688 | 中国国内の事業者 | 卸(BtoB) | 不可(中国国内にしか送らない) |
| タオバオ | 中国国内の消費者 | 小売(BtoC) | 原則不可 |
| アリエクスプレス | 海外の消費者 | 小売(BtoC) | 可能 |
| Alibaba.com | 海外の事業者 | 卸(BtoB) | 可能 |
ポイントは2つです。
- 1688は卸サイト。まとめて買う前提だから、1個あたりの値段が一番安い
- 1688は中国国内向け。国際配送・多言語対応・国際決済のコストが価格に乗っていないから、さらに安い
つまり1688は、アリババ系4サイトの中で「最も元値が安い場所」です。だから中国輸入で商売をする人は、最終的にここへたどり着きます。
僕がタオバオもアリエクも使わずに1688一本でやってきたのは、こだわりではなくて、一番安い場所が使えるなら他を使う理由がなかったという、それだけの話です。
余談|1688の「中の人」に会ってきた話
少しだけ自慢っぽい話をさせてください。でも、この記事の信頼性に関わるので書いておきます。
2024年11月20日、東京・中央区京橋にあるアリババグループの日本法人(アリババ株式会社)に招待されて、2〜3時間みっちりヒアリングを受けてきました。「日本のユーザーとして、1688をどう使っているか」を運営側が直接聞きたい、ということでした。
正確に書いておくと、ここは「1688の日本本社」ではなく、アリババグループの日本法人です。京橋エドグランに入っていて、公表されている事業内容は日本企業の海外進出支援。そこに、1688のいちユーザーとして呼ばれた、という形になります。
それから、ラクマートさんの招待で中国の1688(アリババ)本社にも行ったことがあります。行った感想は「Googleみたい」でした。巨大なキャンパスの中にスターバックスがあって、家族や子供と一緒に仕事ができるスペースがあって、会社というより大学って感じ。
建物そのものも面白くて、白い網目みたいな殻で覆われた、全面ガラスの建物でした。手前に水を張った池があって、そこに建物が映り込むようになっています。現地で聞いた話では、あの網目は牛をイメージしたデザインなんだそうです。さらに、敷地の中にはテニスコートまであります。



それと、敷地のあちこちに牛のキャラクターの像が立っていました。赤い牛はシャツの胸に1688のロゴが入っていて、ゴーグルをつけた白いロボットみたいな牛は、台座にAlibaba.comと書いてある。つまりサイトごとに別のキャラクターがいるんです。




とても貴重な経験をさせていただきましたが、個人的に一番面白かったのが1688ショップです。

1688の各サイトの(タオバオ、1688などの)キャラクターのぬいぐるみや洋服などの雑貨がたくさん売っており、めちゃくちゃ面白かったです。
中国の1688(アリババ)本社は関係者以外立ち入り禁止で、一般人の見学はできません。
そのため、非売品ということで、めちゃくちゃ爆買いしてしまいました(笑)


僕が購入したのは、キーホルダーと御守り。この御守りも各サイトのイメージキャラクターごとにあったりと面白かったです。
世界最大の卸市場にも行ってきました
同じ中国滞在中に、浙江省の義烏市にある義烏国際商貿城(通称・福田市場)にも行きました。ここは約5万店が入る、世界最大の日用雑貨の卸売市場と言われている場所です。

中はモールみたいになっていて、店ごとに区画番号が振られています。フロアごとに「玩具」「錠前」のようにジャンルで分かれていて、お目当てのジャンルの階に行けば同業の店がずらっと並ぶ、という作りです。


そして、ここからが本題です。写真を見てもらうと分かるとおり、シャッターが下りている区画がかなりありました。

ただ、現地の方に聞いたところ、1688などでオンラインで買えてしまう影響で、市場そのものの人出は全盛期に比べるとかなり減っているそうです。数字を見せてもらったわけではないので、そこは聞いた話として受け取ってください。
これは僕にとって、けっこう大きな話でした。「中国輸入=現地に買い付けに行くもの」というイメージが、現地の側ですでに変わってきているということだからです。
「やっぱり現地に行かないとダメですか?」とよく聞かれます。行かなくて大丈夫です。現地の卸の人たちのほうが、先にオンラインへ移ってきています。
初めて1688を見たときの話|自分の買い物がバカバカしくなった

