皆さん、こんにちは!TAKAHIROです!
楽天のクーポンは、店舗が自由に出せる販促手段です。ポイント倍率のように楽天の承認を待つ必要もありません。僕自身、販促の軸はクーポンに置いています。
ただ、クーポンのコストは値引き額だけではありません。2024年4月から、使われた枚数に応じたシステム利用料がかかるようになっています。
この記事では、クーポンのお金の流れをまとめます。値引き分が他の費用にどう効くのかまで見ておくと、ポイント倍率とどちらを使うかの判断がしやすくなります。
この記事でわかること
- クーポンのコストは値引き額 + 1枚50円の2階建て
- 月50枚までは請求されない。51枚目から課金される
- クーポンの値引き分には他の費用が乗らない
- 値引き額の計算は対象商品を指定するかどうかで変わる
- 僕がポイント倍率よりクーポンを選んでいる理由
金額はすべて税別、2026年8月時点のものです。
クーポンの費用は2階建て
まず全体像です。クーポンを1枚使われると、値引きした金額と、1枚あたり50円のシステム利用料の2つが発生します。

値引き額のほうは当然として、見落とされやすいのが下の50円です。請求書には「システム利用料_ショップクーポン」という品目で載ります。
クーポンサービスそのものの名前はRaCoupon(ラ・クーポン)です。利用にあたって申し込みは要りません。出店していれば最初から使えます。
1枚50円。ただし月50枚までは0円
50円の計算には、無料の枠があります。
ショップクーポンのシステム利用料
- 1か月あたりの利用枚数が50枚以下なら発生しない
- 51枚以上使われた場合は、50枚分を差し引いた枚数に対して計算する
- 1枚あたり50円(税別)

たとえば月に300枚使われたら、(300 − 50)× 50円で12,500円です。月1,000枚まで行くと47,500円になります。
例外もあります。サンキュークーポン(購入後に自動で配られるタイプ)は、現時点では無料期間中です。また、広告を伴うクーポンは一部が請求対象から除外されます。
キャンセルの反映は、クーポンが使われた受注の翌月末までです。ここもシステム利用料やポイント付与料と同じ締めになっています。
クーポンを出すと、他の費用は下がる
ここが、クーポンを考えるうえでいちばん大事なところです。
クーポンで値引きした分は、他の費用の課金対象から外れます。

| 費用 | クーポンの値引き分の扱い |
|---|---|
| システム利用料(自分で出したクーポン) | 値引き後の金額に課金 |
| システム利用料(楽天が配ったクーポン) | 値引き前の金額に課金 |
| 安全性・利便性のシステム利用料 | クーポン種別を問わず値引き後 |
| 楽天ペイ利用料 | 決済高からクーポン利用金額を除く |
| ポイント付与料 | クーポンで値引きした分は付与の対象外 |
つまり、1万円の商品を1,000円のクーポンで9,000円で売った場合、9,000円を土台に各費用が計算されます。値引き分に手数料が乗ることはありません。
もちろん、値引きした分の利益は消えています。手数料が下がることを理由にクーポンを出す、という話ではありません。ただ、同じ実質値引きでも、ポイント倍率とは費用の乗り方が違うという事実は知っておいたほうがいいです。
値引き額の計算は、対象商品の指定で変わる
クーポンを設定するときに、対象商品を指定するかどうかを選びます。ここで値引き額の計算が変わります。見落としやすいポイントです。
対象商品を指定しない場合
注文に入っているすべての商品の税込単価が値引きの対象になります。
例:30%引き・利用可能回数2回・対象商品の指定なし
- 商品A(税込110円)を3個、商品B(税込220円)を1個、送料300円で購入
- 77円 + 77円 + 77円 + 154円 + 送料300円
- = 685円のお買い物になる
対象商品を指定する場合
指定した商品の税込単価だけが対象で、しかもクーポン1回の利用につき1点分が値引きされます。
例:30%引き・利用可能回数2回・商品Aを対象商品に指定
- 同じ注文でも、値引きされるのは商品Aの2点分だけ
- 77円 + 77円 + 110円 + 220円 + 送料300円
- = 784円のお買い物になる
同じ「30%引き」でも、約100円の差が出ています。端数は切り捨てです。
僕がクーポン派である理由
ここからは僕の判断の話です。ポイント倍率とクーポン、どちらに寄せるかでよく聞かれます。僕はクーポンに寄せています。理由は2つです。
理由1:低単価では、値引き額のほうが効く
1,000円の商品にポイント20倍を付けても、お客様がもらえるのは200ポイントです。同じ1,000円の商品を798円のクーポンで出したほうが、お客様から見た「お得」は明らかに大きく見えます。負担する額はほとんど変わりません。
ただし、これは単価によってひっくり返ります。1万円の商品なら20倍で2,000円分になるので、ポイントも十分に効きます。クーポンか倍率かは、客単価で決まるということです。
理由2:負担が発生する母数が違う
ポイント倍率は、買った人全員に自動で乗ります。クーポンは、使った人にしか乗りません。

