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アリババ通販は安全?5年仕入れている現役店長が個人の買い方と注意点を解説

10.アリババ通販は安全?5年仕入れている現役店長が個人の買い方と注意点を解説

皆さん、こんにちは!TAKAHIROです!

「アリババって、個人で買っても安全なんですか?」

これ、本当によく聞かれる質問です。

先に僕の正直な感覚を言ってしまうと、日頃から使いすぎていて、何が危険なのかが正直分からないというのが本音です(笑)

僕は楽天市場で運営8年目のネットショップ店長で、年商は6,000万円。2021年からは商品をほぼすべて中国のアリババ(1688)から仕入れていて、仕入れの累計は6,000万円を超えています。

2024年11月20日には、東京・中央区京橋にあるアリババグループの日本法人(アリババ株式会社)に招待されて、「日本のユーザーとして、改善してほしいことを聞かせてほしい」と会議室で2〜3時間ヒアリングを受けました。運営側から意見を聞かれる側のユーザー、ということです。

とはいえ、「だから安全ですよ」で終わらせる気はありません。

「危険性」という言葉は、そのままだと抽象度が高すぎるんです。人によってイメージしている危険がバラバラなので、「安全です」「危険です」のどちらで答えても嘘になります。

なのでこの記事では、「アリババの危険」を具体的なリスクに分解して、5年間の実体験で1つずつ検証していきます。

この記事で分かること

  • 「アリババ通販」と呼ばれているサイトの正体(実は4つある)
  • 個人が直接買えるのか
  • 5年間で実際に起きたトラブル・起きなかったトラブル
  • 個人の現実的な買い方と注意点

「アリババ通販」って、どのサイトのこと?

アリババと呼ばれる4サイト(Alibaba.com・1688・タオバオ・アリエク)の整理

最初にここを整理させてください。

というのも、日本で「アリババ」と呼ばれているサイトは1つではないからです。アリババグループのECサイトは、主に4つあります。

「アリババ」と呼ばれがちな4サイト

  • Alibaba.com … 海外バイヤー向けの国際B2Bサイト。英語中心で日本語UIもあり、国際発送に対応
  • 1688.com … 中国「国内」の業者向けB2B卸サイト。中国語のみ・中国国内にしか発送されない
  • タオバオ(淘宝) … 中国の消費者向けモール。楽天やメルカリのイメージ
  • アリエクスプレス … 海外の消費者向けモール。1個から買えて日本にも発送される

このうち、「アリババは安い」と言われるときに実際に指されているのは、ほぼ1688です。

1688は中国のお店や工場が、中国の小売業者に卸すためのサイト。出てくる価格は卸価格なので、桁違いに安いんです。

僕が5年間仕入れ続けているのもこの1688です。

「アリババ通販」の正体はほぼ1688=中国国内向けの卸サイト。世界向けのAlibaba.comとは別物です。

1688そのものの解説(タオバオとの違い・リサーチのやり方)は、別記事で深くやります。この記事では「安全なのか」「個人が買えるのか」に集中しますね。

個人が直接買えるのか?【僕は5年間、一度も直接買っていません】

アリババ(1688)を個人が直接買えるのかの結論

「アリババ通販」で検索した方が一番知りたいのは、たぶんここだと思います。

「サイトに行って、ポチって、日本に届くの?」

結論から言うと、本命の1688は、日本の個人がそのまま買うことはできません。

そして僕自身、5年仕入れ続けてきて、直接買おうとしたことが一度もありません。

1688は日本に送ってくれない

理由はシンプルで、1688は中国国内向けのサイトなので、発送先が中国国内に限られているからです。

だから直接買おうとすると、こうなります。

個人が直接買おうとしたときの壁

  • 発送の壁: 日本の住所に送れない。中国国内の「受け取ってくれる誰か」が必要
  • 言葉の壁: サイトもセラーとのやり取りも中国語のみ
  • 相手の壁: 業者向けの卸サイトなので、海外の個人はそもそも取引相手として想定されていない

