RSLを使っていると、RSLカルテという画面が用意されています。
名前のとおり、預けている在庫の状態を数値化して見せてくれるものです。
ただ、開いてみると数字と用語が並んでいて、どこから見ればいいのか分かりにくいところがあります。
この記事では、カルテで何が分かるのか、そして出ている数字をどう読めばいいのかを整理します。
カルテで見られる4つのこと
まず全体像です。
カルテは大きく4つの機能でできています。

物流コスト、基本情報、長期保管、売れ筋商品の欠品日数の4つです。
お金の話と、在庫の動きの話
この4つは、性格が2つに分かれています。
物流コスト詳細はお金の側。
残りの3つは在庫の動きの側です。
コストが高いと感じたとき、原因は動きのほうにあることが多い。
だから両方が並んでいる、という作りになっています。
データが出るタイミング
注意しておきたいのが、更新のタイミングです。
月次のデータは、月末で締めてから翌月の10日前後に更新されます。
それまでは直前のデータが表示されないので、月初に開いて「数字が出ていない」と思うことがあります。
見るなら、月の中旬以降のほうが揃っています。
出荷1件あたりいくらかかっているか
カルテのトップに出てくるのが、出荷1件あたりの物流コストです。
計算はシンプルで、月間の総物流コストを月間の出荷件数で割ったものです。

この数字が過去3か月ぶん並んで表示されます。
金額そのものより、動き方を見る
1件あたりの金額は、扱っている商品によってまったく違います。
だからよその店と比べても意味がありません。
見るべきは、自分の店の中での動き方です。
先月より上がっているなら、何かが変わっています。
売れる商品の構成が変わったのか、大きいサイズが増えたのか、まとめ買いが減ったのか。
詳細ページでは、在庫保管料・出荷作業費・配送費・オプション作業費といった項目ごとの推移も見られるようになっています。
どの費目が上がったのかまで下ろせば、原因はだいたい絞れます。
同梱率という数字
もう1つ、ここで出てくるのが同梱率です。
出荷個数を出荷件数で割ったもので、1件の注文に何個入って出ているかを表します。
この数字が上がると、1件あたりのコストは下がります。
配送料は箱の数で決まるので、1箱にまとめて入れられるほど有利になるからです。
まとめ買いを増やす施策が効いているかどうかも、ここで見えます。
コスト削減というと単価交渉の話になりがちですが、同梱率は自分の売り方で動かせる数字です。セット販売やついで買いの導線は、ここに効いてきます。
在庫回転率と在庫回転日数
在庫の動きを見る画面で中心になるのが、この2つです。
言葉は硬いのですが、中身は難しくありません。
何回入れ替わったか、何日かかるか
在庫回転率は、在庫が何回入れ替わったかを表します。
当月なら、参照日から28日前までの出荷数を、平均在庫数で割ったものです。
在庫回転日数は、1回転するのに何日かかるか。
28を在庫回転率で割ると出ます。
たとえば28日間で140個出ていて、平均で70個置いてあるなら、在庫回転率は2、在庫回転日数は14日です。
預けた在庫が、だいたい2週間で入れ替わっているということになります。
よその店と比べるなら同じジャンルで
この数字は、扱っている商品や季節で大きく変わります。
回転が速いほうがいい、という単純な話でもありません。
季節商材なら、シーズン前は当然遅くなります。
基本情報(保管)の詳細画面では、同じジャンルで月商が近い店の在庫回転率を参照できるようになっています。
自分の数字だけを見て焦るより、この比較を見たほうが判断しやすいはずです。
長期保管になっている在庫
ここが、費用に直結する画面です。
カルテのトップで、90日以上と180日以上の在庫数が確認できます。