商品ページにクーポンを出していても、気づかない、面倒、そのまま買う、という理由で使わずに買っていく人がいます。僕の店の実感では、10人中2〜3人くらいは使わずに買っていきます。これは僕の体感で、楽天が公表している数字ではありません。
もちろん、使われて売れるのが目的です。消化率が10割にならないのは結果の話であって、狙うものではありません。ただ、費用を見積もるときの前提としては覚えておいて損はないです。
出すときに決める項目
最後に、実際にクーポンを作るときに決める項目を整理しておきます。ここを雑にすると、意図しない使われ方をします。
| 項目 | 決めること |
|---|---|
| 値引きプラン | 定額値引き/定率値引き/送料無料の3つから選ぶ |
| 有効期間 | 最短で登録の60分後から。開始は登録日の30日後まで指定でき、期間は最長3か月 |
| 公開設定 | 商品ページや検索結果に表示するかどうか |
| 1人あたりの利用回数 | 同じ人が何回使えるかの上限 |
| 全体の利用回数 | クーポン全体で何回まで使えるかの総数 |
| 併用可否 | 他のクーポンと重ねて使えるかどうか |
| 利用条件 | 「○円以上」「○個以上」といった条件を付けられる |
| 獲得条件 | 会員ランク/店舗の購入履歴/性別/年齢/誕生月/居住地で絞れる |
獲得条件で会員ランクを指定すると、他の獲得条件は指定できなくなります。「ダイヤモンド会員かつ購入履歴あり」のような組み合わせはできません。
サンキュークーポンのほうは、購入後に自動で配られるタイプです。獲得できる金額条件や、初回購入のお客様だけに絞るといった設定ができます。リピートを作りたいときは、こちらのほうが素直に効きます。
さいごに
まとめます。
この記事の要点
- クーポンのコストは値引き額 + 1枚50円の2階建て
- 月50枚までは請求されない。51枚目から(枚数−50)×50円
- 数えるのは発行枚数ではなく利用枚数
- クーポンの値引き分にはシステム利用料もポイントも乗らない
- ただし楽天原資のクーポンだけは、システム利用料が値引き前に課金される
- 対象商品を指定すると、1回の利用につき1点分しか値引きされない
クーポンは、楽天の販促のなかでいちばん自由度が高い手です。申し込みも承認も要らず、明日から出せます。だからこそ、コストの構造を先に押さえてから設計するのが効きます。
請求書に並ぶ費用の全体像は、品目ごとにこちらで説明しています。
楽天で儲からないと感じている理由については、こちらの記事でも書いています。
ではでは!
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この記事を書いた人

ラクマート認定講師:TAKAHIRO
- 2015年から3年間ネットショップに挑戦するも1円も稼げず、100万円以上の借金を負う
- 2018年に融資を受け、ネットショップ経営に独学で挑戦する
- 初年度から年商2,000万円以上を売り上げる
- 2022年に楽天市場「月間優良ショップ」を受賞
- 2022年に始めたYouTubeが1ヶ月で登録者1万人突破(現在は3万人以上)
- 2023年に楽天市場「ショップ・オブ・ザ・マンス【都道府県賞】」を受賞
- 2024年にラクマート史上初の「認定講師」7人のうちの1人に選ばれる
- 楽天市場は出店8年目。2025年度は年商6,000万円、累計売上3億円を突破
- ラクマートでの累計仕入れは6,000万円以上。最上位のV10会員
- 紹介したラクマート利用者は1,400人以上。中国の工場・船便倉庫と1688本社も現地視察ずみ
ふだんは、こんな発信をしています
ここまで読んでいただきありがとうございました。ブログ以外だと、だいたいこのあたりにいます。
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