皆さん、こんにちは!TAKAHIROです!
- 「中国から仕入れたら、関税って結局いくらになるんだろう?」
- 「計算式を調べてみたけど、どれを自分に当てはめればいいのか分からない…」
中国輸入の利益計算をするとき、たぶん一番モヤモヤするのがここだと思います。
僕はラクマート経由の1688仕入れを5年以上、累計6,000万円以上やってきて、そのたびに関税と輸入消費税を払ってきました。
で、最初に安心してほしいのですが……
実際の税額計算は通関業者がやってくれるので、自分で1円単位まで計算できる必要はありません。
じゃあ、なぜこの記事を書くのか。
仕入れる前に「税金込みでいくらになるか」をざっくり見積もれないと、利益が出るかどうかの判断ができないからです。
この記事では、計算式の全体像 → 手順 → 品目別税率の目安 → 計算例、の順で「見積もりに使える関税計算」を解説します。
最後に、数字を入れるだけで計算できるExcelテンプレも無料でお渡しします。
この記事を書いている人
- 楽天市場で運営8年目・年商6,000万円の現役ネットショップ店長です
- 仕入れは代行業者のラクマート経由の中国輸入で、累計6,000万円以上
- 関税・輸入消費税を毎回払って、毎回請求明細で答え合わせをしている側の人間です
- ただし税理士でも通関士でもありません。計算ルールは税関公式サイトで裏を取った情報、実務の話は自分の経験として書きます
なお「そもそも関税って何?いくらから課税されるの?誰が払うの?」という仕組みの話は、こちらの記事にまとめてあります。この記事は計算の実務に特化します。
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計算式の全体像|3ステップで順番に出す

中国輸入(販売目的の商用輸入)でかかる税金は、この順番で計算します。
関税計算の3ステップ
- 課税価格を出す = 商品代金 + 国際送料 + 保険料
- 関税を出す = 課税価格 × 関税率
- 輸入消費税を出す =(課税価格 + 関税額)× 10%(標準税率)

ポイントは2つあります。
まず、課税価格は商品代金だけじゃないこと。日本に運んでくるまでの送料や保険料も足した金額(いわゆるCIF価格)が、課税のベースになります。
そして2つめ。輸入消費税は関税額を足した金額にかかること。
税金の計算順は「課税価格→関税→消費税」の一方通行。消費税のベースには関税が含まれる。
この構造さえ頭に入れば、あとは順番に掛け算するだけです。
「税金に税金がかかる」って最初は違和感あるけど、ルールだから慣れるしかないやつ!
ステップバイステップの計算手順

もう少し実務に寄せて、手順を分解します。
ステップ1:課税価格を出す
商品代金(人民元)を日本円に直して、国際送料と保険料を足します。
ここで使う為替レートは、あなたが支払ったときのレートではなく、税関が毎週公示するレートです(輸入申告の日の属する週の、前々週の実勢相場の平均値)。
なので事前見積もりの段階では、今のレートに少し余裕を持たせた数字で計算しておけば十分です。
ステップ2:関税を出す
課税価格(1,000円未満は切り捨て)× 関税率 = 関税額(100円未満は切り捨て)です。
関税率は品目ごとに違います。次の章の目安表を見てください。
ステップ3:輸入消費税を出す
(課税価格 + 関税額)を1,000円未満切り捨てした金額に、消費税7.8%を掛けます(100円未満切り捨て)。
さらに、その消費税額の22/78が地方消費税としてかかります。合わせて実質10%です。
と思った方、安心してください。見積もり段階では「(課税価格+関税)×10%」でざっくり計算すればOKです。
端数処理で数百円ズレる程度なので、仕入れ判断には影響しません。正確な内訳は通関業者が出してくれます。
端数処理まで完璧に覚える必要はないよ。この記事の最後に配るテンプレが全部やってくれるからね!
品目別 関税率の目安表【2026年8月確認】

