皆さん、こんにちは!TAKAHIROです!
楽天に出店していると、毎月いちばん大きな額で引かれてくるのが「システム利用料」です。ところがこれ、「売上の何%ですか?」という聞き方だと、正しく答えられません。
プランで違う。売上の規模で違う。買われた端末で違う。おまけに、あなたの店の平均単価でも違います。
この記事では、その計算のされ方を分解します。最後に、月商120万円の店だと実際いくらになるのかを、プランごとに出します。
この記事でわかること
- システム利用料の土台になる「基準売上高」が何を指しているのか
- がんばれ!プランは売上の帯ごとに料率が変わる階段式だということ
- スタンダード・メガは売上と平均単価の2軸で決まること
- モバイルからの購入は料率が0.5ポイント高いこと
- 送料を「込」にすると、送料にもシステム利用料がかかること
- 月商120万円のとき、プランごとに実額でいくらになるのか
システム利用料は「売上の何%」では答えられない
まず前提を揃えます。システム利用料は、楽天のデータベースシステムを使うための料金です。出店料とは別で、こちらは売上に連動して毎月動きます。
で、この料率がどうやって決まるかというと、次の4つで変わります。
| 変わる要素 | 中身 |
|---|---|
| 出店プラン | がんばれ!/スタンダード/メガショップで料率表そのものが違う |
| 月の売上規模 | 売上の帯ごとに違う料率が乗る(階段式) |
| 購入された端末 | モバイルからの購入は0.5ポイント高い |
| 平均バスケット単価 | スタンダード・メガのみ。単価が高いほど料率は下がる |
だから「うちは何%?」の答えは1つに定まりません。正確には「今月のうちの実効料率は何%だったか」しか出せない、という性質のものです。
計算の土台になる「基準売上高」
料率の話に入る前に、何に対して料率を掛けるのかを押さえます。ここがずれると全部ずれます。
楽天がシステム利用料を計算するときの土台は、基準売上高(月間販売額)という数字です。中身はこうです。
基準売上高=販売価格(消費税を含む)+送料
- 消費税を含んだ金額が対象。税抜きの本体価格ではありません
- 送料も入ります。送料別で設定していても、お客さんが払った送料は基準売上高に入ります
- 代引手数料は、商品価格に「込」で設定していれば入り、「別」なら入りません
クーポンを使われたときの扱いは、クーポンの原資を誰が持っているかで変わります。
| クーポンの種類 | 基準売上高の扱い |
|---|---|
| 店舗様原資クーポン(自分で出したもの) | 値引きしたあとの金額に課金 |
| 楽天原資クーポン(楽天が配ったもの) | 値引きする前の金額に課金 |
楽天が配ったクーポンの値引き分にも、こちらのシステム利用料はかかる、ということですね。ここは知らないと「あれ、思ったより高い」となる部分です。
がんばれ!プランは、シンプルな階段式
まずは分かりやすいほうから。がんばれ!プランの料率表はこれです。

| 月間の売上高のうち | PCからの購入 | モバイルからの購入 |
|---|---|---|
| 50万円以下の部分 | 6.5% | 7.0% |
| 50万円超100万円以下の部分 | 6.0% | 6.5% |
| 100万円超500万円以下の部分 | 5.5% | 6.0% |
| 500万円超1,000万円以下の部分 | 4.5% | 5.0% |
| 1,000万円超の部分 | 3.5% | 4.0% |
ここで大事なのは「〜の部分」という書き方です。月商120万円だからといって、120万円全部に5.5%が乗るわけではありません。
所得税の累進課税と同じ考え方で、帯ごとに違う料率を掛けて、それを足し上げます。実際の計算はこうなります。
月商120万円・すべてPCからの購入だった場合
- 50万円 × 6.5% = 32,500円
- 50万円 × 6.0% = 30,000円
- 20万円 × 5.5% = 11,000円
- 合計 73,500円
売上120万円に対して73,500円なので、実効料率は約6.1%です。表のいちばん上の6.5%でも、その帯の5.5%でもない数字になる、というのがポイントですね。
スタンダード・メガは、2軸のマトリクスで決まる
スタンダードプランとメガショッププランは、料率表がもう1段複雑になります。縦に平均バスケット単価、横に月間販売額という2軸の表です。
つまり、同じ月商でも単価が高い店のほうが料率は低くなります。1万円の商品を100個売る店と、1,000円の商品を1,000個売る店では、後者のほうが料率が高いということですね。
料率のレンジは、PCからの購入で2.0%〜4.0%。モバイルからだと2.5%〜4.5%になります。このうち、平均バスケット単価が7,000円以下の店の行を出すとこうです。

