皆さん、こんにちは!TAKAHIROです!
- 「OEMとODMって、何が違うの?」
- 「物販でよく聞くけど、自分にも関係ある話なの?」
物販の情報収集をしていると、必ずどこかで出てくるこの2つの言葉。似たような3文字で、正直まぎらわしいですよね(笑)
似たような3文字で、正直まぎらわしいですよね(笑)
今回はこの2つの違いを、身近な例でスッキリ整理します。そして物販の世界で使われている「OEM」が、教科書の定義とはちょっとズレているという話まで踏み込みます。
先に、僕の立ち位置を正直に書いておきます。
- 僕は楽天市場で運営8年目・年商6,000万円の現役ネットショップ店長です
- 仕入れの主力はノーブランドの既製品。それだけで年商6,000万円まで来ました
- ただしOEMの経験はあります。トートバッグを1回、まとまった金額を発注して作りました。既製品の柄を変えたり、ロゴやタグを付けるカスタマイズも経験しています
- 一方で、ゼロから設計図を描いて金型から作るような本格的なフルOEMは、やったことがありません
この「やったことがある部分」と「やったことがない部分」の境目こそが、実はこの記事の一番おいしいところだったりします。
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結論|違いは「設計図を誰が描くか」だけ

先に結論の比較表です。
| 項目 | OEM | ODM |
|---|---|---|
| 正式名称 | Original Equipment Manufacturing | Original Design Manufacturing |
| 企画・設計 | 発注側(あなた) | 受託側(メーカー・工場) |
| 製造 | 受託側(メーカー・工場) | 受託側(メーカー・工場) |
| 販売ブランド | 発注側(あなたのブランド名) | 発注側(あなたのブランド名) |
| イメージ | 自分のレシピで料理を作ってもらう | お店のメニューから選んで自分の名前を付ける |
見ての通り、「作るのは工場」「ブランド名は発注側」という点は同じです。違うのはたった一つ。
OEMは「設計図を自分が描く」、ODMは「設計図まで工場が描く」。違いはここだけです。

料理で例えるとこうです。
- OEM = 自分で考えたレシピを渡して、プロの厨房に作ってもらう
- ODM = お店が持っているメニューの中から選んで、自分の名前を付けて出してもらう
この軸さえ覚えれば、もう混同しません。ここから、それぞれをもう少しだけ深掘りします。
OEMとは?身近な例で理解する

OEM(Original Equipment Manufacturing)は、発注側が企画・設計した商品を、他社の工場に製造してもらう仕組みです。
「他社の工場で作った商品に、自分のブランド名を付けて売る」と言い換えてもいいです。実は皆さんの身の回りは、OEM商品だらけです。
身近なOEMの例
- コンビニやスーパーのプライベートブランド商品(企画は小売側、製造は食品メーカー)
- スマートフォン(設計はブランド側、組み立ては海外の受託製造企業というのが業界の定番)
- 自動車(A社の軽自動車が、実はB社の工場で作られていて中身はほぼ同じ、というのはよくある話)
ポイントは、発注側が「何を・どんな仕様で作るか」を握っていることです。
商品の中身を決める主導権は発注側にある。工場は「製造のプロ」として、その設計を形にする役割です。
だからOEMは「自社ブランドを持ちたいけど、工場を建てる体力はない」という会社にとって、昔からの王道手段なんです。
ODMとは?「設計まで工場におまかせ」

ODM(Original Design Manufacturing)は、企画・設計から製造まで、受託側(工場)が担う仕組みです。
発注側がやることは、極端に言えば「工場が持っている商品ラインナップから選んで、自分のブランド名を付ける」こと。
身近なODMの例
- 家電量販店で見かける、聞いたことのないブランドの格安家電(設計力のある海外工場の製品にブランド名を付けたパターンが多い)
- 中身がほぼ同じなのにブランドだけ違う商品(同じODM工場の同じ設計から生まれた「兄弟商品」の可能性)
ODMのメリットは、開発力ゼロでも商品が持てること。設計は工場側のプロがすでに済ませているので、発注側に技術力は要りません。
デメリットは、差別化しにくいこと。同じ工場のカタログは競合も見られるので、「中身が同じでブランドだけ違う商品」が市場にゴロゴロ生まれます。

物販・中国輸入の世界での「OEM」の実態

ここからは物販の文脈に引き寄せます。
個人の中国輸入・物販界隈で「OEM」という言葉が出てきたら、だいたいこういう意味で使われています。
物販界隈での「OEM」の実態
- 既製品にロゴやタグを入れて「自社ブランド商品」にする
- 既製品の色・柄・パッケージ・付属品を少し変えてオリジナル化する
- ゼロから設計するフルOEMは少数派。実態は「ODM寄りの軽いカスタマイズ」が多い
そう、実は物販界隈で「OEM」と呼ばれているものの多くは、この記事の定義でいうとODMに近いんです。
工場の既製品(=工場側の設計)をベースに、ロゴだけ自分のものを入れる。設計図を描いているのは工場側なので、構造的にはODMです。
でも界隈ではぜんぶひっくるめて「OEM」と呼ぶ慣習になっています。用語としては雑ですが、通じればOKの世界なので、そういうものだと思っておいてください(笑)

