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楽天店舗運営の年間カレンダー|現役店長がうちの店の1年を公開(仕入れ・資金繰り・休み方)

20.楽天店舗運営の年間カレンダー|売上の山と谷・仕入れ・資金繰りを現役店長が公開

皆さん、こんにちは!TAKAHIROです!

ネットショップの売上は、1年を通して平らではありません。売れる月と売れない月の差は、想像よりずっと大きいです。そしてこの波を知らずに始めると、「売れない月」に心が折れたり、逆に「売れる月」の直前に在庫が足りなかったりします。

この記事では、楽天で8年店をやってきた僕の店の1年を、売上の山と谷・仕入れの計画・資金繰り・休み方まで、カレンダー形式で見せます。「こういう感じで年間を回しているのか」というイメージを持ってもらうための記事です。

自己紹介をしておくと、僕は楽天市場で店をやっている現役の店長です。楽天は8年目、年商は6,000万円ほど、累計売上は3億円を超えました。商品は中国からの輸入を柱にしています。

先に言っておきます。この記事に出てくる月の数字は、全部うちの店の話です。中国輸入が柱で、季節で動く商材を扱っている店の1年です。扱う商材によって波の形は全く変わりますので、そのまま真似するものではなく、参考程度に見てください。

この記事でわかること

  • うちの店の1年の売上の山と谷(最大の山・第2の山・谷はいつか)
  • 中国仕入れは春節から逆算する、という年間発注計画の立て方
  • 一番資金繰りが苦しいのは7・8月である理由と対策
  • 年中無休の店なのに「毎日休みみたいなもん」になる仕組み

では、いきましょう。

うちの店の1年|売上の山は10・11月、谷は7・8月

ネットショップの売上の年間の山と谷

まず、うちの店の1年の売上イメージを図にしました。あくまで、うちの商材の場合の形です。

TAKAHIROの店の年間売上イメージ。10・11月が最大の山、3〜5月が第2の山、7・8月が谷。発注は12月・3月・6月・7月。商材によって波の形は変わる
時期状態何が起きているか
10・11月最大の山秋冬需要+楽天のセールイベントが重なる、1年で一番売れる季節
3〜5月第2の山新生活・春需要。ここで欠品させないことが年間計画のキモ
7・8月夏枯れ。売上が一番細る時期。そして実は……(後述)

繰り返しますが、この山と谷の位置は、うちの商材だからこうなっているだけです。夏物が柱の店なら7・8月が山になるでしょうし、ギフト系なら12月に一極集中するはずです。あなたの店の波は、あなたの商材にしかない形になります。

それでも、この図を見てもらう意味はあると思っています。波があること自体は、どんな商材でも同じだからです。7・8月に売上が落ちても、それは店が悪いのではなく季節がそうだから。逆に11月に売れても、全部が実力ではありません。自分の店の波がどこに来るのかを掴んでいれば、一喜一憂せずに済みます

楽天のイベントカレンダー(スーパーSALE・お買い物マラソンなど)も、この波に重なってきます。セールとの付き合い方は別記事で詳しく書いています。

仕入れ計画は「春節」から逆算する|発注は年3〜4回

中国仕入れは春節から逆算して計画する

中国輸入で店をやる場合、年間計画の起点になるのは楽天のイベントではなく、実は春節(中国の旧正月)です。毎年1月末〜2月ごろ、中国の工場や問屋が長期休暇に入り、生産と物流が数週間止まります。

問題は休みそのものより、休み明けです。春節明けの工場は、人の入れ替わりなどで生産が安定するまで時間がかかり、納期の遅延や品質のブレが起きやすい。ここで仕入れた商品が、そのまま第2の山(3〜5月)の販売分になるので、影響が直撃します。

だから僕は、12月に「春節をまたぐ2〜3ヶ月分」をまとめて発注します。春節前の安定した生産ラインで作ってもらい、3〜5月の欠品を防ぐためです。

この春節前発注を起点に、うちの年間の発注はだいたい年3〜4回に集約されています。

うちの発注サイクル(年3〜4回)

  1. 12月——春節前の大型発注。春〜初夏に売る分を2〜3ヶ月分まとめて
  2. 3月ごろ——春の売れ行きを見て、夏物の初回発注
  3. 5〜6月——夏物の追加発注
  4. 7月——1年で一番大事な、秋の山場(10・11月)に向けた大型発注

「こまめに発注して在庫を薄く保つ」のが理想論ですが、国際輸送のリードタイムと春節がある以上、中国輸入はまとめて発注する場面がどうしても出てきます。それを見越して現金を残しておくのが、次の資金繰りの話につながります。

一番苦しいのは7・8月|売上の谷と最大の仕入れが重なる

売上の谷と最大仕入れが重なる7月8月が資金的に一番苦しい

年間カレンダーの中で、これから始める方に一番伝えたいのがここです。

7・8月は、売上が1年で一番細る「谷」なのに、10・11月の山に向けた1年で一番大きな仕入れの支払いが重なります。つまり、入ってくるお金が最少の月に、出ていくお金が最大になる。

これを知らないと、初めての夏に本気で焦ります。「売上が落ちてる上に、口座からお金が消えていく。うちの店、潰れるんじゃないか」と。でも図を見返してください。これは失敗ではなく、毎年必ず来る設計上の谷です。秋に売るための仕入れなのだから、夏に現金が減るのは正常なんです。

対策はシンプルで、春の山(3〜5月)で稼いだ現金を使い込まずに、夏の仕入れ資金として取り分けておくこと。うちでは、売上がいい月ほど「これは秋の仕入れの原資」と自分に言い聞かせています。資金繰りの考え方は、こちらの記事でさらに詳しく書いています。

ネットショップの仕入れ資金はいくら必要?【2026年版】円安で「7年前の300万円」は450万円になりましたネットショップの仕入れ資金をいくら用意すべきかを、2026年8月の数字で計算し直しました。1元16円→24円で同じ300万円で買える量は3分の2に。月商目標別の必要資金の早見表、売れているのにお金がなくなる仕組み、生活費を別に用意する理由まで現役8年目の店長が解説します。...