仕組みの話の前に、僕が初めて1688を見たときの話をさせてください。1688がどういう場所なのか、これが一番伝わると思うので。
初めて1688を開いたとき、目に入ってきたのは、Amazonや楽天で1万円くらいで売られているメンズのリュックやビジネスバッグが、1,000円とか2,000円で並んでいる光景でした。
衝撃でした。と同時に、自分が今までしてきた買い物がバカバカしくなりました。
これは本当に今でもそうで、僕は自分用のバックや財布なんかはAmazonでほぼ買いません。欲しい物を見つけたら、画像検索して1688で同じ物を探して、そっちで買います。最低ロットが2個なら2個買って、1個は友達にあげます。1万円クラスのリュックが1個1,500円、2個買っても3,000円ですから。
「じゃあ日本で1万円で売ってる店はボッタクリなのか」というと、そうではないんです。ここを勘違いしてほしくなくて。
日本での販売価格には、広告費・配送費・倉庫の保管料がどんどん乗っていきます。特に競争の激しい商品ほど、売るためのコストが膨らむ。だから激戦商品ほど、仕入れ値と売値の差が大きくなるんです。店が暴利を取っているわけではなくて、売るのにお金がかかっている。
この「仕入れ値と売値の間にある差」こそが、中国輸入という商売の土台です。そしてその差の源流にあるのが1688です。
1688から日本の個人がそのまま買えるのか?

「1688が安いのは分かった。じゃあ自分で買えばいいじゃん」となりますよね。ここが1688の一番の関門です。
結論から言うと、そのまま買うのは実質無理です。理由は3つ。
- 日本に送ってくれない。1688は中国国内向けのサイトなので、配送先は中国国内が前提です
- 決済の壁。支払いは中国の決済手段が前提で、日本のクレジットカードでどうにかなる世界ではありません
- やりとりが中国語。セラーとの交渉・確認は基本的に全部中国語です
実際、僕は5年間で6,000万円分仕入れてきましたが、1688から直接買ったことは一度もありません。Alipay(中国の決済アプリ)も持っていません。それでも何も困りませんでした。
なぜかというと、この壁を全部埋めてくれる存在がいるからです。それが輸入代行業者です。
現実解|「リサーチは自分、売買は代行」という分業

仕組みはこの図の通りです。僕がやるのは上の段だけ。つまり「何を仕入れるか決めて、商品ページのURLをコピーする」まで。
そのURLを代行業者に渡すと、あとは向こうの仕事です。セラーと中国語でやりとりして、発注して、中国の倉庫で受け取って、検品して、まとめて日本に送ってくれる。
だから中国語がまったく読めなくても、1688から仕入れられます。僕も読めません。5年やって、です。この話は後でもう少し詳しく書きます。
僕が5年間使っている代行業者はラクマートです。使い方から手数料の仕組みまで、こちらに全部まとめてあります。
僕が1688でやっているリサーチ手順を全部書きます

ここからが、この記事で一番書きたかったところです。「1688とは何か」を知りたい人が本当に知りたいのは、実際にどう使うのかだと思うので。
手順①|画像検索で1688の店を探す
売れそうな商品の見当をつけたら(ここの考え方は長くなるので別の機会に譲ります)、その商品の画像で1688を検索します。
使っているのはAliPriceというChrome拡張機能です。無料で使えて、日本のECサイトで見つけた商品画像から、1688の同じ商品・似た商品を一発で探せます。
1688の中の検索は、1688本体でやる派です。代行業者のサイト内からも検索できるんですが、僕は1688で探して、良さそうな商品が見つかったらURLをコピーしてラクマートの買付ページに貼る、という使い方をしています。
なぜ本体かというと、同業者の方から聞いた話が理由です。
代行業者のサイトは1688の商品データを自分たちのシステム側に取り込んで表示しているので、容量の問題で1688の全商品を出しきれないそうなんです。だから実際に、1688では出てくるのにラクマートでは出てこない商品というのがあります。
これは2025年頃に聞いた話なので、今どうなっているかは分かりません。ただ、探す側からすると母数は多いほうがいいので、1688本体で検索しておくに越したことはないよね、というくらいの話です。
手順②|並び替えは「販売数」順
検索結果は販売数(销量)順に並び替えます。
理由はシンプルで、販売数は「中国で実際に売れている数字」だからです。売れている商品は、それだけ作り慣れている。品質の当たり外れも少ない。あとで書く「ガッカリ品質」を避ける意味でも、ここは大事です。
手順③|セラーページを、この順番で見る