関税率の目安を、税関公式の「主な商品の関税率の目安」(令和8年4月1日現在)から、中国輸入でよく扱われる品目を中心に抜粋します。
| 品目 | 関税率の目安 |
|---|---|
| 繊維製のコート・ジャケット・ズボン・スカート | 8.4〜12.8% |
| シャツ・肌着 | 7.4〜10.9% |
| マフラー類 | 4.4〜9.1% |
| ハンドバッグ(革製・繊維製・プラスチックシート製など) | 8〜16% |
| 履物(甲が革製またはその一部に革を使用) | 30%または4,300円/足のいずれか高い方 |
| 腕時計・その他の時計 | 無税 |
| パソコン・デジタルカメラ | 無税 |
| 玩具(人形を含む) | 無税 |
| 家具・腰掛け | 無税 |
| 台所用品・家庭用品(プラスチック製・陶磁製・ガラス製・ステンレス製) | 無税〜3.9% |
| 毛布・ベッドリネンなど寝具類 | 3.2〜10.9% |
| じゅうたん(床用敷物) | 6.3〜8.4% |
| 釣り用具 | 3.2% |
出典:税関カスタムスアンサー1204「主な商品の関税率の目安」(2026年8月6日確認)
見ての通り、アパレル系は高め、雑貨・ガジェット系は無税〜低めという傾向があります。
そして、超重要な注意点。
「衣類」とひとことで言っても、織物かニットか、素材は何か、で税率が変わります。革の使用の有無で税率が跳ね上がる履物なんかは典型例ですね。
課税価格の合計が20万円以下なら「簡易税率」もある
小口輸入向けの補足です。課税価格の合計が20万円以下の場合は、品目を7区分に大別した簡易税率が適用されます。
| 区分 | 品目の例 | 関税率 |
|---|---|---|
| 1 | 酒類(ワイン/焼酎等の蒸留酒/清酒、りんご酒 等) | 70円/L / 20円/L / 30円/L |
| 2 | トマトソース、氷菓、なめした毛皮(ドロップスキン)、毛皮製品 等 | 20% |
| 3 | コーヒー、茶(紅茶を除く)、なめした毛皮(ドロップスキンを除く) 等 | 15% |
| 4 | 衣類及び衣類附属品(メリヤス編み・クロセ編みのものを除く) 等 | 10% |
| 5 | プラスチック製品、ガラス製品、卑金属(銅・アルミニウム等)製品、家具 等 | 3% |
| 6 | ゴム、紙、陶磁製品、鉄鋼製品、すず製品 | 無税 |
| 7 | その他のもの | 5% |
出典:税関「少額輸入貨物の簡易税率」(関税定率法第3条の3関係・2026年8月6日確認)
ただし、ニット製衣類・履物・ハンドバッグなどの革製品といった品目は簡易税率の対象外で、一般の関税率が適用されます。
また、希望すれば全部について一般税率を選ぶこともできます。
「アパレルだから10%ね」って早合点しがちだけど、ニットは対象外。ここ引っかかりやすいから注意してね!
計算例|商品代金10万円・送料1万円の場合

それでは、一般的な数字で計算してみます。
架空の「実例」ではなく、あくまで「例:この金額ならこうなる」というシミュレーションです。
例:商品代金10万円・国際送料1万円・関税率10%の場合
- 課税価格 = 100,000円 + 10,000円 = 110,000円
- 関税 = 110,000円 × 10% = 11,000円
- 消費税のベース = 110,000円 + 11,000円 = 121,000円
- 消費税 = 121,000円 × 7.8% = 9,438円 → 端数処理で 9,400円
- 地方消費税 = 9,400円 × 22/78 ≒ 2,651円 → 端数処理で 2,600円
- 税金の合計 = 11,000 + 9,400 + 2,600 = 23,000円
仕入れ総額11万円に対して、税金が23,000円。仕入れ額の2割強が乗ってくるイメージです。
ちなみに、同じ11万円でも関税が無税の品目(玩具や時計、家具など)なら、かかるのは輸入消費税だけで10,800円。

品目によって、ここまで差が出ます。同じ11万円の仕入れで、税金の差は12,200円。
利益計算のときは「仕入れ額×10〜25%程度の税金が乗る」前提で見積もっておくと、あとから慌てません。
僕も毎回の請求明細でこの構造の数字を見ていますが、「関税率の高い商材か、無税の商材か」で手残りの感覚は全然変わってきます。
「この商品、関税で何%持っていかれるんだろう?」を仕入れ前に見る癖、めちゃくちゃ効くよ!
計算テンプレを無料で配布します+実務でのラクなやり方