| 月間販売額のうち | PCからの購入 | モバイルからの購入 |
|---|---|---|
| 100万円迄の分 | 4.0% | 4.5% |
| 300万円迄の分 | 3.0% | 3.5% |
| 500万円迄の分 | 2.8% | 3.3% |
| 1,000万円迄の分 | 2.8% | 3.3% |
| 3,000万円迄の分 | 2.6% | 3.1% |
| 3,000万円超の分 | 2.4% | 2.9% |
がんばれ!の6.5%と、スタンダードの4.0%。数字だけ見るとスタンダードが圧倒的に安く見えますが、出店料が月4万円違います。ここは最後にまとめて計算します。
PCとモバイルで、料率が違う
請求を開くと、システム利用料の行が2つ並んでいるはずです。「システム利用料_PC」と「システム利用料_モバイル」です。
スマートフォン、タブレット、楽天市場アプリからの購入は、モバイル側の料率が適用されます。どのプランでもPCより0.5ポイント高いです。
で、これが地味に効きます。楽天市場は購入の大半がスマートフォンとアプリからなので、実際に効いている料率は、表のPC欄より高いと思っておいたほうがいいです。
採算を組むときは、モバイル側の料率で計算しておくのが安全です。PC欄で計算して「思ったより引かれてる」となるより、高いほうで組んでおいて余るほうが、精神衛生上ずっといいです。
送料を「込」にすると、送料にも課金される
基準売上高のところで「送料も入る」と書きました。これ、もう少し踏み込みます。
楽天の設定には「込」と「別」があります。代金引換手数料については、この設定でシステム利用料の扱いが変わります。
| 設定 | 代引手数料へのシステム利用料 |
|---|---|
| 商品価格に「込」で設定 | 代引手数料にもかかる |
| 商品価格と「別」で設定 | かからない |
送料そのものは、込・別にかかわらず基準売上高に入ります。つまり送料無料にしても、その送料分の売上には課金されているということです。
送料込みで売っている店は、原価計算のときに送料の分のシステム利用料も足しておく必要があります。商品代金だけで採算を組むと、送料の重い商品ほどずれます。
月商120万円だと、実際いくらになるのか
ここまでの話を、実額に落とします。平均バスケット単価7,000円以下・すべてPCからの購入という前提で計算します。

| がんばれ!プラン | スタンダードプラン | |
|---|---|---|
| 出店料(月額換算) | 25,000円 | 65,000円 |
| システム利用料(月商120万円) | 73,500円 | 46,000円 |
| 合計 | 98,500円 | 111,000円 |
月商120万円の時点では、がんばれ!のほうが月12,500円安いという結果になります。システム利用料だけ見るとスタンダードが27,500円も安いのに、出店料の4万円差でひっくり返るわけですね。
では、どこで逆転するのか
同じ前提で計算していくと、月商170万円あたりでちょうど並びます。
| 月商170万円のとき | がんばれ!プラン | スタンダードプラン |
|---|---|---|
| 出店料(月額換算) | 25,000円 | 65,000円 |
| システム利用料 | 101,000円 | 61,000円 |
| 合計 | 126,000円 | 126,000円 |
ここを超えると、スタンダードのほうが安くなります。モバイル側の料率で計算しても両プランとも同じだけ上がるので、分岐点は同じ月商170万円あたりになります。
それと、プラン変更は思い立った月にすぐできるものではありません。契約期間の区切りに合わせる形になるので、切り替えたい期の2〜3か月前には申請条件を確認して動くようにしてください。
僕はここで一度、申請のタイミングを逃したことがあります。月商はとっくに切り替えたほうが安い水準に来ていたのに、「1か月半前に出せば間に合うだろう」と思っていたら間に合わず、割高なまま約1年運用しました。あれは完全に事務手続きの負けでした。
プランごとの出店料と契約期間そのものは、3つ並べてこちらで比べています。
さいごに
まとめます。
この記事の要点
- システム利用料の土台は基準売上高=販売価格(税込)+送料
- 料率は売上の帯ごとに変わる階段式。全部に同じ料率が乗るわけではない
- スタンダード・メガは売上×平均バスケット単価の2軸。単価が高いほど料率は下がる
- モバイルからの購入はPCより0.5ポイント高い。採算はモバイル側で組んでおく
- 出店料まで含めると、月商120万円ではがんばれ!のほうが安い。逆転は月商170万円あたり
システム利用料は、楽天に払う費用のなかでいちばん大きな項目です。ここの構造が頭に入っていると、「売上が伸びたのに手元が増えない」の理由が数字で見えるようになります。
請求書に並ぶ費用の全体像は、品目ごとにこちらで説明しています。
楽天で儲からないと感じている理由については、こちらの記事でも書いています。
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この記事を書いた人

ラクマート認定講師:TAKAHIRO
- 2015年から3年間ネットショップに挑戦するも1円も稼げず、100万円以上の借金を負う
- 2018年に融資を受け、ネットショップ経営に独学で挑戦する
- 初年度から年商2,000万円以上を売り上げる
- 2022年に楽天市場「月間優良ショップ」を受賞
- 2022年に始めたYouTubeが1ヶ月で登録者1万人突破(現在は3万人以上)
- 2023年に楽天市場「ショップ・オブ・ザ・マンス【都道府県賞】」を受賞
- 2024年にラクマート史上初の「認定講師」7人のうちの1人に選ばれる
- 楽天市場は出店8年目。2025年度は年商6,000万円、累計売上3億円を突破
- ラクマートでの累計仕入れは6,000万円以上。最上位のV10会員
- 紹介したラクマート利用者は1,400人以上。中国の工場・船便倉庫と1688本社も現地視察ずみ
ふだんは、こんな発信をしています
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