気になる商品を開いたら、この順番で見ていきます。
- ① 価格。まずは値段。ここが合わなければ次へ
- ② ラクマートでも確認。代行側の画面で価格と仕入れロットをチェック
- ③ 在庫数。在庫が多いか=「継続的に仕入れられるか」の指標になります。売れたのに仕入れ元の在庫が切れた、が一番困るので
- ④ 「すべてのアイテム」を開く。その工場が他に何を扱っているか、いま見ている商品が店内で何番目に売れているかを見ます
ポイントは④です。例えば革の財布を見ているなら、その店が他の革製品もちゃんと高品質で揃えているかを見ます。
専門の商品を作り込んでいる工場と、いろんなジャンルを寄せ集めた店では、品質の安定感が違います。「その分野を作り慣れているか」を品揃えから読む、ということです。
ここまで通ったら、仕入れ候補としてOKの判断を出します。
中国語が読めなくても大丈夫か?
大丈夫です。僕は5年やって、いまだに中国語が全然読めません。
やっていることは3つだけです。
- Chromeの翻訳機能でページごと日本語にする
- ラクマート側の画面は最初から日本語
- それでも分からない画面は、スクリーンショットを撮ってAIに投げて「これ何て書いてある?」と聞く
あと、セラーと直接チャットで交渉したことも一度もありません。確認したいことがあれば、全部代行業者さんにお願いしています。中国語ができないことは、1688仕入れの障害にはなりません。
リサーチのやり方はこちらの記事でも詳しく書いています。
ロット・段階価格・為替のリアル

次に、1688の「値段の仕組み」の話です。ここは誤解が多いところなので、実感ベースで書きます。
値段は「買う個数」で変わります(段階価格)

1688の商品ページには、多くの場合「◯個までならいくら、◯個以上ならいくら」という段階価格が設定されています。卸サイトなので、まとめて買うほど1個あたりが安くなる。
僕がよく見るのは、図のような形です。1個なら16.5元、15個からは15.5元、150個からは14.5元、みたいな刻み。この程度の差なら良心的で、実際こういう店が多い印象です。
ただし店によって色々で、段の刻みが「3個/300個」の2段だけの店もあれば、最大の段が数千個からという「現実的に買えない数」になっている店もあります。段階価格なしの一物一価の店も普通にあります。
最小ロットは「1〜3個」が一番多い
「1688は最低100個からでしょ?」とよく言われるんですが、これは誤解です。
僕の見ている範囲だと、最小ロットは1〜3個の商品が一番多いです。100個・1000個スタートの商品もありますが、それはジャンル次第。
実際、ここ数年は1個から売ってくれる工場が明らかに増えました。だから「まずは少量で試して、売れたら増やす」という始め方が、昔よりずっとやりやすくなっています。
為替の計算は、しなくていい
「元の価格をいちいち円に換算するのが面倒そう」と思うかもしれませんが、これも心配いりません。
ラクマートの画面の右上には、リアルタイムの為替レートが常に表示されています(1元=24.52円、のように)。商品の日本円換算もその場で出ます。自分で電卓を叩く場面は、ほぼありません。
ちなみに、商品代金のほかに国際送料や代行手数料がかかるので、原価は「商品代金×いくつ」で概算する考え方が便利です。僕の計算方法はこちらにまとめてあります。
品質と安全のリアル|5年使った実感