つまり、中国国内で代わりに買い付けて、検品して、日本へ送ってくれるパートナーが必要になる。

昔は、この「現地パートナー」を個人で探していた時代もあったようです。ただ、お金を持ち逃げされるようなトラブルも普通にあって、かなりリスクのあるビジネスだったと聞きます。

今は、その役割を代行業者が丸ごとやってくれます。これが現在の中国輸入の標準ルートです。

ちなみに1688自身も、ここ数年で海外展開を始めてはいます。ただ、日本から普通に買えるようにはなっていません(2026年8月時点)。

Alibaba.comなら直接買える。ただし割高

「国際版のAlibaba.comなら直接買えるのでは?」

はい、買えます。国際発送に対応していて、日本語UIもあります。

ただし調べてみると、同じような商品でも、1688のほうが2〜4割安い傾向があります。モノによっては数倍の差がつくこともあります。

これはAlibaba.comがぼったくっているわけではなくて、輸出対応・多言語サポート・国際決済・買い手保護といったコストが価格に乗っているからです。誰かが仲介の仕事をすれば、その分のコストは必ずどこかに乗る。当たり前の話なんですよね。

1688とAlibaba.comの違い(ざっくり)

  • 1688: 中国国内向け。最安。中国語のみ。日本へは送れない → 代行業者が必須
  • Alibaba.com: 海外向け。1688より2〜4割高い傾向。国際発送・国際決済に対応

だったら、「1688の安い元値」に「信用できる代行業者の手数料」を足したほうが、トータルで安くつく。これが僕の5年の結論であり、直接買おうとしたことが一度もない理由です。

仕入れ目的なら「1688×代行業者」が現実解。直接買うメリットがほぼないんです。

アリペイや中国の銀行口座は要りません

もう1つ、よくある不安に答えておきます。

「中国のサイトってことは、アリペイとか中国の銀行口座が必要なんじゃ…」

要りません。代行業者を使う場合、こちらがやるのは日本の銀行から代行業者への入金だけです。中国側の決済は全部、代行業者が中国側でやってくれます。

僕は中国に行ったときに現地でAlipayを設定した経験がありますが、ビジネスでは5年間、一度も必要になったことがないです。

なお「自分用に1個だけ欲しい」という方は、そもそも卸サイトの1688ではなく、日本発送に対応しているアリエクスプレスやタオバオ側の話になります。このあたりの使い分けは別記事で書きますね。

5年間で実際に起きたトラブル・起きなかったトラブル

1688仕入れ5年間で実際に起きたトラブルと起きなかったトラブル

ここからが本題です。

「アリババ 危険性」で語られがちなトラブルを、5年・累計6,000万円以上仕入れてきた実測で仕分けします。

言われがちな危険5年間の実際
お金だけ取られて商品が届かない一度もありません
詐欺・入金トラブル一度もありません
セラーと連絡が取れなくなる困ったことがありません(キャンセル・返金は代行業者が処理してくれる)
不良品が届くあります(後述)
偽物・コピー品が届くありました(後述)

上3つがゼロなのは、僕が特別うまくやっているからではなくて、間に代行業者が入っているからです。

取引相手は中国の工場ではなく、日本語が通じる代行業者。トラブルの吸収装置が構造として挟まっているわけです。

逆に言うと、この「ゼロ」は代行業者を経由した場合の数字です。個人で直接取引したり、現地パートナーを個人で雇ったりすれば、そのリスクは全部自分で背負うことになります。ここは切り分けてください。

TAKAHIRO

5年間の実測がこの表。「意外と平和だな」が正直な感想です!

唯一あったのは「コピー品」

5年間で実際に経験したのは、人気商品のコピー品(品質劣化版)が届いたことです。

中国のとある工場がちゃんとした商品を作って、それが人気になる。すると別の工場が、画像もそっくりそのまま真似た類似品を作るんです。見た目は同じ、でも品質は低い。

「あれ、この商品ちょっと違くない?」というのが届いたことは、実際にあります。

「偽物」は2種類に分けて考える

ここで「偽物」という言葉も分解しておきます。ごちゃまぜに語られがちなので。

「偽物」の2分類

  • ① 知財侵害品(キャラクターもの・ブランドコピー) → まともな代行業者なら見積もりの時点でブロックされる。「著作権に違反するので仕入れられません」と言われて、そもそも買えない
  • ② コピー品(人気商品の劣化クローン) → これは実際にある。画像だけでは見抜きにくい