逆に一番危ないのは、春に売れたお金を「利益が出た」と思って使ってしまうパターンです。物販のお金は、次の仕入れを終えるまで自分のお金ではありません。

暇な月こそ「仕込みの月」|谷の過ごし方で1年が決まる

売上の谷の月こそ仕込みに使う

では、売上が細る7・8月は何をして過ごすのか。落ち込んで甲子園を見ている場合ではありません(少しは見ますが)。うちでは谷の月こそ、一番仕事を仕込む月です。

  • 秋冬商品の準備—商品ページを先に作り込み、写真を撮り直し、山が来る前に受け皿を完成させておく
  • 既存ページの作り込み—繁忙期には手が回らない、説明文の改善・画像の差し替え
  • 新商品の試作・サンプル取り寄せ—次の柱候補をじっくり検証できるのは暇な時期だけ

山の月にページを直している店と、谷のうちに直し終えて山を迎える店。同じ実力でも、結果は大きく変わります。売上の波は変えられませんが、波への備え方は変えられます。「暇な月=悪い月」ではなく「暇な月=自由に動ける月」と捉え直せると、1年の景色が変わりますよ。

年中無休なのに「毎日休みみたいなもん」|休み方の設計

年中無休なのに毎日休みのように働ける仕組み

最後に、よく聞かれる「ネットショップって休めるの?」問題です。

うちの店は、年中無休です。土日も、年末年始も、注文が入れば商品はお客さんに向けて出荷されていきます。でも僕自身が倉庫で梱包しているわけではありません。出荷はRSL(楽天の物流サービス)が365日やってくれるからです。

旅行などで長期に家を空けるときは、問い合わせ対応を「後日回答」の案内に切り替えます。実際に届く問い合わせは納期の質問程度なので、それで困ったことはほとんどありません。確定申告の時期も、会計ソフトとAIに日々の記帳を任せているので、店の運営に影響はありません。

TAKAHIRO

だから正直に言うと、今は「毎日働いている」とも「毎日休んでいる」とも言えます。スマホ1台あれば、店は回るので。

注文の確認も、お客さんへの返信も、売上のチェックも、スマホでできます。AIに返信文を手伝ってもらえば、外出先でも数分です。ただし誤解しないでください。

これは「仕組みを作り終えた8年目」の姿です。立ち上げ期の僕は、朝から晩まで梱包していました。最初から楽なのではなく、楽になるように仕組みを積み上げていく。その到達点として「年中無休なのに毎日休み」がある、という順番です。

年間計画のよくある質問

楽天店舗運営の年間計画のよくある質問への回答

Q. 何月に出店するのがおすすめですか?

A. 自分の商材が一番売れる月に、店とページが完成している状態から逆算してください。うちの場合はそれが10・11月なので、春〜初夏に準備して、夏の谷で店を作り込み、秋の山を迎える流れになります。ただし、思い立ったときが一番早いタイミングなのも本当です。

Q. 谷の月の売上減は、どのくらい覚悟すべきですか?

A. 商材によりますが、山の月の半分以下になることも普通にあります。大事なのは額そのものより、「谷が来ることを知った上で資金計画を組んでいるか」です。谷を知らないと焦って安売りに走り、利益まで削ってしまいます。

Q. 季節商品ではなく、年間を通して売れる商品なら波はないですか?

A. うちは季節で動く商材なので、定番商品だけの店がどうなるかは正直わかりません。ただ、セールイベントの時期はモール全体に人が集まるので、その分の凸凹は出るのではないかと思っています。いずれにしても、自分の店の波は自分の数字で確かめるのが一番早いです。

Q. 会社員をしながらでも、この年間サイクルは回せますか?

A. 出荷を物流サービスに任せる前提なら、日々の運営はかなりスマホで回せます。ただし12月と7月の大型発注のような「判断の山場」は、まとまった時間と気力が要ります。副業としてのネットショップ運営は、別の記事で詳しく書いています。

さいごに|波を知っている人から、順番に楽になる

さいごに

まとめます。

  • うちの店は山が10・11月、第2の山が3〜5月、谷が7・8月この形は商材で全く変わる
  • 中国仕入れは春節から逆算。12月に2〜3ヶ月分をまとめ発注し、発注は年3〜4回に集約
  • 7・8月は売上最少×仕入れ最大で資金繰りの正念場。春の現金を取り分けておく
  • 谷の月は仕込みの月。ページ作り込みと新商品検証に使う
  • 出荷を仕組みに任せれば年中無休なのにスマホ1台で回る。ただしそれは積み上げの到達点

ネットショップの1年は、天気に似ています。夏の次に秋が来るように、売上の谷の次には山が来る。波そのものは変えられないけれど、波を知っていれば、慌てずに帆を張る準備ができます

ただ、ここに書いた月の数字はうちの店の海図です。あなたの海の波は、あなたの商材にしかない形をしています。「1年ってこういう感じで回すのか」というイメージだけ持ち帰ってもらって、数字はご自身の店で描き直してください。

ではでは!

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ここまで読んでいただきありがとうございました。僕のことをもっと知りたい方はこちらもどうぞ。

ABOUT ME
TAKAHIRO
自宅で妻と2人ネットショップを経営8年目 ・27歳まで社畜 ・現在の年商6000万 ・受賞歴:楽天市場月間優良ショップ ・通算売上4億円突破 ・好きなもの:ゼルダの伝説、ドラクエ、NBA

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