「1688って安全なの?」「品質は大丈夫なの?」。ここも一次情報で答えます。
5年間で、詐欺・入金トラブル・未着は「ゼロ」です
僕は5年で約6,000万円分仕入れてきましたが、お金を払ったのに商品が来ない、入金トラブル、詐欺。この類いは一度もありません。ゼロです。
ただし、ここには大事な但し書きが付きます。僕はずっと代行業者(ラクマート)経由だから、です。
代行業者が間に入ると、発注・支払い・検品を全部プロが仲介してくれます。僕の「トラブルゼロ」は、この仕組みの上での話。1688と直接やりとりした場合の話ではないので、そこは切り分けてください。
唯一起きたトラブルはコピー品です。仕入れた商品が、あるブランドの意匠に似すぎていたことがありました。これは1688に限らず中国輸入全体の論点なので、ブランドっぽいデザインの商品は最初から避ける。これに尽きます。
品質でガッカリしたことは、あります
正直に書くと、品質でガッカリしたことは何度かあります。中身はこういうやつです。
- 届いた商品が写真と全然違う
- 生地がペラペラ
- ボタンがゆるくて外れる
で、5年やって分かったのは、こういう商品を作っているのは「注文がなくて、作り慣れていない工場」だということです。
だから対策は「安い店を避ける」ではありません。売れている商品を選ぶ(販売数順)、その分野を作り慣れている工場を選ぶ(品揃えの一貫性)。さっきのリサーチ手順は、実は品質対策そのものなんです。
品質トラブルは「運」ではなく、セラー選びの段階でかなり防げます。
「当たり」だった商品の共通点
逆に、当たった商品の話もしておきます。僕の場合、当たりを引いたのはだいたい「中国で売れていて、日本にまだない商品」を仕入れたときでした。
中国で売れている=需要の実績と作り慣れの証明。日本にまだない=競合がいない。この組み合わせは強いです。
1688のアカウントは作るべき?|作らないとリサーチになりません

最後に、実務的な話をひとつ。1688のアカウント登録は、した方がいいです。というか、しないと始まりません。

いまの1688は、ログインしていない状態で店舗ページを開くと「ログイン後にさらに多くの製品が表示されます」と出て、商品の一部しか見られません。検索などの機能もあちこち制限されます。
昔はこんなことなかったんです。ログインなしでも普通に全部見られた。ここ数年で「登録してから使ってね」という方向にはっきり変わりました。
登録は無料です。リサーチを本気でやるなら、最初に作ってしまうのがおすすめです。登録のやり方は、画面写真つきでこちらにまとめてあります。
1688のよくある質問

Q. 中国語ができないと無理ですよね?
A. 僕は5年やって読めないままです。Chromeの翻訳+代行業者の日本語画面+分からない画面はスクショをAIに投げる。これで回っています。
Q. 支払いにAlipayや中国の銀行口座は必要?
A. 代行業者経由なら不要です。僕はAlipayを持っていません。代行業者への支払いは日本の決済手段でできます。
Q. 本当に1個から買えますか?
A. 商品によりますが、最小ロット1〜3個の商品が一番多い印象です。「最低100個から」というのは昔のイメージです。
Q. 1688ってなんて読むんですか?
A. 日本では「イチロクハチハチ」と読む人が多いです。数字の由来には、中国語の「1688」の発音(イーリウバーバー)が「アリババ」に似ているからという説などがありますが、諸説あるようです。読み方はどうであれ、通じます。
Q. アリババ(Alibaba.com)と1688は同じもの?
A. 別サイトです。どちらもアリババグループの卸サイトですが、Alibaba.comは海外バイヤー向けで日本に直送でき、1688は中国国内向けで代行が必要。元値は1688のほうが安い傾向です。
Q. 会員費はかかりますか?
A. アカウント登録は無料です。買う側としてお金がかかるのは、商品代・中国国内送料・(代行経由なら)代行手数料と国際送料です。
さいごに|1688は「怪しいサイト」ではなく「商売の源流」です

長くなったので、まとめます。
- 1688はアリババグループの中国国内向け卸サイト。4サイトの中で最も元値が安い
- 日本の個人がそのまま買うのは実質無理。「リサーチは自分、売買は代行」の分業が現実解
- リサーチは頻度より密度。販売数順+セラーページを見る順番で品質リスクまで潰せる
- 最小ロットは1〜3個の商品が一番多い。「最低100個から」は誤解
- 僕は5年・約6,000万円分仕入れて、詐欺・未着はゼロ(ただし代行経由での話)
- アカウント登録は必須。ログインしないと商品の一部しか見られません
僕は1688に、商売人としての人生を変えてもらったと本気で思っています。京橋の日本法人でヒアリングを受けたときも、中国の本社を見たときも、思ったのは同じことでした。これは怪しいサイトなんかじゃなくて、世界最大級の卸市場なんだということです。
そして、その市場は、中国語が読めない日本の個人にもちゃんと開かれています。僕がその証明です。
この記事が、あなたの最初の一歩の地図になれば嬉しいです。
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