①を心配している方は多いんですが、実務では「うっかり偽ブランドを仕入れてしまって逮捕」みたいな事態になる前に、代行業者の段階で止まります。

怖いのはむしろ②で、対策はサンプル(少量)で品質を確かめてから本発注すること。あとは不良品率の管理の話になるので、こちらの記事にまとめてあります。

中国輸入の不良品率は実際どのくらい?現役店長の実測と中国の公式データで解説中国輸入の不良品率を、楽天市場運営8年目・年商6,000万円の現役店長が自店の実測値と中国政府の公式検査データの両方で解説。不良率がブレる3つの要因、1688で優良工場を見極める方法、検品の設計、不良在庫の出口まで正直にまとめました。...

それでも残るリスクと注意点

アリババ仕入れでそれでも残るリスクと注意点

「じゃあ代行業者を使えば安全なんですね」

…と言い切らないのがこの記事です(笑)

5年やってきて「ここはリスクとして残る」と思っているポイントが3つあります。

注意点①: 代行業者そのものの当たり外れ

一番大事なのはここです。

代行業者は、めちゃくちゃな数があります。そして正直、怪しいところ・危ないところも混ざっています。

「アリババ仕入れは安全か」という質問の答えは、実は「どの代行業者を使うか」でほぼ決まるんです。僕の「トラブルゼロ」も、正確には「信用できる代行業者を使った上での5年間ゼロ」です。

代行業者の選び方・比較は、それだけで1記事になるのでこちらをどうぞ。

1.中国輸入代行おすすめ比較【個人・副業向け】5年使った僕の正直な選び方
中国輸入代行おすすめ比較【個人・副業向け】5年使った僕の正直な選び方中国輸入代行業者を個人・副業向けに比較。月額・手数料・検品・情報公開度の違いと選び方の基準を、ラクマートを5年使い年商6,000万円の現役ネットショップ店長が正直に解説します。...

注意点②: 規制やルールがいきなり変わる

中国輸入には、国と国の間のビジネスならではのリスクがあります。政治や規制の影響を受けることです。

これは実際に僕が食らった話なんですが、軍事利用につながり得る商品の輸入が厳しくなって、普通のファッションとしての迷彩柄アイテムの仕入れを、代行業者のラクマートさんに止められたことがあります。軍のユニフォームでも何でもない、ただの柄物です。キャンプ・アウトドア系のアイテムも、軍用品と素材が近いという理由で引っかかるケースが出ています。

「自分の商品には関係ない」と思っていても、ある日いきなり対象になる。こういうルール変更リスクは、正直ゼロにはできません。

規制まわり(輸入禁止品・PSEや食品衛生法など)は、別記事で一次情報ベースで整理します。

注意点③: そもそも100%安全なビジネスは存在しない

身も蓋もないことを言います。

ビジネスである以上、100%安全なものなんてないです。

YouTubeだってある日BANされる可能性があるし、eBay輸出ならアメリカの関税がいきなり上がるリスクがある。どの稼ぎ方を選んでも、何かしらのリスクは必ずあります。

だから大事なのは「安全なビジネスを探すこと」ではなくて、そのリスクを自分で理解した上で、どう対策するか・どこまでなら取れるかを自分で決めることなんじゃないかなと思います。

個人の現実的な買い方|代行業者を使った流れ

代行業者を使ったアリババ仕入れの現実的な買い方6ステップ

最後に、「じゃあ実際どう買うの?」を流れで示しておきます。

代行業者を使った仕入れの流れ

  1. 代行業者に会員登録する(日本語でOK)
  2. 1688で商品を探し、商品URLを代行業者に渡して見積もり依頼
  3. 見積もりを確認して、日本の銀行から代行業者へ入金
  4. 代行業者が中国側で買い付け・検品
  5. 国際送料を払って日本へ発送してもらう
  6. 関税・消費税を納めて受け取り