用語が雑なのは業界あるある!大事なのは、自分がどこまでやるのかを分かってることだよ!
僕がやった「簡易OEM」の話

ここで、僕自身の経験も正直に書いておきます。
冒頭で書いた通り、僕はOEMをやったことがあります。ただし、その中身は前の章で説明した「ODM寄りの簡易OEM」でした。
やったこと1: トートバッグの製作
一度、トートバッグをまとまった数で製作しました。金額としては400万円規模の発注です。
既製品仕入れで数万円の商品を試すのとは、まったく違う緊張感がありました。売れなければ在庫がそのまま残るので。
やったこと2: 既製品のカスタマイズ
もうひとつは、工場の既製品をベースに、柄を変更したり、自社のロゴやタグを付けたりするパターン。こちらは何度か経験しています。
これはまさに、前の章で書いた「物販界隈でOEMと呼ばれているもの」そのものです。
やっていないこと: フルOEM
一方で、ゼロから設計図を描いて、金型から作るような本格的なフルOEMは経験がありません。
あの領域は、必要な資金も専門知識もロットも一段階上がります。だから僕はまだ踏み込んでいません。
ちなみに、僕が5年使っている代行業者ラクマートにも「ラクメイド」というOEM/ODMサービスがあります。仕組みや流れはこちらで解説しています。
どっちを選ぶ?判断基準はシンプル

「OEMとODM、結局どっちがいいの?」という問いへの一般的な整理はこうです。
- こだわりの仕様・独自機能で勝負したい → OEM(設計を自分で握る。その分、時間もお金も知識も必要)
- スピード重視・まず自社ブランドの形を作りたい → ODM・簡易OEM(工場の設計に乗る。早くて安いが差別化は弱い)
判断基準は「商品の中身で差別化する必要が、今のあなたにあるか」です。
差別化の核が商品スペックにあるならOEM。デザインやマーケティング、販売ページ側で勝負するならODM・簡易OEMで十分。
ただし、順番があります
……と、ここまでが教科書的な答えです。でも僕は、これから始める人に対しては、この二択の前に言いたいことがあります。
OEMは「スタート地点」ではなく「既製品で売れるようになった人の次の一手」です。
僕がトートバッグを400万円分作れたのは、既製品仕入れを何年もやって「何が売れるか」の感覚が育っていたからです。
もし物販を始めた初月に同じ判断をしていたら、たぶん在庫を抱えて終わっていたと思います。
OEMを急がないほうがいいと僕が考える理由
- OEMはロット(最低発注数)が大きくなりがちで、売れる根拠がないまま在庫リスクだけ先に背負うことになる
- 何が売れるかを見極める力は、既製品の仕入れと販売の反復でしか身につかない
- そもそも既製品仕入れだけで、年商6,000万円までは十分いける(僕がその実例です)

順番を飛ばすと在庫だけが残るからね。僕も既製品で何年も鍛えてから作ったよ!
▼既製品仕入れの始め方をゼロから知りたい方はこちら
よくある質問(FAQ)

Q. OEMとODMの違いを一言でいうと?
「設計図を誰が描くか」です。OEMは発注側が企画・設計して製造だけ委託、ODMは設計から製造まで工場側に任せます。どちらも販売時のブランド名は発注側のものになります。
Q. 物販でよく聞く「簡易OEM」とは?
既製品にロゴやタグ、パッケージ、柄の変更だけを加えてオリジナル商品化する手法の通称です。設計は工場側の既製品のままなので、この記事の分類では実質ODMに近いものです。僕自身が経験しているのも、この簡易OEMにあたります。
Q. OEMとPB(プライベートブランド)の違いは?
PBは「小売業者が自社ブランドとして売る商品」という販売側から見た呼び方で、その製造手段としてOEMやODMが使われます。視点の違いであって、対立する概念ではありません。
Q. EMSという言葉も見かけますが何ですか?
EMS(Electronics Manufacturing Services)は、主に電子機器の製造を専門に受託するサービス・企業のことです。「製造を受託する」という点でOEMの受け手側に近い概念で、エレクトロニクス業界でよく使われます。
Q. 個人でもOEMやODMはできますか?
できます。中国輸入では代行業者のOEMサービス(ラクマートのラクメイドなど)を通じて、個人でもロゴ入れや仕様変更の発注が可能です。ただし最低ロットや初期費用のハードルがあるため、まず既製品仕入れで販売経験を積んでからの検討をおすすめします。
さいごに
OEMとODMの違い、スッキリしたでしょうか。
「設計図を誰が描くか」。この一軸だけ持ち帰ってもらえれば、今日は大成功です。
そして、もし誰かの「OEMで商品を作りました」という話を聞いたら、それがフルOEMなのか簡易OEMなのかを意識してみてください。同じ言葉でも、必要な資金も知識もまったく違います。
僕自身、簡易OEMは経験しましたが、フルOEMはまだ手を出していません。いつか挑戦する日が来たら、そのときはまた正直に、全部さらけ出して書きます。
少しまとまらない内容だったかもしれませんが、参考になれば嬉しいです。
ではでは!
ここまで読んでいただきありがとうございました。僕のことをもっと知りたい方はこちらもどうぞ。