大事なのは、トップの数字で終わらせないことです。
保管日数には、意味の違う区切りが3つあります。
| 保管日数 | カルテでの扱い | 起きること |
|---|---|---|
| 90日以上 | 長期保管として表示される | まだ手を打てる段階 |
| 180日以上 | トップで別枠で表示される | 動く見込みが薄い在庫 |
| 450日以上 | 月末時点で判定される | 長期在庫保管手数料が加算される |
90日と180日は気づくための区切り、450日はお金がかかる区切りです。
商品まで下ろす
詳細ページでは、日別のデータで長期保管になっている商品の一覧が出ます。
しかも出荷ランク別に見られるようになっています。
出ている商品なのに保管日数が長いのか、そもそも出ていない商品なのかで、打つ手が変わります。
前者なら納品の量が多すぎるだけなので、次に送る数を減らせば済みます。
後者なら、売り方そのものを見直すか、引き上げるかの判断になります。
放っておくと手数料が乗る
長期保管を気にする理由は、単純です。
保管期間が450日以上になった在庫には、長期在庫保管手数料が別に請求されます。
90日、180日という段階で見えるようにしてあるのは、そこに届く前に手を打つためです。
毎月ここだけ開く習慣をつけておくと、気づいたときには手遅れ、という形にはなりにくくなります。
売れ筋商品の欠品日数
最後が、売れているのに在庫がなかった日数を見る画面です。
こちらは費用ではなく、機会損失の話になります。
SランクとAランクだけを見る
カルテのトップでは、出荷ランクがSランクとAランクの商品について、欠品日数が5日以上・15日以上になっている商品数が表示されます。
全商品ではなく、売れ筋に絞って見せているところがポイントです。
売れていない商品が欠品していても、損失は小さい。
売れている商品が15日も止まっていたら、それはそのまま売上の穴です。
先月比と前年比も出るので、傾向が悪くなっているかどうかも分かります。
欠品と長期保管は裏表
ここで難しいのが、長期保管との関係です。
欠品を減らそうとして在庫を厚くすると、今度は長期保管が増えます。
逆に保管料を減らそうとして絞ると、売れ筋が欠品します。
だからカルテは、この2つを並べて見せる作りになっています。
どちらか一方だけを最適化しても、もう片方が悪くなるだけです。
売れ筋は厚く、動きの遅い商品は薄く。商品ごとに分けて考えるしかありません。
どの順番で見るか
項目が多いので、見る順番を決めておいたほうが続きます。
毎月の確認手順
- 出荷1件あたりの物流コストが先月から動いていないか見る
- 動いていたら、詳細ページで費目ごとの推移を確認する
- 長期保管の90日以上・180日以上の在庫数を見る
- 増えていたら、詳細で商品を特定して納品数を見直す
- 売れ筋の欠品日数が悪化していないか確認する
慣れれば10分ほどで終わります。
全部の画面を毎月見ようとすると続かないので、先にコストの動きだけ見るのがおすすめです。
動いていなければ、その月は長期保管と欠品だけ確認して終わりで構いません。

ただし、カルテで分かるのは起きたことだけです。
なぜ売れなかったのか、広告がどう効いたのかまでは出てきません。
そこはアクセス人数や転換率の側と、突き合わせて考えることになります。
カルテはあくまで、在庫とお金の動きを見るための画面です。
役割をはっきりさせておくと、数字に振り回されずに済みます。
カルテに出てくる金額のもとになる料金体系は、こちらにまとめています。
さいごに
RSLカルテは、コスト・在庫の動き・長期保管・欠品の4つを見る画面です。
毎月ぜんぶ細かく見る必要はありません。
1件あたりのコストが動いていないか、長期保管が増えていないか、売れ筋が欠品していないか。
この3つだけでも、気づける時期がかなり早くなります。
預けた在庫は、こちらから見えなくなります。
見えないぶんを数字で埋めるのがこの画面だと考えると、使い道がはっきりするはずです。
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この記事を書いた人

ラクマート認定講師:TAKAHIRO
- 2015年から3年間ネットショップに挑戦するも1円も稼げず、100万円以上の借金を負う
- 2018年に融資を受け、ネットショップ経営に独学で挑戦する
- 初年度から年商2,000万円以上を売り上げる
- 2022年に楽天市場「月間優良ショップ」を受賞
- 2022年に始めたYouTubeが1ヶ月で登録者1万人突破(現在は3万人以上)
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ふだんは、こんな発信をしています
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