中国語も、中国の決済も、中国国内の配送も、全部代行業者の仕事です。こちらの実作業は「探す・依頼する・入金する」だけ。

「代行手数料5%って高くない?」に、元・中の人として答える

手数料の話になると、「5%も取られるの?」という反応をされることがあります。

ここ、僕は少し語れる立場でして。

実は前職で、住宅関係の仕入れ資材の問屋に2年間勤めていました。メーカーや商社から商品を仕入れて、工務店さんや材木屋さんに卸す仕事。構造としては、中国輸入の代行業者とまったく同じです。

前職の住宅資材の問屋と中国輸入の代行業者が同じ構造であることを示す図解

中の人として言うと、問屋(=代行業者)はこれだけのことを背負っています。

仲介業者が肩代わりしているもの

  • 与信の壁: 大手メーカーは個人や小さい業者とは直接取引してくれない。その信用を仲介業者が肩代わりしている
  • 小口注文の集約: 細かい注文を100件まとめて発注するから、工場側も相手をしてくれる
  • 集金と持ち逃げリスク: 代金の回収リスクを仲介業者が背負っている

それでいて、当時の僕の会社の利益は1注文あたり5%とか。卸した先の業者さんが30〜40%抜いていくのを横目に見ながら、です。

だから僕は、代行手数料5%と聞くと「あの仕事量でその取り分は、使う側からすればめちゃくちゃお得」としか思えないんですよね。その5%側で2年働いていたので(笑)

TAKAHIRO

手数料5%は「安すぎない?」って思うくらい。中の人だったから断言できます!

手数料の相場観はこちらにまとめてあります。

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あと、買い方の流れで出てきた関税については、こちらの記事でシミュレーション付きで解説しています。

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さいごに|「危険性」の正体は、知らないことへの不安

さいごに

最後に、写真を1枚だけ載せておきます。アリババの杭州本社です。ラクマートさんの招待で、実際に中に入れてもらいました。

アリババ杭州本社の外観。白い網目状の外殻に覆われた全面ガラスの建物と、手前の池
アリババ杭州本社。中まで通していただきました

「アリババ通販って危なくないの?」という不安の正体は、顔が見えないことだと思っています。サイトの向こうに何があるのか分からないから、怖い。

実際に行ってみると、大学のキャンパスみたいな敷地で、たくさんの人が普通に働いている会社でした。もちろん、写真を1枚見たからといって不安が消えるわけではないと思います。ただ、実体のない怪しい何かではない、というところだけは伝わればうれしいです。

まとめる代わりに、「アリババ 危険性」で検索してきた方に一番伝えたいことを書きます。

何も知らないから危険だと思い込んでいるだけで、ちゃんと勉強して理解すれば、何がどう危険なのか(そして何が危険ではないのか)は自分で判断できるようになります。

この記事でやったのは、まさにそれです。

  • 「アリババ」の正体を分解する(実際はほぼ1688の話)
  • 買い方を分解する(直接ではなく代行経由が現実解)
  • 「危険」を分解する(5年間で起きたこと・起きなかったこと)
  • 残るリスクを分解する(代行業者選び・規制変更・そもそもビジネスに100%はない)

ここまで分解すると、「アリババって危険なの?」という漠然とした不安は、「代行業者をどう選ぶか」「規制情報をどう追うか」という具体的な宿題に変わっているはずです。

漠然とした不安は解消できませんが、具体的な宿題は1つずつ潰せます。

僕も始めた頃は、中国から物を仕入れるなんて怖くて仕方なかったはずなんですが…正直もう思い出せないくらい、日常になってしまいました(笑)

まずは気になる商品を1つ、1688で探してみるところからどうぞ。

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ここまで読んでいただきありがとうございました。僕のことをもっと知りたい方はこちらもどうぞ。

ABOUT ME
TAKAHIRO
自宅で妻と2人ネットショップを経営8年目 ・27歳まで社畜 ・現在の年商6000万 ・受賞歴:楽天市場月間優良ショップ ・通算売上4億円突破 ・好きなもの:ゼルダの伝説、ドラクエ、NBA

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