楽天スーパーロジスティクス、いわゆるRSLを検討するとき、いちばん知りたいのは料金だと思います。
ただ、料金表を開くと表がいくつも並んでいて、けっきょく1個売れたらいくらなのかが分かりにくい。
この記事では、何にいくらかかるのかを、費用の種類ごとに整理して書きます。
金額はすべて税別で、2025年6月からの料金です。
料金は3つに分かれている
まず全体の形からです。
RSLの料金は、大きく3つに分かれています。

在庫保管料、出荷作業料、配送料の3つです。
かかるタイミングが違う
この3つは、かかるタイミングが違います。
在庫保管料は、倉庫に置いている間ずっとかかります。
売れても売れなくてもかかる費用です。
残りの2つは、注文が入って出荷したときだけかかります。
だから商品によって、負担の重い費用が変わってきます。
ここを分けて考えないと、「思ったより高い」の理由が見えません。高いのが保管料なのか、出荷のほうなのかで、打つ手がまったく変わります。
在庫保管料は体積で決まる
保管料は、重さでも個数でもなく、体積で決まります。
1,000立方センチあたり、月7.5円です。
1立方センチ単位で計算されるので、「1立方センチあたり月0.0075円」と考えても同じことです。
さらに日割りで計算されます。
在庫として計上された日から発生するので、納品した翌日から料金が動き出すイメージです。
数字を入れてみる
たとえば、20cm×15cm×10cmの箱を考えます。
体積は3,000立方センチなので、月あたり約22.5円。
これを100個置いておくと、月2,250円です。
こう見ると安く感じますが、これはあくまで売れずに置いてあるだけの状態の費用です。
売れる商品なら気になりませんが、売れない商品は毎月ここだけが積み上がっていきます。
しかも保管料は、売れるまで止まりません。
自社の倉庫や自宅に置いている場合、在庫が動かなくても、目に見える出費は増えません。
RSLに預けると、動かない在庫が毎月の請求として見えるようになります。
これは負担が増えたというより、今まで見えていなかったコストが表に出た、という話でもあります。
出荷作業料はサイズ区分で決まる
次が、注文が入ったときにかかる出荷作業料です。
ピッキングして、梱包して、出す。この作業ぶんの費用です。

商品のサイズで、5段階に分かれています。
| 区分 | 大きさの目安 | 作業料 |
|---|---|---|
| 極小 | 32cm×23cm×2.7cm以下 | 52円 |
| 小 | 3辺合計100cm以下 | 84円 |
| 中 | 3辺合計100cm超120cm以下 | 105円 |
| 大 | 3辺合計120cm超160cm以下 | 210円 |
| 特大 | 3辺合計160cm超260cm以下 | 360円 |
極小が52円、大が210円。同じ1個でも158円ちがうということです。
自社で梱包していると、作業時間の差はここまで開きません。
だから感覚とずれやすいところです。
1個1,000円の商品を月100個出すなら、極小のままなら5,200円、大に上がると21,000円。月10万円の売上に対して、ここだけで1万5千円ほど動きます。
梱包を少し小さくできないか、というのはそれなりに効く工夫です。
安くなる仕組みもある
小サイズには、2つのディスカウントが用意されています。
1つは、ポスト投函で配送される小サイズの商品に対して1個あたり10円引き。
もう1つは、1つの注文に2個以上入っている場合、2個目以降の作業料が15円引きになるというものです。
まとめ買いされやすい商品を扱っているなら、ここは効いてきます。
配送料は箱の大きさで決まる
3つ目が配送料です。
ここは出来上がった箱のサイズで決まります。

商品そのもののサイズではなく、梱包後のサイズだという点に注意してください。
箱が2つになれば2倍
料金は1箱あたりです。
梱包が2箱に分かれた場合は、配送料も2倍になります。
また、ポスト投函のサイズに入らなかった場合は、宅配サイズに切り替えて出荷されます。
メール便のつもりでいた商品が、実際には宅配便として出ていくことがあるということです。
梱包後の高さがぎりぎりの商品は、ここでずれます。
メール便で出るつもりで199円と見込んでいた商品が、宅配便の60サイズになると422円。
1個あたり223円のずれなので、数が出る商品ほど効いてきます。
沖縄と、大きい商品
沖縄宛ては別料金です。
小さいサイズは通常と同じですが、180サイズ以上になると大きく上がります。
また、3辺合計160cmを超える商品は別枠の扱いになっていて、扱う拠点も配送会社も分かれています。
冷凍商品も同じく別料金です。
通常サイズの感覚のまま大型を計算すると、数字が合わなくなります。
見落としやすい費用
3つの柱以外にも、かかるものがあります。
見積もりのときに忘れやすいものを挙げておきます。
3つの柱に含まれていない費用
- 梱包資材の費用(配送料には含まれていない)
- 長期在庫保管手数料(450日以上の在庫に対して)
- 他サイト対応料(楽天以外の受注を出荷するとき)
- 受注管理システムの利用料(各提供会社に支払う)
他サイト対応料
RSLは、楽天以外の受注も出荷できます。
ただし、その場合はサイズごとに他サイト対応料が上乗せされます。
メール便3cmで14円、宅配便の80サイズで28円、160サイズで62円といった具合です。
金額としては小さいですが、他モールの出荷が多い店は積み上がります。
受注管理システムが必要
もう1つ、費用というより前提の話です。
倉庫と連携するために、受注管理システムの導入が必要になります。
物流の連携に対応しているシステムでないと使えません。
その利用料はRSLの料金とは別に、各提供会社へ支払うことになります。
今使っている仕組みがそのまま使えるとは限らないので、ここは早めに確認しておいたほうがいいところです。
自社発送と比べるとき
では、自社発送と比べてどうなのか。
ここは商品によって答えが変わります。