ここまでの計算、毎回手でやるのは面倒ですよね。
なので、数字を入れるだけで税額の目安が出るExcelテンプレを用意しました。
この記事の計算をそのまま入れられるExcelテンプレを、無料メルマガ「楽天出店21ステップ勉強会」の登録特典としてお渡ししています。
- 商品代金・送料・関税率を入れるだけで、課税価格→関税→輸入消費税→合計まで自動計算
- 税関公式の端数処理(1,000円未満・100円未満の切り捨て)まで再現
- 品目別の関税率の目安表・20万円以下の簡易税率表つき
- 「仕入れ総額」と「税負担率」が一目で出るので、そのまま利益計算に使えます
そして、実務の話をもうひとつ。
冒頭でも言った通り、実際の輸入では通関業者が正確な税額を計算して、立て替えて、後からあなたに請求してくれます。
僕が5年使っているラクマートのような代行業者経由なら、通関はお任せで、あなたがやるのは「請求明細の確認」だけです。
だからこのテンプレの役割は、申告用の正確な計算ではありません。

なお、関税は原価の一部でしかありません。代行手数料・国際送料・為替まで含めた「商品原価ぜんぶ」の計算はこちらの記事で解説しています。
▼代行手数料と国際送料の実測データはこちら
3回くらい答え合わせすると、明細を見なくても「だいたいこのくらい」が読めるようになるよ!
よくある質問(FAQ)

Q. 中国輸入の関税計算ツールはありますか?
税率の確認は税関公式の「実行関税率表(Webタリフ)」が正確です。税額のシミュレーションは、この記事の3ステップをそのまま組み込んだ配布テンプレを使ってください。最終的な正確な税額は通関時に確定します。
Q. 自分の商品の関税率がわからないときは?
代行業者・通関業者に品目を伝えて確認するのが一番早いです。正式に確認したい場合は、税関に品目分類を照会できる「事前教示制度」もあります。
Q. 為替レートはいつの時点のものが使われますか?
輸入申告の日の属する週の前々週における実勢外国為替相場の平均値に基づき、税関長が毎週公示するレートが使われます。支払い時のレートとは少しズレるので、見積もりには余裕を持たせましょう。
Q. 課税価格の合計が20万円以下だと何が変わりますか?
品目を7区分に大別した簡易税率が適用されます(ニット製衣類・履物・革製バッグなど対象外の品目あり)。一般税率の適用を希望することもできます。
Q. 代行手数料や中国国内送料も課税価格に入りますか?
課税価格の基本は「商品の価格+運送費+保険料」です。個別の費用をどう扱うかは取引条件によって判断が分かれるので、正確なところは通関業者(代行業者経由なら代行業者)に確認してください。
Q. 税金のほかにかかるお金はありますか?
あります。通関手続きの代行にかかる通関料や、税金を立て替えてもらうための立替手数料などです。これらは税金ではなく手数料なので、課税価格には含まれませんが、原価には乗ります。
Q. 関税を安くする方法はありますか?
品目分類を偽ったり、価格を実際より低く申告したりするのは違法です。正攻法としては、課税価格に含まれる国際送料を下げる(圧縮包装や便のまとめ方の工夫)、税率の低い品目を扱う、といった方向になります。
さいごに

関税計算は、一見ややこしく見えて、やることは「課税価格→関税→消費税」の掛け算3回だけです。
正確な計算は通関業者に任せる。自分は見積もりと答え合わせができればいい。
この距離感がわかると、関税は怖いものじゃなくなります。
僕も最初の頃は、請求明細の税金欄を見るたびに電卓を叩いて「合ってる…よな?」と検算していました(笑)
今ではその検算がテンプレ1枚で終わっています。皆さんは最初からテンプレでラクをしてください。
▼関税の仕組みそのものを知りたい方はこちら
▼僕が5年使っているラクマートの使い方はこちら
少しまとまらない部分もあったかもしれませんが、参考になれば嬉しいです。
ではでは!
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ここまで読んでいただきありがとうございました。僕のことをもっと知りたい方はこちらもどうぞ。