分かれ目は、大きさと置いている日数の2つです。
比べるものを揃える
よくあるのは、RSLの料金と、自社の送料だけを比べてしまうことです。
これだと、当然RSLのほうが高く見えます。
自社発送にも、資材の費用、人件費、伝票の作業時間がかかっています。
そのぶんを揃えて並べないと、比較になりません。
逆に、倉庫でできないことも先に確認しておく必要があります。
自社オリジナルの梱包資材での発送、ささげ対応、自社の納品書や送り状の同梱は、対応の対象外です。
梱包を売りにしている店だと、ここで合わなくなります。
料金表を見て決めるより先に、自分の商品がどの区分に入るのかを確かめるほうが早いです。
サイズ区分がひとつ違うだけで、金額はかなり変わります。
預けたあと、その在庫が費用に見合っているかを見る画面がRSLカルテです。
預けると、最強翌日配送の条件ごと引き受けてもらえます。その中身はこちらです。
さいごに
RSLの料金は、保管料・出荷作業料・配送料の3つでできています。
保管料は体積と日数、作業料は商品のサイズ、配送料は箱のサイズ。それぞれ決まり方が違います。
だから「RSLは高い・安い」という言い方では、答えが出ません。
小さくて回転の速い商品なら合いますし、大きくて動きの遅い商品なら重くなります。
とくに、いま扱っている商品のなかでいちばん売れていない在庫がどのくらいの体積なのか。
そこを一度見ておくと、判断がぶれにくくなります。
自分の主力商品を3つくらい選んで、サイズ区分と、売れるまでの日数を当てはめてみてください。
それだけで、向いているかどうかはだいたい見えてきます。
楽天出店を考え始めた方へ
無料のメール講座「楽天出店21ステップ勉強会」をやっています。
毎日1通・21日間のメール講座です。
- 読むのは、1通2〜3分
- 専用シートに1日1マス埋めると、21日後に「あなたの店の設計図」が完成
(誰に・何を・いくらで・どれだけの資金と時間で売るか) - 登録した瞬間に、道具が4つ届きます
(設計図シート/関税計算テンプレ/利益率シミュレーター/集客診断シート) - 「簡単に稼げます」系の話はしません。
出店するかどうかを、自分の数字で決められるようになるための講座です
※メールを待たずに、今すぐ全手順を知りたい方には、有料の「0から始める楽天市場の教科書」もあります。
0から始める楽天市場の教科書はこちら【楽天市場の資料請求】
楽天への出店をまだ決めきれていない段階の方は、先に出店資料を取り寄せておくと判断がしやすくなります。いまのプランや費用の最新の話は、担当の方に直接聞くのが一番早いです。
僕自身も資料請求がきっかけで出店を決め、いまでは一番大きな「売上の柱」になっています。
※下記は楽天市場の資料請求の紹介リンクです。お申し込みがあると僕に紹介料が入ります。もし資料請求する機会があれば、よろしかったらこちらから請求していただけると嬉しいです。

この記事を書いた人

ラクマート認定講師:TAKAHIRO
- 2015年から3年間ネットショップに挑戦するも1円も稼げず、100万円以上の借金を負う
- 2018年に融資を受け、ネットショップ経営に独学で挑戦する
- 初年度から年商2,000万円以上を売り上げる
- 2022年に楽天市場「月間優良ショップ」を受賞
- 2022年に始めたYouTubeが1ヶ月で登録者1万人突破(現在は3万人以上)
- 2023年に楽天市場「ショップ・オブ・ザ・マンス【都道府県賞】」を受賞
- 2024年にラクマート史上初の「認定講師」7人のうちの1人に選ばれる
- 楽天市場は出店8年目。2025年度は年商6,000万円、累計売上3億円を突破
- ラクマートでの累計仕入れは6,000万円以上。最上位のV10会員
- 紹介したラクマート利用者は1,400人以上。中国の工場・船便倉庫と1688本社も現地視察ずみ
ふだんは、こんな発信をしています
ここまで読んでいただきありがとうございました。ブログ以外だと、だいたいこのあたりにいます。
- 日々のルーティン動画(YouTube)
朝の出荷から夜の受注処理まで、店長の1日をそのまま撮った動画です。「ネットショップって毎日なにをしてるの?」の答えになると思います - TAKAHIROラジオ(音声)
作業しながら聴ける音声チャンネルです。数字だけでは伝わらない話や、うまくいかなかったときの話をしています - Substack(コラム・ライブ配信)
週2〜3本のペースで発信しています。ブログに書ききれなかった現場の話はこちらに。ライブ配信も予定しています






